カルビーの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
1949年に設立されたカルビー。「ポテトチップス」「じゃがりこ」、シリアルの「フルグラ」といった有名な商品を数多く生み出しました。なかでもポテト系スナックは売上の約半分を占め、国内市場シュアでもNo.1を誇ります。
そんなカルビーは、職場の雰囲気が良いといった声が多く、また社内は固定のデスクや電話がないフリーアドレスのため席の移動も柔軟に行えます。そのため「違う部署のメンバーと近くに座って仕事することもある」「何気ない会話や情報交換の中から新しい商品の企画やヒントが生まれることも多い」などといった声も見られます。型にはまることなく、柔軟な発想ができる人材が求められるでしょう。
国内で圧倒的なシェアを誇るカルビーは、海外での売り上げ拡大にも力を入れています。イギリス、タイ、シンガポール、インドネシア、香港、韓国、オーストラリア、アメリカ等々、その国に合わせた製品を多く販売しています。海外事業に興味のある方、海外での経験がある方は面接の場でアピールすると良いでしょう。
カルビーは、顧客の普段の生活シーンのなかで顧客が何を望んでいるのかを考え、どんな商品だったらおいしく楽しい時間を過ごしてもらえるか新しいアイディアを創造し、人々の健やかなくらしに貢献することを目指しています。採用面接では、こうした社風にマッチするかが見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
カルビーの選考プロセスは、書類選考、筆記試験(SPI)、面接(2回程)です。面接官は人事部や役員クラスが担当することが多いようです。内定までの所要期間は概ね2週間から1ヵ月程度です。面接は終始穏やかな雰囲気だったという声が多いです。
カルビーでは「生産・物流」「研究開発」「営業」「海外事業」「マーケティング」といった職種がありますが、現在では新卒採用・既卒採用をメインに行っています。特定の部署・職種で急きょ欠員が出た場合などに中途採用を実施することが多いようなので、こまめにコーポレートサイトを中心に情報収集すると良いでしょう。
■面接内容の傾向は?
カルビーの面接では、前職での経験を中心に深く聞かれる傾向にあるようです。「これだけの成果・業績を残せた」というだけではなく、「○○した結果うまくいった」という過程や工夫、自分がどういった考えをもち、なぜそういう行動をしたかという動機の部分もきちんと伝えましょう。
またカルビーのイメージやお菓子についてどう思うか、といった質問もあります。他社にない商品の特長や工夫をきちんと捉えて魅力を伝えるとともに、なぜ共感したかあわせて伝えることも大切です。
カルビーは面接選考に進む難易度が非常に高いと言われています。面接前の書類選考でも足切りすることが考えられるので、履歴書・職務経歴書の充実度をあげるように心がけましょう。
カルビーの面接攻略法(面接対策)
■カルビーの「中期経営計画」を理解した上で自己分析をする
カルビーの面接を受ける上では、「中期経営計画」を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下のようなものがあります。
中期経営計画(2020年3月期〜2024年3月期)
<基本方針>次世代へ続く成長への変革と挑戦
事業環境の変化に対応した基盤作りを通して変革と挑戦による持続的成長を実現する
カルビーの「中期経営計画」は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。
健康志向の現代において、多様なニーズを捉えた新商品の開発・展開が求められます。お菓子に留まらず体想いの軽食など、スナック業界の革新ともいえる新しい発想の商品を提案できる人材が求められるでしょう。そしてスナック菓子、シリアルに並ぶカルビーの第三の柱となる商品を生み出すため、これまでにない斬新な企画を提案できるか、多角的な視野をもち周囲にはない発想力があるかといったことを面接の場でアピールできると良いでしょう。
日本で有名なカルビーのお菓子も、海外においてはほとんど知られていないということも多々あります。カルビー商品の価値を海外の顧客にも分かってもらうための宣伝文句やメディアの選択、価格や商品の仕様などを模索し、各国の文化や特徴を捉えた戦略で対応できるかもポイントとなってくるでしょう。海外での経験がある方はもちろんですが、その国々に合わせて積極的なチャレンジができるという意欲や経験を、具体的なエピソードを用いて伝えるようにしましょう。
新しいものを生み出すことに積極的、意欲的であり、国内外それぞれに合わせた戦略を考え前向きに挑戦できる人材であるとアピールすることが大切です。
■「なぜカルビーに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
カルビーの面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜカルビーか」というものがあります。面接官がこの質問を通じて知りたいのは「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるのか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」といった側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、カルビーという企業についてしかりと理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社湖池屋
- ネスレ日本株式会社
- 株式会社明治
- 森永製菓株式会社
- 日本ケロッグ合同会社
- 日清シスコ株式会社
カルビーの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このようにカルビーの採用面接を受ける前には、「中期経営計画」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「顧客の普段の生活シーンのなかで顧客が何を望んでいるのかを考え、どんな商品だったらおいしく楽しい時間を過ごしてもらえるか新しいアイディアを創造し、人々の健やかなくらしに貢献する」という社風を意識しましょう。チャレンジに積極的・意欲的で、国内外それぞれに合わせた戦略を考え前向きに挑戦できる人材だと印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくことをおすすめします。
面接経験者が実際に聞かれた質問内容をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
20代後半女性/広報【結果:一次面接で不採用】
50代前半男性/その他【結果:入社】
40代後半女性/その他【結果:入社】
30代前半男性/人事【結果:一次面接で不採用】
30代前半・男性/法務【結果:二次を辞退】
カルビーの採用面接に向けて
カルビーの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「顧客の普段の生活シーンのなかで顧客が何を望んでいるのかを考え、どんな商品だったらおいしく楽しい時間を過ごしてもらえるか新しいアイディアを創造し、人々の健やかなくらしに貢献する」という社風を理解して、これに合致した人材であるとアピールする。
- 「中期経営計画」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜカルビーか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
大学を卒業後、ビル衛生管理業務会社に入社。人事部で新卒採用を担当。選考会から内定者フォロー業務に従事。