【面接対策】日本郵船の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】日本郵船の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】日本郵船の中途採用面接では何を聞かれるのか

国際的な海上輸送を中心とした総合物流事業を展開する日本郵船への転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。


日本郵船の採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

海運業界で日本のトップを誇る日本郵船。世界の物流企業の中でもトップクラスの規模です。1885年、郵便汽船三菱会社と共同運輸会社の合併により誕生しました。安定的に業績を伸ばすことが難しい海運業の中で、日本郵船は、海運事業のみならず、陸運、空運事業も展開し、その他に不動産業やレストラン観光業、客船事業など幅広く事業を展開することで、他企業と比べ安定した経営基盤を確保することができています。

そんな日本郵船は、伝統的な日本企業の風土が強いようです。年功序列の色が強く、「競争心がある人は少ない」「和気あいあいとした雰囲気なのでまったりと働きたい人には向いている」などといった声が多く見受けられます。また飲み会やイベントも多く、ボート大会、運動会、バレーボール大会、社員旅行など社内交流に積極的な様子がうかがえます。仕事においては、「若いうちから大きな仕事を任せられ、責任とやりがいのある仕事が出来る」「世界を股にかけた国際的な仕事ができる」といった声が多いです。グローバルビジネスを志す人、世界経済の動きだけでなく、世界中の気象や文化も考えて仕事を進めていける人材が求められるでしょう。

日本郵船は「誠意」「創意」「熱意」という理念を掲げ、世界の人々の暮らしや産業を支えるため、多様な事業を展開し、より差別化された価値を提供する企業へ進化することを目指しています。採用面接ではこういった社風にマッチした人材であるかが見極められるでしょう。

選考は何次まで?

日本郵船の選考プロセスは、書類選考、筆記試験、3回程度の面接、適正検査となります。応募から内定までの所要期間は、最短1週間という口コミがあります。長くても1ヵ月程度のようです。人事部と、現場社員、課長部長クラス、役員クラスが面接官として担当するようです。エントリーシートに沿っての質問が多いようなので、提出した内容を端的にまとめ口頭でもしっかり伝えられるように準備しましょう。

日本郵船の募集職種は、「陸上職技術系」「海上職」があります。コーポレートサイトの採用ページ内、キャリア採用のページに中途応募者向けのメッセージが記載されてますので、確認するようにしましょう。また、募集要項などの詳細も記載されてますので、よく確認し、なぜその職種を希望するのかしっかり伝えられるようにしましょう。

面接内容の傾向は?

日本郵船の面接は、事前に提出するエントリーシートに沿ったオーソドックスな質問が多いようですが、なかには「インフラの無い国に行けるか」「アデン湾の海賊対策についてどう思うか」などといった業界ならではの質問もあります。日々海外と関わりがあるので、海外旅行、留学、前職で海外勤務などを経験してきた方は、海外での自身の体験や感じたことなどを、いくつかのエピソードにし、まとめておくようにしましょう。そしてグローバルな観点から様々な角度の質問があった際に対応できるように準備しておくと良いでしょう。

圧迫もなく、淡々と質問を投げかけられるようですが、「周囲から自分はどんな風に思われていると思うか」など、能力的なことというよりは、人柄や性格といったことを重視しているように感じた面接経験者もいるようです。年齢、性別、国籍を問わず、良好な人間関係を築ける人材であることをエピソードを通して客観的に伝えるようにしましょう。

また海上職では、長期間海の上で過ごすため、「上手にストレスを発散できることが大事」などといった口コミもあります。何でも相談できる相手をつくることができるコミュニケーション能力や、ため込まず上手く息抜きができるといったストレス耐性があるということも大事な能力となります。物事を楽観的、前向きに捉えられることや、芯の強さ、リフレッシュ方法などもエピソードとしてアピールするのも良いでしょう。

日本郵船の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

日本郵船の面接攻略法(面接対策)

日本郵船の「中期経営計画基本戦略」を理解した上で自己分析をする

日本郵船の面接を受ける上では、「中期経営計画基本戦略」を理解しておくことが不可欠です。主だった戦略には以下のようなものがあります。

中期経営計画では、不透明な事業環境と多様に変化する社会に素早く的確に対応し、持続的な成長を遂げるための戦略を示しています。

社員一人一人の「気づく力」を「形にする力」に進化させ、絶えず「半歩先」の精神で、新たな価値を創造していきます。

日本郵船の基本戦略は今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。

海運業は、生産者が手間をかけ大事に造り上げた製品を、それを求めている消費者に届けるという重要な責任が伴う仕事です。その責任をきちんと認識し、問題点や課題があればすぐに気づき対応できる能力が求められるでしょう。面接の場では、これまでの経験から、自身の行動で信頼を築き上げたこと、業務の上で課題を見つけ、それを改善するためには迅速にどう行動し形にすることができたかといったことをエピソードとして紹介すると良いでしょう。

また海運業では、世界経済の動きや各国の情勢、文化、世界中の気象など幅広い知識を持つことが重要となります。常に広い視野をもち効率的に業務を進められるか、顧客の課題に対して様々な角度から解決に導く力なども求められるでしょう。日ごろから多くのことを吸収し、自分の知識や経験を積もうと積極的に学ぶ姿勢や、日々探究心をもち、業務にどう活かせるか考え、研鑽する姿勢があることをエピソードを通して伝えると良いでしょう。

最もグローバルな業界ともいえるのが海運業であり、その国内トップを誇るのが日本郵船です。信頼が継続するよう、常に創意工夫し、現状に満足せず、広い視野で挑戦する熱意がある人材であることをアピールするようにしましょう。

「なぜ日本郵船に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

日本郵船の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ日本郵船か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、日本郵船という企業についてしっかり理解する。そのためには競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 株式会社商船三井
  • 川崎汽船株式会社

日本郵船の採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように日本郵船の採用面接を受ける前には、中期経営計画基本戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「「誠意」「創意」「熱意」という理念を掲げ、世界の人々の暮らしや産業を支えるため、多様な事業を展開し、より差別化された価値を提供する企業へ進化することを目指す」という社風を意識して、「信頼が継続するよう、常に創意工夫し、現状に満足せず、広い視野で挑戦する熱意がある人材である」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

21歳男性/企画営業【結果:一次面接で不採用】

質問

どのような上司になりたいですか?

回答

部下や後輩からなんでも聞いてもらえるような、…(口コミの続きとアドバイスを見る

22歳男性/代理店営業【結果:二次面接で不採用】

質問

前職で悔しかったことは何か

回答

プロジェクトの要件元と下請けの板挟みで納期延長を起こした…(口コミの続きとアドバイスを見る

女性/海外営業【結果:入社】

質問

今までで、一番大変だったことは?

回答

前職での経験を元にその中で学んだことを伝えました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

27歳男性/代理店営業【結果:二次面接で不採用】

質問

アデン湾の海賊対策についてどう思うか

回答

ついつい海自派遣についての見解を強く述べてしまい、海運会社としての…(口コミの続きとアドバイスを見る

日本郵船の採用面接に向けて

日本郵船の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「『誠意』『創意』『熱意』という理念を掲げ、世界の人々の暮らしや産業を支えるため、多様な事業を展開し、より差別化された価値を提供する企業へ進化することを目指す」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。

  • 日本郵船の「中期経営計画基本戦略」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜ日本郵船か」に対する応えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

大学を卒業後、ビル衛生管理業務会社に入社。人事部で新卒採用を担当。選考会から内定者フォロー業務に従事。


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