九州電力の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
九州圏を中心に電力を供給する九州電力は、電力自由化やDX化といった社会構造の変化に対応し、関東地方での電力販売や、再生可能エネルギー発言事業など、多角的に事業を展開しています。
同社の社風について、社員からの口コミを見てみると、やはり会社の成り立ちから、「日本的大企業や役所のような社風」「大企業の典型」である「年功序列、礼節を重んじる」「上下関係がしっかりしている」「古風な考え方の文化」が根強く残っていることが分かります。しかし一方で、昨今の状況変化から、「経営陣はスピード感やチャレンジという言葉を頻繁に使っている」「新たな組織体制や企業文化の構築を目指している」と、変化のただ中にあることも同時に分かります。
「社員同士は家族のような付合いをしている」ことも特徴で、「人間性が高い人が多い」「個々人の能力が高い」ため、公私ともに充実した関係を築けることも同社の魅力の一つと言えます。
電力という社会インフラに関わる仕事であるため、「スケールの大きな仕事」「多くの方に影響を与える仕事」は、「責任感・使命感」が高く、大きなやりがいを感じています。また「地域では大きな影響力がある」「地域共生に力を入れている」ことから、「地元九州に貢献できている」と実感する人も多いです。
「日本的企業の伝統と革新の共存する中、社会インフラを支える仕事に使命感とやりがいを持ち仕事に取り組む」、こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
九州電力の職種は、新卒採用の場合、大きく「事務系」と「技術系」に分類されています。キャリア採用の場合は、経験度合によって二つの入り口が設けられています。
●オープン採用:前職での経験を問わず、募集・選考を行うもの。35歳未満。
●高度専門採用:特定の経験、知識・技能に応じて募集・選考を行うもの。通年で募集。
上記二つのいずれが自身にフィットする方法かを、しっかりと見極めましょう。
選考プロセスとしては、いずれの選考方法においても共通であり、WEBエントリー後、エントリーシート提出・基礎能力検査受検の後、面接が複数回実施されます。異なるのは選考時期で、オープン採用の場合は、毎年10月中旬~11月初旬と時期が限定されており、高度専門採用の場合は通年で募集が実施されていることが特徴です。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、志望動機や転職理由など、質問としてはオーソドックスなものがほとんどです。しかし、「なぜ当社に入社したいのか」「なぜ九州電力なのか」「電力に興味を持ったのはなぜか」と、志望動機について何度の深掘りされることが特徴です。また、「仕事に対してどのようにアプローチしているか」「これまで壁にぶつかったことは何か」など、キャリア観や仕事に対する姿勢についても確認されます。
面接の雰囲気については、「気さくだった」という口コミが見られ、「本音を引き出そうとしていた」とのこと。リラックスして、しっかりと自分の思いを伝えましょう。
九州電力の面接攻略法(面接対策)
■九州電力の九電グループ経営ビジョン2030を理解した上で自己分析をする
九電グループ経営ビジョン2030
<2030年のありたい姿>
九州から未来を創る九電グループ ~豊かさと快適さで、お客様の一番に~
<ありたい姿実現に向けた戦略>
戦略Ⅰ エネルギーサービス事業の進化
低炭素で持続可能な社会の実現に挑戦し、より豊かで、より快適な生活をお届けします。
戦略Ⅱ 持続可能なコミュニティの共創
九州各県の地場企業として、新たな事業・サービスによる市場の創出を通じて、地域・社会とともに発展していきます。
戦略Ⅲ 経営基盤の強化
経営を支える基盤の強化を図り、九電グループ一体となって挑戦し、成長し続けます。
九州電力の面接を受ける前に、九電グループ経営ビジョン2030を理解しておきましょう。
このビジョンは、同社が目指す方向性、大切にしている価値観が明文化されているものです。これに共感し、そして貢献できる人材であることをアピールすることが大切になります。
過去のエピソードについて、以下のような観点で整理しておくとよいでしょう。
・地域貢献・社会貢献をするために、これまでどのような取り組みをしてきたか。仕事をするうえでどんなことに気を付けてきたか。
・大規模なプロジェクトを推進するうえで、チームワークを発揮するために工夫してきたこと。その中でどんな困難にぶつかり、どのように乗り越えてきたか。
■「なぜ九州電力か」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜ九州電力なのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「同社で活躍できる人材かどうか」ということを確認するとともに、「同社の特徴や、同業他社との違いを理解しているのか」という点についても確認しようとしています。
この質問に対して、面接官が納得するような回答をするためには、以下に挙げるような、競合他社についての研究が不可欠です。
- 九州ガス株式会社
- 東京電力ホールディングス株式会社
- 関西電力株式会社
- 中部電力ミライズ株式会社
九州電力の採用面接で実際に聞かれた質問内容
九州電力が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。九州電力の場合「日本的企業の伝統と革新の共存する中、社会インフラを支える仕事に使命感とやりがいを持ち仕事に取り組む」社風を意識して、「社会貢献に対して高い意識を持ち、どんな困難な場面でもチームワークを発揮して乗り越えることができる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[30代前半・男性/会計関連職] 【結果:入社】
[20代後半・男性/技術関連職] 【結果:入社】
九州電力の採用面接に向けて
九州電力の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。