【面接対策】時事通信社の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】時事通信社の中途採用面接では何を聞かれるのか

共同通信社と並ぶ日本の二大通信社である時事通信社。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


時事通信社の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

1945年の創立以来、信頼される報道機関としての姿勢を貫いている時事通信社。同社で重視されているのは「速報性・専門性・国際性」の3点です。新聞社と違い紙面を持たない通信社だからこそ、常に世界中のニュースを「速く」「深く」「広く」届けています。

同社の事業は大きく分けて3つ。インターネット行政情報モニター「iJAMP」をはじめとした金融・証券・商品・行政事業、全国紙やNHK、民放キー局向けにニュースを発信するマスメディア事業、自社サイト「時事ドットコム」やSNSで情報発信を行うデジタルメディア事業です。このうち、入社後に活躍したい分野を見極めておきましょう。

そんな同社の口コミを見ると、「自分の記事が全国の新聞や媒体に載るのでやりがいは大きい」といった意見が多く見られました。また、希望すれば「自分の好きな分野をやらせてもらえる」一方で、「個人の裁量が非常に大きい」という面も。迅速かつ正確な情報発信が求められるだけに、個々の責任も大きくなります。

「裁量の大きい環境で、日本における迅速で正確な情報発信を担う」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。

選考は何次まで?

2023年2月現在、同社では「一般記者職」「システム職」「ビジネス職(営業)」「経理職」の中途社員を募集しています。エントリーシートは形式が決まっているので、希望する職種の応募ページから規定のWordファイルをダウンロードしてください。

選考フローは職種によって異なり、公式ホームページによると一般記者職は「エントリーシート提出→複数回の面接」となっています。ESとともに、職務経歴書、過去に執筆した記事や写真を添付し、人事部宛にメールで提出します。

システム職・ビジネス職・経理職は「志望書・職歴書(エントリーシート)提出→適性検査→複数回の面接」というフローで、システム職のみ課題が出されます。書類選考通過者にメールで課題が届くので、一回目の面接までに提出しましょう。

面接内容の傾向は?

面接では志望理由や経歴に関して、容赦なく鋭い質問が飛んでくるようです。実際に、同業界や職種の経験があった方でも「なぜこの大学を選んだか」という質問にうまく答えられず、不採用となっています。「志望理由や自己アピールがちゃんとできていないとだめ」と口コミにある通り、考えうる質問に対しては徹底的に準備しておくべきでしょう。

別の選考経験者は「情報はなくても生きていけるのではないか」と聞かれ、意表を突かれたといいます。こうした質問には逆説的に「いいえ」と答え、「情報が必要である」ことを示さなければなりません。具体例も用いて答えられると説得力が増します。同時に、情報を広く伝えることに対する責任感もアピールしてください。

時事通信社の面接攻略法(面接対策)

時事通信社のミッションステートメントを理解した上で自己分析をする

時事通信社の面接を受ける前に、同社のミッションステートメントを理解しておきましょう。これは同社が顧客と読者に支持され、社会に欠かせない存在であり続けるため、2022年4月に制定されたものです。

この中で同社は「パーパス」「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を掲げています。中でも中途採用面接で重要となるのが「ビジョン」と「バリュー」です。

時事通信社 コーポレートサイトより

まず「ビジョン」を見て、同社が中長期的に目指す「信頼され続けること」「持続的に成長すること」「新たな挑戦をし続けること」というゴールを認識しましょう。

このゴールに向け、同社の一員として「バリュー」を常に意識しながら行動しなければなりません。この4つのバリューに重点を置き、面接では情報伝達に対する意識の高さや向上心が伝わるエピソードを織り交ぜて話してください。

「なぜ時事通信社か」をはっきりさせるためには他社研究が必要

面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ時事通信社なのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「通信社業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。

業界や職種の枠を超えて時事通信社という企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜ時事通信社なのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業と時事通信社との違いを調べてみてください。

  • 一般社団法人共同通信社
  • ロイター・ニュース・アンド・メディア・ジャパン株式会社
  • 株式会社東京ニュース通信社
  • 株式会社JX通信社

時事通信社の採用面接で実際に聞かれた質問内容

時事通信社が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。時事通信社の場合「裁量の大きい環境で、日本における迅速で正確な情報発信を担う」という社風を意識して、「同社の目指すゴールに向け、高い向上心をもって行動し続けられる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[20代前半・女性/法人営業] 【結果:入社】

質問

情報はなくても生きていけるのではないか?

回答

情報はなくならないし、情報を必要としない人はいない、という旨を何例か…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・女性/編集] 【結果:一次面接で不採用】

質問

なぜこの大学を選んだのですか?

回答

中学校から附属に通っていた立場だったので正直とくに何も考えずに入学し…(口コミの続きとアドバイスを見る

時事通信社の採用面接に向けて

時事通信社の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「裁量の大きい環境で、日本における迅速で正確な情報発信を担う」という社風の中で、「同社の目指すゴールに向け、高い向上心をもって行動し続けられる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。

  • 時事通信社のミッションステートメントを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜ時事通信社なのか」に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

この記事の執筆者

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