【面接対策】貝印の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】貝印の中途採用面接では何を聞かれるのか

家庭用包丁、ツメキリ、女性用使い捨てカミソリで国内トップシェアを誇る貝印。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


貝印の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

貝印は、2023年に115周年を迎える歴史ある会社です。鎌倉時代から日本刀の産地として有名な岐阜県関市で、ポケットナイフの製造販売から始まりました。今日では、包丁などの調理器具、カミソリやツメキリなどの身だしなみ製品、手術用のメスなどの医療道具にいたるまで幅広い製品を展開しており、その商品数は約1万アイテムにものぼります。中でも、家庭用包丁、ツメキリ、女性用使い捨てカミソリでは、国内トップシェアを誇っています。

社風については、年功序列、昭和の雰囲気、残業が減り有給がとりやすくなった、時差出勤や在宅ワークが可能で働きやすい、といった口コミがあがっています。同社は創業家が代々社長を務めており、2021年の5月に創業家4代目となる現社長の遠藤浩彰氏(当時35歳)に代替わりしました。それから2年弱しか経っていないため、社内の環境が変化している時期といえます。両極端ともいえる口コミが挙がっているのはそのためで、新しい口コミからはチャレンジングな経験ができる社風といえそうです。

歴史ある会社として伝統を大切にしつつ、新しい制度や働き方なども取り入れている。そんな変化のプロセスを楽しみながら、力を発揮できる人材に向いている会社といえるでしょう。

選考は何次まで?

貝印の選考フローは、書類選考と3回程度の面接、筆記試験としてSPIがあります。口コミによると面接官は、一次面接が現場担当者、二次面接は現場責任者、三次面接が役員だったようです。

2023年2月時点で募集している職種は、国内営業、法人営業、開発、グループHR、人事、グラフィックデザイナー、マイスター推進部など11職種です。いずれも転職エージェント経由の募集になっているので、詳しく募集要項を確認してから応募しましょう。なお、公式サイトに求人掲載はありませんが、履歴書・職務経歴書を問い合わせフォームから送信できます。


同社は、新卒採用において「伝統から革新を生みだす皆さんの発想力と行動力に、大いに期待しています」というメッセージを掲げています。選考では、発想力・行動力が伝わるエピソードも準備しておくとよいでしょう。

面接内容の傾向は?

貝印の面接では、「体育会系かどうか」「創業100年を迎えたが、次の100年にふさわしい商品としてどのようなものを作るべきか」といった質問があったようです。

まずは、自己分析などを通じて、自分自身について掘り下げ理解を深めておくとよいでしょう。また、貝印の製品を事前に店舗で購入するという「体験」をしてから面接に臨み、感想などを伝えた人もいます。インターネットを通じた情報収集はもちろんですが、先ほどのご紹介した人のように広い視野で情報収集をしてみるのもよいでしょう。店舗の売り場を実際に見ることで、商品陳列に関する気づきなどが出てくるかもしれません。

面接の雰囲気は、全体を通じて和やかだったという口コミがあったので、安心して臨みましょう。

貝印の面接攻略法(面接対策)

貝印が大切にしている「野鍛冶(のかじ)の精神」を理解した上で自己分析をする

貝印の選考を受ける前に、同社のものづくりの理念であり発展の根幹ともいえる「野鍛冶(のかじ)の精神」について理解しておきましょう。

同社が大事にしている「野鍛冶の精神」とは、使う人の背格好や手の形、癖、用途などに対応した最適な道具を作る鍛冶職人たちの精神を指します。この精神をもとに商品企画・開発を行った結果、1万点以上にもおよぶ商品が生まれました。一人ひとりのお客様と真摯に向き合うことを大切にして、商品や事業を拡大しています。

また、時代の変化やニーズに対応する貝印の挑戦の歴史もおさえておきましょう。ポケットナイフの製造販売からスタートした同社ですが、創業者は日本人として初となる国産替刃を製造。2代目は使い捨てカミソリ(軽便カミソリ)を発売しました。現会長の3代目は、世界初の三枚刃カミソリを開発し、グローバル展開が加速。現社長の4代目は、脱プラスチック商品としてハンドルに紙を使用した世界初の「紙カミソリ」プロジェクトを管轄し、商品化に成功しました。

このように、貝印は「野鍛冶の精神」と「挑戦」を大切にしている会社といえるでしょう。さらに、現社長は柔軟な組織体制の構築や事業改革にも意欲的で、「会社の新陳代謝のスピードを上げたい」とコメントしています。これらの情報から同社の価値観を理解したうえで、「自分はどのように貢献できるのか」面接で伝えられるように準備しましょう。

貝印公式サイト

「なぜ貝印か」をはっきりさせるためには他社研究が必要

面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜ貝印か」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「これまでの経験やスキルを同社で活かせるのか」を確認するとともに、「同社の特徴や他社との違いを理解しているかどうか」を確認しようとしているのです。

以下に競合企業である包丁メーカーとカミソリメーカーを挙げますので、ぜひ参考にして業界の理解を深めてください。そのうえで、「なぜ貝印を志望するのか」明確な理由を整理しておきましょう。

  • 三星刃物株式会社
  • 藤次郎株式会社
  • シック・ジャパン株式会社
  • P&Gジャパン(カミソリのジレット販売元)

貝印の採用面接で実際に聞かれた質問内容

貝印が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。貝印の場合、「チャレンジングな経験ができる社風」で「伝統から革新を生み出す発想力や行動力のある人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

以下に面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:面接中止】

質問

創業100年を迎えましたが、次の100年に相応しい商品は?

回答

堅実に商品づくりに向き合ってきた結果、お客様に支持され…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/マーケティング関連職] 【結果:最終を辞退】

質問

あなたは体育会系ですか?

回答

私はこれまで体育会系の部活動やスポーツをした経験…(口コミの続きとアドバイスを見る

貝印の採用面接に向けて

貝印の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「チャレンジングな経験ができる社風」であることを意識して、「伝統から革新を生み出す発想力や行動力のある人材」であると、具体的なエピソードやデータを交えてアピールする。

  • 貝印が大切にしている「野鍛冶(のかじ)の精神」を理解して、それらに沿った自己分析を行い自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜ貝印なのか」に対する答えを明確にしておく。


これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

この記事の執筆者

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