【面接対策】三越伊勢丹ホールディングスの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】三越伊勢丹ホールディングスの中途採用面接では何を聞かれるのか

日本の百貨店業界の最大手である「三越伊勢丹ホールディングス」への転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、「人がら」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。


三越伊勢丹ホールディングスの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

1673年、三井高利氏が呉服店「越後屋」を創業したことにより始まった三越。そして1886年に小菅丹治氏が呉服太物商「伊勢屋丹治呉服店」を開業したことによりスタートした伊勢丹。その両者が2008年4月に経営統合し、誕生したのが「三越伊勢丹ホールディングス」です。統合当初は2社の企業風土が全く違うこともあり、意識の違いや派閥もあったようです。しかし今ではそれぞれの強みを活かし、質の高いサービス提供が実現されています。

百貨店事業のイメージが強い同社ですが、不動産事業やホテル事業など百貨店事業と同じ客層をターゲットとした新たな成長戦略にも取り組んでいます。一方で百貨店事業に軸足を置きすぎており、新しいビジネスモデルが生まれにくい環境であることは否めません。新規参入の立場としてどれほどの企業成長ができるのか、今後の期待が懸かるところです。

三越伊勢丹ホールディングスは、統合前の江戸時代から続く三越・伊勢丹の古い歴史があります。「古い体質が残っている」「年功序列がみられる」「社歴が一番優先される」という口コミからも、良くも悪くも伝統的な組織風土が染みついていることがうかがえます。一方で、古き良き伝統を持つ同社の百貨店は”一流”とも呼ばれ、日本のみならず海外観光客からも人気があります。そのため流行の発信者になれる、日本の文化を背負っているという誇りを持ちながら働く社員も多いようです。

年功序列が残るその組織体制は一見して昇進が遅いように思われます。しかし小売業の中での権限移譲の速さは競合他社に比べて早い傾向にあります。中には入社3年目でアシスタントバイヤーになり、年間10億円以上の仕入れ計画の策定や新規取引先の導入も進めたという方もいます。若いうちから裁量権のあるポジションを任されるので、やりたいことが明確な人にとってやりがいを持って仕事に取り組むことができるでしょう。

日本のおもてなし文化の発信源として、顧客の期待値を超えたサービス提供を行う。こうした三越伊勢丹ホールディングスの社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

三越伊勢丹ホールディングスのキャリア採用は、WEB応募もしくはエントリー⇒一次選考⇒二次選考⇒内定の流れとなります。新卒採用の募集には総合職もありますが、キャリア採用はメイト社員(地域限定社員)のみの募集となります。

コーポレートサイト内からのキャリア採用の応募フォームはありませんので、エージェント経由もしくは、求人情報からの応募となります。繁忙期と閑散期が激しい百貨店業界では、年間を通してコンスタントに募集が出ているわけではありません。そのため、求人情報を見逃さないことがポイントです。

一次選考はグループディスカッション、二次選考は個人面接という流れが一般的ですが、繁忙期に波がある同社では募集時期によって、面接の形式が異なる場合があるようです。どんな面接スタイルでも、自分の思いをしっかりと伝えられよう、事前に練習をしておきましょう。

面接内容の傾向は?

三越伊勢丹ホールディングスは、日々最先端のトレンド・文化を生み出し、発信をし続けています。そのため、企業研究はもちろん、最新のファッションやトレンドを把握しておくことは不可欠です。

また海外の富裕層もこぞって買い付ける日本屈指の一流百貨店さながら、高いレベルの接客スキルが求められます。よって面接では他店では味わえない”おもてなしのサービス力”が求められることは、言うまでもありません。面接の際の会話やこれまでの経歴から、同社の客層に合った接客や立ち居振る舞いができるかが見極められます。

面接では、正解のない象徴的な問いが多いようですが、問いに対して整理して回答することがポイント。接客とも取れる質疑応答は、実地でのイメージを面接官に植え付けることもできます。そのため、面接の場でも、接客のプロとして堂々と対応するようにしましょう。

三越伊勢丹ホールディングスの面接攻略法(面接対策)

三越伊勢丹ホールディングスの中期経営計画を理解した上で自己分析をする

三越伊勢丹ホールディングスの面接を受ける上では、中期経営計画を理解しておくことが不可欠です。中期経営計画では具体的な取り組みを4つにまとめています。その中でも下記に記載している”三越伊勢丹グループが目指す姿”はしっかりと理解しておきましょう。

出典:三越伊勢丹ホールディングスのサイトより

今回の中期経営計画の最重要ミッションは、不動産事業・暖簾のブランド力・おもてなしのスペシャリストなど三越伊勢丹ホールディングスならではの強みを活かした「新時代の百貨店」を提供すること。環境の変化が激しい現代社会において、新しいサービス提供が求められています。

具体的な取り組みの事例として、定期宅配事業や化粧品オンラインサイト、パーソナルスタイリングなどが挙げられます。オンライン上の新しいビジネス開発に取り組み、今までの百貨店にはない革新的な顧客体験を提供することに注力しています。

また百貨店事業のみならず、同時に不動産事業による顧客接点の拡大にも力を入れています。不動産事業の中でも商業施設運営事業はグローバル展開に力を入れており、特にアジア圏においては不動産総合開発事業を強く推進する動きをみせています。

このようにキャリア採用では今までの百貨店の概念にとらわれず、顧客のニーズに対応した革新的なサービスを生み出すことができる人材が求められます。中期経営計画を通じて同社が目指す展望を理解し、そこから求められている人物像をイメージすることが大切です。

「なぜ三越伊勢丹に転職したいのか」の明確化が必要

三越伊勢丹ホールディングスの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ三越伊勢丹ホールディングスか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は三越伊勢丹ホールディングスで何をやりたいのか」「顧客のニーズに敏感か」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているのか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、三越伊勢丹ホールディングスという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 株式会社 髙島屋
  • J.フロント リテイリング株式会社
  • エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社

三越伊勢丹ホールディングスの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、三越伊勢丹ホールディングスの採用面接を受ける前には、中期経営計画に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、日本のおもてなし文化の発信源として、顧客の期待値を超えたサービスを提供する社風を意識して、今までの百貨店の概念にとらわれず、顧客のニーズに対応した革新的なサービスを生み出すことができる人材と印象付けられるよう、具体的な行動やエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

10代後半女性/ショップスタッフ【結果:2次面接で不採用】

質問

接客をどうとらえているか

回答

うまく答えられたかどうか自信がありませんが…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半男性/ショップスタッフ【結果:入社】

質問

あなたは他人が落ち込んでいる時どのように対応しますか

回答

私は落ち込んでいる人の話をよく聞き、励ましが必要なのか…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半女性/営業事務・管理事務【結果:結果待ち】

質問

あなたの強みは?

回答

かなり突っ込んだ質問をされました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代前半男性/ショップスタッフ【結果:入社】

質問

管理職に進みたいか専門職に進みたいか

回答

具体的にどんな仕事ができるのか、部署の希望を聞いてくださいました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

三越伊勢丹ホールディングスの採用面接に向けて

三越伊勢丹ホールディングスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下のつ3です。

  • 日本のおもてなし文化の発信源として、顧客の期待値を超えたサービスを提供する社風を意識して、これに合致した今までの百貨店の概念にとらわれず、顧客のニーズに対応した革新的なサービスを生み出すことができる人材であることを自分の言葉でアピールする。
  • 中期経営計画を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
  • 競合他社についても研究し、「なぜ三越伊勢丹ホールディングスで働きたいのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

経営コンサルティング会社で採用コンサルやデータ分析を行いながらライターとして活動中。得意分野はスタッフ採用と教育。