【面接対策】パーソルキャリアの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】パーソルキャリアの中途採用面接では何を聞かれるのか

国内最大級の人材ソリューションビジネスを展開するパーソルキャリアへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として評価されるので、事前にしっかり対策してパーソルキャリアへの転職を成功させましょう。


パーソルキャリアの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

パーソルキャリアはインテリジェンスという会社から出発しています。社会に価値あるサービスを生み出そうと強い信念を持った数名の若い社員が1989年に東京青山で創業しました。以後「人と組織を多様な形で結ぶインフラとしての人材サービスを提供し社会発展に貢献する」を存在意義とし、転職サービスDODAだけではなく人材派遣、就職支援、パート・アルバイト領域を含むあらゆる採用領域を手掛けてきました。

2013年にインテリジェンスはパーソルホールディングスの子会社となり、その後2017年にパーソルキャリアへと社名変更をしています。現在従業員数は5000名を突破しました。幅広い業界と職種の採用・転職支援はもちろんのこと、リファーラルリクルーティングやビジネスマッチングに代表される新しいソリューションサービスを提供しながら、進化し続けています。

パーソル(PERSOL)とはPER(PERSON=人の成長を通じて)、SOL(SOLUTION=社会の課題を解決する)を合わせた造語です。「人と組織の成長創造インフラへ」を目標として掲げ、マッチングビジネスだけではなく個人の「はたらく」をデザインする、世の中から必要とされる存在になることを目指しています。個別性の高いサービスを提供するため、顧客と自社の親密度合を計測する指標を業績成果に取りこんで、人材競合他社との差別化されたポジションニング確立を意識しています。

実際に入社した社員の口コミを抜粋すると「仕事を選ぶという人生の大きな選択に携わることに大きな喜びを感じる」「希望の人材を確保できたと企業から感謝の言葉をもらえる」「採用成功を通して自身の介在価値を感じる瞬間とても嬉しい」といったやりがいについて言及しているものが際立ちます。また「年齢、経験に問わず機会を与えてくれる会社」「早期から実力次第でどんどん仕事を任されるため、成長意欲をかきたてられる環境」というキャリア志向が高い人材にフィットした組織風土であるようです。2019年働きがいのある会社ランキングにもランクインしており、主体性をもって業務に取り組めば充実感を得やすい環境といえるでしょう。

一方で、社風との相性が重要であると説く口コミも存在します。「雰囲気がサークルのようなノリ」「管理職が若い」というベンチャー特有の風土や、「無形サービスだけに仕事量が多い」「設定された目標が高い」「生産性や効率性を重要視しているが残業時間が減らない」などのハードワークスタイルを指摘する声があります。

現在の日本では労働人口の減少に伴い慢性的な人手不足となる中で、労働に対する個人の価値観が多様化しています。それにより労働市場における需給調整機能が一層高度化しています。雇用問題を社会課題として捉え当事者意識を持って解決プロセスを楽しめる人材かどうかを採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

内定までの選考期間は書類提出後平均3週間~4週間です。書類選考後、2回~3回の面接で内定となる選考スタイルが一般的です。1次面接は現場管理職もしくは人事担当者、2次面接では現場の統括責任者、三次面接は役員面接であるケースが多いようです。なお選考プロセスの中でWEB適性検査が実施される場合もあります。

パーソルキャリアでは中途採用を通年で行っています。組織改編や新規部署の立ち上げも頻繁にあるので時期によって募集ポジションは異なりますが、大別すると常時5職種で募集が行われています。基幹職種であるキャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーに配属となる営業職、マーケティング職、クリエイティブ職、エンジニア職、総務、経理などの管理部門職があります。

企業WEBサイトや求人サイトには掲載されていない非公開ポジションも多いようです。もし「自身の経歴がどのポジションに活きるのかわからない」という方は、人事が配属場所を検討するオープンポジションなる選考方法もありますので、エントリー時に表明するのもよいでしょう。また「多様性を活かし、組織の成果を最大化しよう」という行動指針の観点から、一度退職して別の企業で働いたが古巣に戻りたいという気持ちを抱いている方向けに再入社選考を実施しているのもパーソルキャリアの特徴といえるでしょう。

なお、内定時には個別面談が設定されます。そこでは面接のフィードバックや待遇面の詳細な説明、入社後のキャリアパスについての説明が人事から受けられます。面談は電話もしくは対面(地方エリアはWEB)方式で行われます。面接の中で聞きづらい内容の質問はこの場で確認することが可能です。

面接内容の傾向は?

口コミを見ると、パーソルキャリアの中途採用面接には二点の特徴があります。

一点目はひとつのトピックスに時間をかけて深掘りする面接スタイルが多いことです。人材会社ということもあり、過去の経歴や実績について詳細に質問をしてきます。例えば転職理由についての質問ひとつにしても「なぜ現職(前職)を選んだのか」「転職を考えている理由はなにか」「転職という選択肢を選ばないと解決できないものなのか」「転職をこの時期に検討しているのはなぜか」など複数の質問が続き、応募者の人間性を見るだけでなく、内容の整合性や論理性を見ています。

二点目は今後の仕事人生で何がやりたいのか?を問う質問が多いことです。質問例としては「働くことに対しどんな価値観を持っているか」「どんなキャリアを積んでいきたいか」が口コミから確認されます。パーソルキャリアには「働いて、笑おう。」というビジョンがあり、「はたらくことは、生きること。はたらき方は、一人ひとり違うもの。だから、自分の “はたらく” は、自分で決める。」を掲げています。そのため応募者のオリジナルな回答を聞きだしているものと思われます。

奇をてらった質問は少なく、きちんと準備をすれば答えられる質問が多いようですが、予想以上に「なぜ」「なぜ」「なぜ」が続いて思わぬ回答をしてしまって失敗をしたという事例もあります。対策にはしっかりと時間をかけましょう。

パーソルキャリアの面接攻略法(面接対策)

パーソルキャリアの「ミッション」と「バリュー」を理解した上で自己分析をする

これは、パーソルキャリアの企業カルチャーの土台となるミッション・バリュー。 ビジョンである「はたらいて、笑おう。」を実現するために日々の使命をなにとするのか、そして大切にしていく価値観はなにかを2019年10月に社内外に公表しました。このミッション・バリューは採用基準にも影響するため、内容を念頭におきながら自己分析をすすめましょう。

出典:パーソルキャリア コーポレートサイトより

出典:パーソルキャリア コーポレートサイトより

「なぜ人材業界なのか」や「入社後何をやりたいか」は異業界からの応募者に対しての頻出質問です。これらの質問については上記を意識した上で回答を準備した方がよいでしょう。例えば現職(前職)で感じた人材に関する課題をとりあげれば、自分ゴトとしてその課題に取り組む意欲があると判断されやすいでしょう。

同業界からの応募者に対しては「なぜパーソルキャリアか」が頻出質問ですので、他社の企業理念と比較をした上で、自分なりの感想を伝える必要があるでしょう。

パーソルキャリアでは、より具体的な行動指針として以下の5点を定めています。こちらはインテリジェンス時代の行動原理「5DNA」をベースとした内容で、文言の小さな変化はありますが要旨はほぼ同じです。創業当初からの「求める人物像」を体現した内容といっても過言ではありません。ご自身の強みと合致するところがあればPR材料として盛り込んでみましょう。

出典:パーソルキャリア コーポレートサイトより

これらの資料から読み取れるのは、顧客のためにホスピタリ性の高いアクションがとれるかと、ビジネスとして成果に向けての⾏動ができるかの2点をバランスよくあわせもつ人材がほしいということです。面接での回答がどちらかに偏りすぎていないか注意が必要です。

「なぜパーソルキャリアに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

上記でも触れましたが、パーソルキャリアの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜパーソルキャリアか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、パーソルキャリアという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような人材サービス企業について調べておくことがおすすめです。

  • 株式会社リクルートキャリア
  • 株式会社フロムエーキャリア
  • 株式会社パソナ
  • アデコ株式会社
  • 株式会社ジェイエイシーリクルートメント

パーソルキャリアの採用面接で実際に聞かれた質問内容

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。

30代前半・女性/営業企画【入社】

質問

新卒時の就活軸、転職理由、なぜうちの会社がよいのか

回答

面接は判断軸や価値観を探りつつ、ロジックに破たんがないかが見られてい…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代後半・女性/法人営業職【入社】

質問

なぜ人材を受けようと思ったのか

回答

これは当然聞かれるべき質問だと思うが、当時自分ははっきりと言葉として…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代前半・女性/人材コーディネーター【入社】

質問

5年後どうなっていたいか?

回答

どういう将来像をもって、この会社に応募してきたのかを聞かれた。管理職…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半・男性/法人営業職【入社】

質問

今までの最大の挫折体験。それをどう乗り越えたのか。

回答

高校時代の部活動。部員が100名超えの中、レギュラーになれずに3年間…(口コミの続きとアドバイスを見る

パーソルキャリアの採用面接に向けて

パーソルキャリアの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • インテリジェンス時代も含めパーソルキャリアの沿革や事業内容を念頭におき、企業風土や求める人物像を理解する。

  • 「ミッション」「バリュー」「行動指針」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜパーソルキャリアか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて入念に準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

北海道大学文学部卒業。専攻は社会学。小売業界を経て人材業界に転職。20代~30代向けの転職支援を行うキャリアコンサルタント。

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