佐川急便の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
国内の宅配業界において、配達スピードナンバーワンを誇る佐川急便。60年以上前の創業当初より「飛脚の心」を胸に、アジアを代表する物流会社を目指して、革新的なチャレンジを続けています。
社風は、「罵声が飛んでいる」「身体を動かすことが正義」「仕事でミスをすると朝礼で発表される」などと、労働環境は良くないため、精神的に疲れて退職している人もいるようです。
新人研修では、精神論中心の軍隊式研修が行われ、入社して半年程の期間は厳しい仕事を与えられたりなど、体育会系の文化があるためか平均勤続年数は短くなっているようです。ただし、昇格に関しては実力主義であるようで、会社と自身の成長に意欲的な人、仕事のできる人が年齢にかかわらず出世する傾向のようです。
福利厚生は、給与天引きによる積み立て方式の慰安旅行制度のほか、家族や子ども、通勤の手当てなどをもらうことができ、満足している社員が多く見受けられます。
残業代は1分単位で申請することができるようですが、残業代が与えられる時間には上限があるため、結果的にサービス残業となってしまうのが実態のように見受けられます。また、有給は取得しにくいようです。
女性社員は少ないものの、産休・育休の取得率は高くなってきており、また育休からの復職後は時短勤務が可能であったり、育休は最長3年まで取得可能など、少しずつ女性社員にとっても働きやすい環境になってきているようです。
体育会系の環境下で会社と自身の持続的な成長のために積極的に挑戦しながら成果を出していく。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
面接プロセスは、書類選考後、適性検査及び2~3回の面接があります。1次面接はグループ面接、以降の面接は個人面接のようです。面接官は1次面接は人事部社員が担当し、それ以降は人事部長と応募部署の部長が担当します。
応募者の口コミから、面接は和やかな雰囲気で圧迫面接の要素は殆どないことが分かります。また、各エリアごとの採用になるため、ご自身の希望勤務地がどこなのか将来のキャリアプランを踏まえてから応募する必要があります。
現在の中途採用の職種としては、セールスドライバー職、軽四セールスドライバー職、セールスデリバリー職、カスタマーサービス職、フィールド職などがあるようです。
■面接内容の傾向は?
志望動機や学生時代の取り組み、これまでの仕事における成果などを問う、一般的な質問が多いようです。そのほか、佐川急便で将来どのように成長したいかなど将来を見据えた質問も見受けられます。このような質問を通して、コミュニケーション能力や人間性を評価しているようです。
面接ではオーソドックスな質問項目が多く、変わった質問をされることは少ないようですので、過去の質問内容をもとに自身の回答を準備しておきましょう。
佐川急便の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
佐川急便の面接攻略法(面接対策)
■佐川急便の経営戦略を理解した上で自己分析をする
佐川急便の面接を受ける上では、中期経営計画を理解しておくことが不可欠です。2019年度より、新中期経営計画として、以下を掲げています。
佐川急便の中期経営計画は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこれに合致する人材であることをアピールしましょう。
新中期経営計画では、継続的な会社の成長に向けてあらゆる基盤の強化を図ることを掲げています。
こちらに掲げている内容から、「デジタル化」「最新技術」「グローバル」「多様性」「チャレンジ精神」「課題解決力」のキーワードを重要視していることが分かります。これは、多様な力を結集し、困難な課題にも前向きに挑戦し続け、会社の持続的な成長に貢献できる人材を求めていると言えるでしょう。
面接では、上記を意識した具体的なエピソードを話すことで佐川急便に相応しい人材であることの強いアピールとなるでしょう。
例えば、最新のIT技術や英語を用いたコミュニケーションを得意としている人は、自身の実力レベルを積極的に話すと良いでしょう。また、これまでの仕事においてチームや職種を越えて、多様な力を結集し、プロジェクトが成功した経験や、現状に満足することなく改善を続け、得られた成果等があれば紹介することで、即戦力として活躍できる人材であることをアピールできるでしょう。
■「なぜ佐川急便に転職したいのか」の明確化には他社研究を
佐川急便の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ佐川急便か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、佐川急便という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- ヤマト運輸株式会社
- 日本通運株式会社
- 日本郵政株式会社
佐川急便の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、佐川急便の採用面接を受ける前には、中期経営計画に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「体育会系の環境下で会社と自身の持続的な成長のために積極的に挑戦しながら成果を出していく」という社風を意識して、「多様な力を結集し、困難な課題にも前向きに挑戦し続け、会社の持続的な成長に貢献できる人材」であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[33歳・男性/ルートセールス] 【結果:入社】
[27歳・女性/営業事務・管理事務] 【結果:入社】
[43歳・男性/カスタマーサポート] 【結果:内定を辞退】
[21歳・男性/営業] 【結果:内定を辞退】
佐川急便の採用面接に向けて
佐川急便の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「体育会系の環境下で会社と自身の持続的な成長のために積極的に挑戦しながら成果を出していく」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 佐川急便の中期経営計画を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ佐川急便か」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
筑波大学卒業後、大手食品メーカーに入社。人事部、広報宣伝部に配属。ダイバーシティ推進、制度の改革や研修企画などに従事。英国在住。