【面接対策】高島屋の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】高島屋の中途採用面接では何を聞かれるのか

1831年、江戸時代に京都で生まれた高島屋への転職。守るべき伝統を守りながら、時代が求める変化に対応していくという使命を背負っています。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を問われるほか、即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されます。事前にしっかり対策しましょう。


高島屋の採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

2011年に創業180年を迎えた老舗のデパート、高島屋。社訓である「店是(てんぜ)」は、「いやしくも貧富貴賤に依りて差等を附すべからず(貧富の差によって顧客を差別してはならない)」などと、古風な文章で綴られています。日本橋高島屋の建物は2009年に「重要文化財」に指定されました。働く人も歴史ある会社への誇りが強く、「トップブランドの接客を身に着けたい」と意気込んで入社しています。

昔から女性に支えられてきた会社であり、女性が多いのも特徴。産休育休もとりやすく、女性が管理職を目指すにも適した環境であると言えます。コンプライアンスに厳しく、有給が取得できた、残業が多くないといった労働時間面に満足を感じている社員も多い様子。

一方で、女性が多い人間関係を辛く感じたり、変化が少ない労働環境が物足りないと感じる人もいます。スピーディーに変革を起こしバリバリと活躍したい人にとっては、「能力を活かすチャンスがない」と感じることもあるでしょう。また、そういった能力を持っていても、報酬に反映されにくい一面も。
こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

書類通過後、一次面接、さらに二次面接と筆記試験が行われ、選考期間は2週間から1カ月程度です。

接客がメインの仕事のため、笑顔、はきはきとした対応、人当たりのよさが必須。何よりも人が好き、接客が好き、接客スキルを上げたいという気持ちが重要です。また、トップブランドの接客を任せられる人材であることをアピールするため、身なりを整えて挑むのも大切でしょう。スーツにしわがないか、髪型に乱れはないか、メイクは過剰だったり少なすぎたりしないか、靴の底は減っていないかなど、普段の面接よりも細かくチェックして挑んでください。

「答えの内容よりも、協調性や適応能力などを見られている」と感じたという声も。いろいろな人と接する機会が多い仕事のため、円滑なコミュニケーション能力は必須です。「好きな球団は」「周りからどう見られていますか」など、雑談に近い質問から、お客様対応に適した人材であるかどうかを判断しているようです。

面接は終始和やかな雰囲気で行われたという人が多いのですが、相手に甘えるだけでは仕事人としては失格。自分自身が率先して和やかな雰囲気を作れるよう、笑顔で接するのを忘れないようにしましょう。

面接内容の傾向は?

質問内容は「志望動機」「なぜ高島屋なのか」といった、一般的な質問が多いため答えに窮することはあまりないかもしれません。

「高島屋の百貨店としての位置づけ」や「どんな街をつくりたいか」など、高島屋というブランドへの理解を問われる質問も多く見受けられますが、事前に勉強していれば答えられる内容です。ホームページの内容を細かくを一読し、高島屋の魅力・歴史・将来について、自分なりの考えをまとめておきましょう。

また、接客に対する意気込みや考えを聞かれることも多いでしょう。今までの経験から何を学んだのか、どういう接客ができるようになりたいのか、どのような接客を行うことが理想なのかなどについて、簡潔に話せるようにまとめておきましょう。

高島屋の面接攻略法(面接対策)

高島屋の経営戦略を理解した上で自己分析をする

高島屋の面接を受ける上では、経営戦略を理解しておくことが不可欠です。主だった戦略には以下のようなものがあります。

出典:高島屋のサイトより

グループ総合戦略「まちづくり戦略」により、消費環境の変化や消費者の価値観・ニーズの多様化に対応し、お客様満足を追求してまいります。

高島屋の経営戦略は今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの経営戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。

百貨店の売り上げを上げるためには、人が集まる街づくりが欠かせません。
「ここに住みたい!」とみんながあこがれ、休日には周辺地域から、遠方から人が集まる。そんな街づくりのアンカーとしての役割を果たすことが、高島屋全体の大きな目標となっています。

たとえば、多摩川花火大会の際に毎年のように玉川高島屋から大規模な出資が行われていることからも、高島屋が単なる小売店ではなく、地域全体に貢献することを重視していることがわかります。しかし、街全体に関わっていくためには、行政や周辺施設、住民との利益の調整、感情面での調整が不可欠です。このような分野で経験があったり、やりたいことがある人材は興味を持ってもらえる可能性が高まります。


「なくなったら困る小売店」では、他の店でも簡単に代替できてしまいます。「なくなったら寂しい」と住民からもお客様から愛される。そんな店を作れる人材であることをアピールできるようにしておきましょう。

「なぜ高島屋に転職したいのか」の明確化には他社研究も忘れずに

高島屋の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ高島屋か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、高島屋という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

●株式会社三越伊勢丹ホールディングス
●J.フロント リテイリング株式会社(松屋)
●株式会社セブン&アイ・ホールディングス(そごう)

高島屋の採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、高島屋の採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「トップブランドの接客が重視される、女性が多い老舗の会社」という社風を意識して、グループ総合戦略「まちづくり戦略」に貢献できる人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。

どんな人とも笑顔で、そして協調性を持って和やかに接することを心がけましょう。「長く働ける」という声が多い分、社内の年齢層は幅広く、お客様も高齢者が多めです。

若い人どうしのコミュニケーションだけでは仕事が成り立たないため、日ごろから様々な世代の人と接してトレーニングを積んでおくとよいでしょう。どんなに素晴らしい実績を持っていても、周りから浮いてしまうという印象を与えてしまっては台無しです。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

40代前半女性/フロアスタッフ【結果:入社】

質問

コンプライアンスについてどう思うか

回答

必ず守るべき理念であり、老舗企業として重視されて…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半男性/販売促進【結果:2次面接を辞退】

質問

営業をする上でどのような提案が出来るか

回答

百貨店は今売上がなかなか伸び悩んでいる状態で…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代前半女性/ショップスタッフ【結果:入社】

質問

高島屋は百貨店においてどういう位置付けか

回答

百貨店で唯一建物が重要文化財にも指定されていたり…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代後半女性/フロアスタッフ【結果:入社】

質問

今回のサービス職を応募した動機

回答

感謝から学ぶもの、苦情から学ぶもの、長い接客業経験の中で、…(口コミの続きとアドバイスを見る

高島屋の採用面接に向けて

高島屋の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

●「トップブランドの接客が重視される、女性が多い老舗の会社」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
●高島屋の経営戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜ高島屋か」に対する答えを明確にしておく。
●高島屋の歴史についてホームページを読み、学んでおく。
●高島屋の魅力や、今後どうなるべきかについて、自分の考えをまとめておく。
●身なりを整える。
●面接では笑顔を忘れずに。自分をよく見せるよりも和やかな雰囲気づくりを重視。
●年上の人、特に高齢者と接するトレーニングを積む。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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この記事の執筆者

慶応義塾大学卒業後、大手ITメディア、出版社ライターを経て、旅行会社に勤務。新規事業企画に携わる。