【面接対策】毎日新聞社の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】毎日新聞社の中途採用面接では何を聞かれるのか

五大紙の一つに数えられる全国紙、毎日新聞を発行する毎日新聞社。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


毎日新聞社の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

日本で最も歴史の長い日刊紙である毎日新聞。全国3位の新聞発行部数を誇り、朝刊は推定400万人ほどに毎朝読まれています。「社会をつなぐ、言葉でつむぐ」を合言葉に、人々の小さな声まで拾い上げ、社会責任を果たしているのです。

紙の新聞のイメージが強い同社ですが、デジタル版である「毎日新聞デジタル」の発行をはじめ、雑誌・書籍の発行、スマートフォン向けニュースアプリ開発なども手掛けています。紙・デジタルの垣根を超え、世界に情報を届けていることが同社の強みです。

そんな同社の口コミを見てみると、Web関連職では「柔軟な社風」「残業はほとんどない」といいます。コロナ禍でもいち早く在宅勤務に切り替えるなど、社会の動きに迅速に対応できる土壌があるようです。一方、記者職からは「有休はほとんど使えない」「事件が起きたり選挙があったりすると休めない」といった声があり、激務である様子がうかがえます。

「人々の小さな声も拾い上げ、紙・デジタルの両面から世界中に情報を届ける」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。

選考は何次まで?

同社では通年採用を行っており、「記者」「デジタル」「ITエンジニア」を募集しています。「勤務地限定記者」はエリア限定社員であり、東京都・大阪府を除く1つの道府県内で勤務することになります。「勤務地限定記者」以外は、同職種での実務経験が必須です。また、「記者」は入社志望書・職務経歴書に加え、「過去に担当した記事のコピーと背景説明」の書面を応募時に郵送してください。

選考フローは職種によってやや異なりますが、ホームページで「デジタル」「ITエンジニア」の例を見ると「書類選考→面接(複数回)→最終面談の上、内定」という流れになっています。また、「勤務地限定記者」は筆記試験があり、時事問題・作文が出題されます。選考期間は2~3カ月ほどです。

面接内容の傾向は?

面接は穏やかな雰囲気で、選考経験者は「オーソドックスな面接だった」と語っています。面接官とのやり取りが多めで、会話のキャッチボールをすることが重要となるでしょう。

ただしフレンドリーに接すればいいというわけではなく、口コミによると「聞かれたことに端的に答える方が効果的」です。面接官はどんどん質問し、深掘りしてきます。たくさん話を聞いてくれる半面、予想外の質問が飛んでくることもあるようです。

また、過去に同社の選考を受けたことがあれば、その時の記録と照らし合わせて質問されることがあります。新卒採用や過去の中途採用で落ちてしまった人は、その時との違いをアピールしましょう。社会で何を学び、どのように成長したかという観点が大事です。

毎日新聞社の面接攻略法(面接対策)

毎日新聞社の「2030VISION」を理解した上で自己分析をする

毎日新聞社の面接を受ける前に、同社のビジョン「2030VISION」を理解しておきましょう。2022年に創刊150周年を迎えた毎日新聞。しかし社会は目まぐるしく移り変わっており、新聞社として果たすべき社会的責任も変化が求められています。

そこで同社では以下のビジョン・ミッション・バリューを掲げ、2030年に向けて目指す姿を策定しました。

毎日新聞社 コーポレートサイトより

毎日新聞社 コーポレートサイトより

毎日新聞社 コーポレートサイトより

これらの変革によって、同社は「これまで以上に挑戦的な企業」になると宣言しています。社会の小さな部分にも目を向け、正確に伝えるという新聞社としての基本姿勢は持ちつつ、情報伝達の手法などの面で進化を続ける必要があるでしょう。面接では同社のビジョンに共感し、自らも挑戦をいとわない姿勢をアピールしてください。

「なぜ毎日新聞社か」をはっきりさせるためには他社研究が必要

面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ毎日新聞社なのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「新聞業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。

業界や職種の枠を超えて毎日新聞社という企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜ毎日新聞社なのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業と毎日新聞社との違いを調べてみてください。

  • 株式会社読売新聞東京本社
  • 株式会社朝日新聞社
  • 株式会社日本経済新聞社
  • 株式会社産業経済新聞社

毎日新聞社の採用面接で実際に聞かれた質問内容

毎日新聞社が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。毎日新聞社の場合「人々の小さな声も拾い上げ、紙・デジタルの両面から世界中に情報を届ける」という社風を意識して、「社会の変化に合わせて挑戦していくことができる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[20代後半・男性/経営幹部] 【結果:面接中止】

質問

なぜ紙媒体を選んだのですか?

回答

幼いころから紙の新聞をずっと読んできたので、紙になじみがあるため。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/ライター] 【結果:一次面接で不採用】

質問

学生時代に採用を受けた頃とは変わりましたか?

回答

記事を通すためには理想を追うだけでなく、デスクとの信頼関係をしっかり…(口コミの続きとアドバイスを見る

毎日新聞社の採用面接に向けて

毎日新聞社の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「人々の小さな声も拾い上げ、紙・デジタルの両面から世界中に情報を届ける」という社風の中で、「社会の変化に合わせて挑戦していくことができる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。

  • 毎日新聞社の「2030VISION」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜ毎日新聞社なのか」に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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