ポニーキャニオンの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
ポニーキャニオンは、1955年株式会社ニッポン放送事業社として創立された、フジサンケイの傘下にあるレコード会社です。近年では映像・音楽の配信ビジネスや、地方創生事業も展開、また2019年には池袋にライブ劇場「harevutai」をオープンさせたことも話題となっています。
社風について、同社の社員から寄せられる口コミを見てみると、「基本的にエンタメ好きが集まっている」「音楽好き・映画好きな人が多い」ことから、「仕事に対するモチベーションが高い」「それぞれの仕事に誇りや意欲を持って取り組んでいる」ことが特徴です。士気の高さは、「団結力が強い」「和気あいあいとした雰囲気」にもつながります。総じて、「人間関係は温かく、居心地が良い」そうです。
仕事の進め方については、「若手にも大きな仕事を任せる」というスタイルであり、「メンタル・能力ともに鍛えられる」とともに、「個人として成長・スキルアップできる」ことを実感する声が多く寄せられます。「大きな挑戦をしたい人には非常にやりがいのある職場」です。
「強い団結力と居心地の良い風土の中で、高いモチベーションを持って若手のうちから裁量を持ってチャレンジする」、こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社の仕事内容は、制作、プランニング・宣伝、マーケティング・営業、経理総務・システム等の管理部門の大きく4つに分類されています。キャリア採用の場合、業務内容やポジションによって、さらに求人は細分化されています。2023年1月時点での募集職種を見ると、10職種程度と数は多くなく、また契約社員としての募集が多いことが特徴です。
希望する職種の募集がない場合は、「キャリア登録」という制度を使うことも可能です。自身のキャリアを登録することで、同社で適した職種・ポジションがある場合、選考を案内される制度であり、未経験者でも活用が可能なことが特徴です。
選考のプロセスは、応募者の口コミによると、面接は「3回」あるとのこと。一次面接はグループ面接であり、職場社員が面接を担当します。二次面接は人事担当者との個別面接、最終面接は役員との面接です。一次・二次面接はオンラインで実施されるケースが多いようです。また、「各面接とも時間がとても短い」という声も。「一次面接は20分程度だった」ということもあるため、「インパクトをどれだけ残せるかが大切」です。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、「好きなエンタメは何?」「エンタメが好きな理由は?」と、事業内容に対する思いの強さを量られる質問が多く投げかけられます。社風の通り、エンタメという仕事内容に対するモチベーションの高さは、まず必要な要素であるためでしょう。
また、思いの強さのみならず、「エンタメ業界の今後の課題は?」「音楽業界全般に対する展望は?」と、業界全体の理解とそれに対する見解を求められるケースも多数見られます。企業研究にとどまらず、業界全体の研究をしっかりと行ったうえで、自分なりの具体的な意見を述べられるように準備が必要です。
面接の雰囲気としては、「かなり柔らかい印象」「面接というよりも会話で人を見抜いていくやり方」とのことですので、リラックスして、しっかりと自分の思いを伝えられるようにしましょう。
ポニーキャニオンの面接攻略法(面接対策)
■ポニーキャニオンの企業理念・ビジョンを理解した上で自己分析をする
●企業理念
想像力を越える創造力で、
世界中の人とつながります。
●ビジョン
ポニーキャニオンは、一人ひとりの持つ創造性を大切にし、
ダイバーシティを推進することで新たな価値を生み出し続ける
オンリーワンカンパニーになる。
ポニーキャニオンの面接を受ける前に、企業理念・ビジョンを理解しておきましょう。
企業理念・ビジョンに共感し、またこのビジョンに貢献できる人材であることを、面接で伝えることが非常に大切です。
同社について理解を深めていること、そして同社での活躍イメージを具体的に描けていることを伝えることで、面接官に対し、「カルチャーフィット」と「即戦力」の両面でアピールすることが可能です。
同社の企業理念・ビジョンでは、「新たな価値」を「創造」すること、また一人一人の多様な価値観について大切にする姿勢が強調されています。過去の業務経験において、
・前例にない新しい分野にチャレンジしたこと
・実現に向け、多様な価値観を取り入れるべく工夫したこと
上記の観点でエピソードを整理しておくとよいでしょう。
■「なぜポニーキャニオンか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜポニーキャニオンなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「同社で活躍できる人材かどうか」ということを確認するとともに、「同社の特徴や、同業他社との違いを理解しているのか」という点についても確認しようとしています。
この質問に対して、面接官が納得するような回答をするためには、以下に挙げるような、競合他社についての研究が不可欠です。
- 株式会社ソニー・ミュージック・エンタテインメント
- ユニバーサルミュージック合同会社
- キングレコード株式会社
- 日本コロンビア株式会社
ポニーキャニオンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ポニーキャニオンが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。ポニーキャニオンの場合「強い団結力と居心地の良い風土の中で、高いモチベーションを持って若手のうちから裁量を持ってチャレンジする」社風を意識して、「創造力と多様性を活用して新たな価値を生み出せる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・男性/商品開発] 【結果:入社】
[20代後半・男性/制作ディレクター] 【結果:入社】
[30代前半・男性/管理関連職] 【結果:内定を辞退】
[20代前半・男性/販促企画・営業企画] 【結果:入社】
ポニーキャニオンの採用面接に向けて
ポニーキャニオンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。