2021年06月21日

【面接対策】ソニー生命の中途採用面接では何を聞かれるのか

きめ細やかなフォローを強みとするソニー生命保への転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果などを具体的に問われるほか、キャリアシートでは見えてこない「人間性」も見られます。即戦力として、そして一緒に仕事をする仲間としても多角的に評価されるので、事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。


ソニー生命の採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

1979年8月、ソニー創業者の盛田昭夫の「ひとのやらないことに挑戦し、社会に貢献する」という情熱により、ソニー・プルデンシャル生命保険が設立されました。これが現在のソニー生命保険(以下、ソニー生命)の前身となる会社であり、ソニー初の金融業界への参入の契機となりました。

そして生命保険の世帯加入率が9割を超えていた1981年4月に、他業界から転職した27名のライフプランナーと13名のマネージャーらによって営業がスタートしました。当時の生命保険業界で主流だった画一的なセット商品販売ではなく、顧客一人ひとりのライフプランにあったオーダーメイドの保障を提供する、「ライフプランナー制度」を設けました。ライフプランナーは契約後も専任の担当者としてきめ細やかなコンサルティングフォローを行うスタイルで、日本の生命保険業界に革新をもたらしました。これが、コーポレートスローガンである、ソニー生命保険の「ライフプランナーバリュー」の基本概念となっています。

2004年には、ソニー生命・ソニー損保・ソニー銀行の3社を傘下に、「保険業と銀行業の両方を備えた日本初の金融持株会社」として、ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社が誕生、2007年には東証一部へ上場しています。

また、ソニー生命は、日本の保険会社でトップクラスのMillion Dollar Round Table(MDRT)会員を保有する点も強みの一つです。MDRTとは、世界トップクラスの生命保険・金融のプロが加盟している団体であり、かつ権威のあるグローバル組織です。ソニー生命のMDRT資格者は2019年4月1日時点で997名とされ、厳しい入会基準に合格した日本のトップクラスのプロフェッショナル集団の金融会社としても知られています。

業界における革新性とプロフェッショナル志向が特徴的なソニー生命保険。採用面接の中では、こうした社風にフィットする人材かどうかを評価されます。

選考は何次まで?

ソニー生命のキャリア採用の募集職種は「ライフプランナー」「パートナー(代理店に対する営業)」「本社内勤」に大別され、選考ルートが異なります。

ソニー生命のパートナーと本社内勤の中途採用プロセスは、Webからエントリー後、書類選考、4回前後の面接になるようです。

ソニー生命の新契約全体の約80%を占めるライフプランナーの採用プロセスついては、「CIP(キャリア・インフォメーション・プログラム)」というセッションを4回受けてからの入社になります。

本社勤務の募集に関しては、公式サイトでは次のような職種の募集が確認できます。(2019年10月時点)

営業企画・営業管理系、保険事務系、内部管理系、財務系、数理・アクチュアリー系、IT戦略系、一般管理その他、医務職員、障がい者

募集職種を把握したうえで、なぜその職種に応募したのかという点を明確に説明できるようにしておきましょう。

面接内容の傾向は?

ソニー生命では「ライフプランナーバリュー」をコーポレートスローガンとしています。人材募集においては、お客さまの利益を目的にプロフェッショナルスキルの提供が要求されるライフプランナーと、その活動を支える人材の活躍が期待されています。

面接では、この価値観を基準として、スキル・経験に加え、人物面の見極めが重視されます。さらに、人がやらないことに挑戦して社会に貢献するという、創業当初の盛田イズムの要素を兼ね備えている人材かどうかも問われるでしょう。

変革を推進し、「自らプロフェッショナルとしてこれまで培われた能力を発揮したい」「能動的に働ける環境で自己成長を図りたい」「新たな金融サービスのあり方を追及していきたい」といった強い意欲を持つ人材を必要としています。

面接では、学生時代も含めた過去の経験に関して深く掘り下げ、周囲からどのように思われていたかなど、人間性を探るような内容も多く確認されます。また、ライフプランナーのポジションでは、個人事業主のようなフルコミッションの醍醐味と厳しさの両面を持つことから、具体的な仕事の進め方についてイメージできているかどうかも問われるようです。

なぜソニー生命なのか、なぜ生命保険なのか、営業のうちパートナーを希望する場合はなぜパートナー(ライフプランナーではなく、代理店に対する営業ポジション)なのかについても、論理的に説明できるように準備しておくことが重要です。

ソニー生命の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

ソニー生命の面接攻略法(面接対策)

ソニー生命の中期経営計画を理解した上で自己分析をする

ソニー生命の面接を受ける上では、2018年度~2020年度の中期経営計画を理解しておくことが不可欠です。

「日本中のお客様を一生涯お守りする」というビジョンの実現に向けて、お客様本位の業務運営の徹底を掲げています。

ポイントは3つで、ライフプランナーチャネルと代理店チャネルにおける事業基盤の更なる強化、変革への対応として新たな価値の提供、そして企業価値の着実な成長、となっています。

ライフプランナーチャネルでは着実な厳選採用と育成強化を図り、コンサルティングフォローを深化すること、そして代理店チャネルでは代理店営業職であるサポーターの育成を徹底することを目指しています。

変革の対応となる新たな価値の提供では、環境変化をふまえた新しい商品開発や、Fintechを活用した提案強化と品質向上を課題目標としています。

そして、利益成長の経営指標は、生産性向上を図ることで、経済価値ベースを重視した目標を提示しています。

ソニー生命の中期経営計画および経営ビジョンは今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接で経営ビジョンに合致する人材であることをアピールしましょう。

「なぜソニー生命に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

ソニー生命保険の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜソニー生命保険なのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は自己をよく理解しているか」「何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴と人間性が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。

業界理解や職種理解はもちろん、ソニー生命保険という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

● プルデンシャル生命保険株式会社
● アフラック生命保険株式会社
● オリックス生命保険株式会社
● 東京海上日動あんしん生命保険株式会社
● ライフネット生命保険株式会社

ソニー生命の採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、ソニー生命の面接を受ける前には、経営戦略や業界・他社研究を踏まえて志望動機を整理しておくことが大切です。そして面接に向けては、学生時代から前職までの自己経歴の振り返りと、ソニー生命保険のコーポレートスローガンにフィットするアピールポイントおよびエピソードを準備し、入社後の仕事の進め方について具体的にイメージしておくとよいでしょう。

ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

20代後半男性/代理店営業【結果:入社】

質問

前職での実績について

回答

前職での営業成績や経験などを事細かに聞かれ、どんどん…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半女性/カウンターセールス【結果:3次面接を辞退】

質問

目標は何か

回答

昇給をして役職を持ち専門資格の取得を目的としていました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

40代後半男性/コンサルティング営業【結果:入社】

質問

お客様へのアプローチをどう話すか?

回答

生命保険の必要性を感じていないお客様に、どのようなアプローチで…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半男性/代理店営業【結果:1次面接で不採用】

質問

自分の長所、短所を聞かれ、短所について掘り下げられた

回答

自分の短所は顧客に寄り添ってしまい、企業メリットを追及しきれない…(口コミの続きとアドバイスを見る

ソニー生命の採用面接に向けて

ソニー生命保険の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

● ソニー生命保険の創立背景や革新的な社風を理解する。

● 中期経営計画および経営ビジョンを理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

● 競合他社・グループ企業についても研究し、「なぜソニー生命保険か」に対する答えを明確にしておく。


これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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この記事の執筆者

青山学院大学 経営学部卒業 国内大手SIer、ベンチャー起業および中小企業支援等を経て、公共機関の広報業務に従事。