【面接対策】日本ケミファの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】日本ケミファの中途採用面接では何を聞かれるのか

後発医薬品メーカーである日本ケミファ。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


日本ケミファの採用面接前に知っておきたいこと

日本ケミファは、1950年に「日立化学株式会社」として設立された、新薬とジェネリック医薬品両方を取り扱う製薬会社です。2000年からジェネリック薬品に本格参入以後、現在では売上高の86%を占めています。

同社の社風について、社員からの口コミを見てみると、「オーナー企業なので、トップダウン」「社長の考えが絶対」という声が多く見られます。しかし一方では「社内は非常にアットホームな雰囲気」「人間関係を大切にする会社」という口コミも多く、「強力なリーダーシップ」のもと、「みんなが同じ方向を向いて業務に邁進」することから、一体感が強く、温かな文化が育っていることが分かります。

ジェネリック薬品がメイン事業であること、また他社に比べて「商品のラインナップが少ない」という特徴はあるものの、それが逆に社員のやりがいや成長意欲につながっています。「他社との差別化が困難だが、資材を工夫したり、人間関係構築に力を入れたり個人努力をしている」「自分自身で情報を捻りだして提案活動をする」ことで、「MRとしての力量が試される」「営業力が身につく」と、成長を実感する声が多く寄せられます。

「強力なトップダウンの元、社員が一体感を持ちつつ、一人ひとりが創意工夫することで成長を実感しながら仕事に取り組む」、こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

同社の新卒採用の募集職種は、「総合職」として一括で採用されていますが、キャリア採用の場合は、事業領域・担当業務によって求人が細分化されています。
2023年2月時点の応募職種は、経理業務、品質保証業務、医薬品の生産技術業務、医薬品製造業務、品質保証業務、品質管理業務です。

選考プロセスは、いずれの職種についても共通で、応募書類(履歴書・職務経歴書)を窓口へ郵送することからスタートします。書類選考の後、合格者は面接に進みますが、面接回数は職種により異なり、2~3回実施されます。
応募者の口コミを見てみると、面接については、「一次面接は職場社員の担当者レベル、最終面接は管理職」「最終面接は人事部長と営業部長だった」とのことです。

面接内容の傾向は?

同社の面接では、志望動機や転職理由、強みと弱みなど、オーソドックスな質問をされることがほとんどです。面接時間についても「10分くらいだった」「5分で終わった」と、比較的短時間で終わり、質問内容についても「掘り下げられることはない」とのことです。これは、「知識の確認よりも人柄がマッチするかを見ていた」ことが理由だと推測されます。ダイレクトに、「初対面の人ともうまくコミュニケーションをとれるか?」とコミュニケーション能力を問う質問を投げかけられる場合もあります。

また、「時には厳しいことを言われる」ケースもあるようですが、「めげずに元気に答えることが大切」とのこと。メンタル的なタフさをアピールする機会ととらえ、前向きに答えましょう。

日本ケミファの面接攻略法(面接対策)

日本ケミファの経営理念を理解した上で自己分析をする

<経営理念>
医薬品を中核としたトータルヘルスケアで人々の健康で豊かな生活に貢献する

日本ケミファグループの基本戦略 “3つのミッション プラス 1”

日本ケミファの面接を受ける前に、経営理念を理解しておきましょう。

同社では、経営理念とともに、上図のように「3つのミッションプラス1」を設定しています。
これをしっかりと理解し、さらに自分自身が実現に貢献できる人材であることを、過去のエピソードからアピールすることは、有効な自己PRとなります。

経営理念および「3つのミッションプラス1」を軸に、これまでの経験を整理しておきましょう。例えば、以下のような整理の仕方がありますので、ご参考にしてください。
・一貫して一つのことにこだわりを持ちつつ、常に新しいチャレンジを厭わず、新たな価値を生み出してきたこと。
・上記を達成するために、周囲のメンバーとチームワークを発揮した経験。そのために工夫してきたこと。
・成功モデルともとに、新たな事業分野にも展開し、事業規模を拡大したこと。

「なぜ日本ケミファか」をはっきりさせるためには他社研究が必要

中途採用面接で頻出する質問のひとつに「なぜ当社なのか」という問いかけがあります。この質問では、その企業をどのように理解しているかはもちろん、同業他社との違いを分析できているかを面接官は確認しようとしています。

面接官に対して説得力のある回答を示すためには、他社研究をすることが必要です。他社と比較することで、日本ケミファの特色や強みがはっきりと理解できるようになります。特にジェネリック薬品に強みを持つ、以下の競合他社についても研究しておきましょう。

  • 武田薬品工業株式会社
  • 第一三共株式会社
  • 日医工株式会社
  • 富士製薬工業株式会社

日本ケミファの採用面接で実際に聞かれた質問内容

日本ケミファが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。日本ケミファの場合「強力なトップダウンの元、社員が一体感を持ちつつ、一人ひとりが創意工夫することで成長を実感しながら仕事に取り組む」社風を意識して、「専門領域にこだわりを持ちつつ、チャレンジを厭わず、新たな価値を生み出せる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[20代後半・男性/法務] 【結果:二次面接で不採用】

質問

あなたは運がいいほうですか?

回答

何事にも前向きに取り組めるかという質問の趣旨だと思い…(口コミの続きとアドバイスを見る

[10代後半・男性/MR] 【結果:二次を辞退】

質問

他社製品の方が患者に利益がある場合、どちらを勧めるか

回答

君は弊社のMRじゃないのか、と怒られた…(口コミの続きとアドバイスを見る

日本ケミファの採用面接に向けて

日本ケミファの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「強力なトップダウンの元、社員が一体感を持ちつつ、一人ひとりが創意工夫することで成長を実感しながら仕事に取り組む」社風を意識して、「専門領域にこだわりを持ちつつ、チャレンジを厭わず、新たな価値を生み出せる人材」であることを、過去のエピソードをもとにアピールする。

  • 日本ケミファの経営理念に沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜ日本ケミファなのか」に対する答えを明確にしておく。


これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。