ソニー損保の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
2019年、創業20周年を迎えたソニー損害保険(以下、ソニー損保)。金融規制緩和の波に乗って誕生した同社はソニーらしい自由な発想と変革へのチャレンジ精神をコーポレートスローガン「“Feel the Difference” ~この違いが、保険を変えていく。~」に込め、ダイレクト型損害保険の販売を手掛けます。ソニー銀行・ソニー生命保険とともにソニー系金融の一角をなし、安定的な利益を生み出しています。
そんなソニー損保の口コミを見ると、その働きやすい職場環境を評価する声が多く上がります。「育休制度が整っている」「有給休暇が取りやすい」「希望どおりのシフトが組みやすい」などの口コミが見受けられ、労働環境への満足度の高さがうかがえます。評価制度を年功序列的と受け止める社員もいるものの、創業後まだ20年ということから中高年社員の割合が比較的少なく、若手でも責任の大きな業務を担当させてもらえるなど、仕事にやりがいを感じられる場面も多いようです。
こうした労働環境のためか、社内の風通しもおおむね良く、「個性的な人も多いが、それがキャラとして認められる環境」という口コミから分かるように、ソニーグループらしい自由闊達な雰囲気があります。示談交渉など、精神的負荷の大きな業務も多い損害保険業界ですが、こうした社内の雰囲気は社員のモチベーションアップに繋がっているようです。
ソニー損保には、社員がやりがいを感じながら働ける職場環境と自由闊達な社風があります。採用面接では、こうした社風にフィットする人材かどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
書類選考通過後、通常2回の面接があります。内定までの選考期間が1週間という口コミもあり、比較的スピーディに選考が進む場合もあるようです。面接の間にWEBテスト(SPI)を挟み、次のステップに進めるかどうかはこのテストの結果が考慮されることから、テスト対策も欠かせません。
現在、ソニー損保では示談交渉業務や顧客対応業務をはじめとした各種分野で中途採用を行っています(全国勤務型・エリア限定型あり)。面接では人柄とやる気の両方が重視される傾向があります。自分の希望する職種で自分のどのような面が活かせるのか、それを面接でどのようにアピールすると効果的か、事前にしっかりと対策をして臨みましょう。面接内容の傾向についての詳細は次項をご覧ください。
■面接内容の傾向は?
「意表を突く質問はなかった」という主旨の口コミが散見されるとおり、中途採用面接としてはオーソドックスな質問をされることが多いようです。とは言え、「これまでの経験を活かして当社で何ができるか」「5年後、自分は社内でどのようになっていると思うか?」など、仕事への意気込みと姿勢も問われるなど、やる気と人柄をどちらも重視する傾向があります。入社への意気込みを伝えるには、ソニー損保についての知識を深め、それをアピールすることが最も効果的です。企業研究はしっかりと行いましょう。「成功体験を教えてください」など、人柄を探る質問への対策としては、自己分析を徹底し、経歴を棚卸ししておくことが必要です。「一緒に働きたい人材」だと印象づけられるよう、人柄を表すエピソードの選定はじっくり行いましょう。
また、転職に関して「(入社しても)不本意な人事があればまた辞めるのか?」とかなり突っ込んだ質問をされた人もいました。転職の理由や、入社後すぐに退社してしまわないかということは、採用側が常に懸念することです。自分の転職を前向きに説明できる回答を用意しておきましょう。全体を通して整合性のとれた回答となるよう、質疑応答のシミュレーションをしておくと役立ちます。
ソニー損保の面接攻略法(面接対策)
■ソニー損保の中期計画を踏まえた自己分析
ソニー損保の面接を受ける上では、中期計画を理解しておくことが不可欠です。
ソニーフィナンシャルグループでは、「中期計画(FY18-20)」を掲げて経営を行っており、ソニー損害保険の経営方針もこの中で策定されています。
新たな成長へ向けた変革と挑戦をテーマに、次の成長へとつながる基盤づくりをしたいグループ戦略に基づき、好調を誇るダイレクト型自動車保険の分野でのさらなるシェア拡大を目指します。自動車保険以外にも、医療保険をはじめ次なる成長の柱となる分野への事業展開を強めていく考えです。
また、顧客とのコミュニケーションサイトにて質問箱を開設し、「コエキク改善レポート」を公開し続けているソニー損保らしく、施策は顧客本位の姿勢を重視したものとなっています。
計画の進捗状況は上図のようになっており、当初目標を達成もしくは上振れ修正予定の好調さです。
中期計画とともにソニー損保が経営上大切にしているのが企業理念であり、コーポレートスローガンにも表れている「他社との圧倒的な違いを生み出すための『ソニーらしい』姿勢」です。「常に顧客目線に立ち、損保分野でもソニーらしさを発揮することに貢献できる人材」が求められていると言えるでしょう。したがって、採用面接に臨むにあたっては、中期計画と企業理念をしっかりと理解し、自己分析に落とし込んでおくことが必要です。
■「なぜソニー損保に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
ソニー損保の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜソニー損保か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人物は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、ソニー損保という企業についてしっかりと理解する。そのためには競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 日新火災海上保険株式会社
- 朝日火災海上保険株式会社
- アクサ損害保険株式会社
ソニー損保の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このようにソニー損保の採用面接を受ける上では、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では「社員がやりがいを感じながら働ける職場環境と自由闊達な社風」を意識して、「ソニーグループらしい社風を理解し、ソニー損保ならではの価値を生み出すことに貢献できる人材」であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくといいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
30代後半・女性/損害調査【結果:内定を辞退】
50代前半・女性/コールセンタースーパーバイザー【結果:入社】
30代後半・男性/カスタマーサポート【結果:2次面接を辞退】
20代後半・男性/コールセンタースタッフ【結果:入社】
ソニー損保の採用面接に向けて
ソニー損保の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「社員がやりがいを感じながら働ける職場環境と自由闊達な社風」を理解し、それに合致した行動がとれる人材であることをアピールする。
- ソニー損保の中期計画および企業理念を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜソニー損保なのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
大阪大学文学部卒業後、インフラ系SIer、大手信用調査会社、製薬会社で総務畑を歩む。企業を俯瞰的に見るのが得意。