【面接対策】そごう・西武の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】そごう・西武の中途採用面接では何を聞かれるのか

百貨店の「そごう」「西武」を運営するそごう・西武への転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


そごう・西武の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

セブン&アイ・ホールディングスグループの傘下に属し、百貨店事業を担うそごう・西武。2009年にミレニアムリテイリング、そごう、西武百貨店の3社が合併し、今のそごう・西武になりました。現在は国内百貨店業界において、国内5位の売上高を誇ります。


そんなそごう・西武は、店頭販売をはじめ、企画・提案から導入・品質管理など様々な業種があり、積極的にジョブローテーションを実施しています。そのため同社の実績や基盤、膨大なネットワークを活かしながら、様々な業種にチャレンジできる風土がみられます。たとえば、目指す目標やキャリアプランを会社に伝える「自己申告制度」や、新しい職務への挑戦意欲を試す「社内公募制度」、自分の将来設計に向けて必要な知識やスキルを身につける「研修制度」などの制度があり、”やりたい”を叶える社内施策が充実しています。常に世相にアンテナを張り創意工夫ができる人や、本領を存分に発揮したい人にとって、最適な環境が整っているといえるでしょう。


また取り巻く環境が素早く変化する百貨店業界では、慣習や常識にとらわれず、社員一人ひとりが自ら考えアクションし続けなければなりません。強い事業・組織を作るため、「想像以上の提案で、お客様に発見を。」という企業理念を掲げ、組織や領域を再編成し、他の百貨店にないオリジナリティ溢れた施設作りに取り組んでいます。


そんなそごう・西武の選考では「歴史や伝統大切にしつつも、これまでの習慣や常識にとらわれず未来の百貨店を創造する」という社風にマッチする人材が求められています。

選考は何次まで?

そごう・西武のキャリア採用は一次選考(面接・筆記)→最終選考の流れでおこなわれます。一次選考の筆記は数学と漢字の読み書きが中心。面接は人事担当者と1対1でおこなわれます。最終選考では人事担当者と配属予定部署の部長クラスが面談にあたります。


募集窓口は大きく分けて店舗スタッフと本社勤務の2つですが、それぞれ業務内容や将来のキャリア設計は大きく異なります。コーポレートサイトには、業務内容や各部門に従事するメンバーインタビューが掲載されています。応募前には必ず目を通し、職種の理解を深めておくとよいでしょう。

面接内容の傾向は?

面接体験者の中でも内定に繋がった応募者は、店舗視察をおこなうなどして、自分なりに同社の強みと弱みを研究しています。また、競合となり得る百貨店はもちろん、百貨店以外の商業施設なども見て回ることをオススメします。各商業施設におけるトレンドやイベントの打ち出し、お店の雰囲気や販売員の対応の違いなどを観察し、明確化しておきましょう。さらに、そごう・西武の立ち位置やビジョンについて意見を言えるよう、面接に向けた準備ができるとベストです。


また最先端の流行発信源となる百貨店では、最新トレンドのキャッチアップは欠かせません。世間で今どんなものが流行っているのか、新聞やSNSなどのメディアに目を通し、アンテナを張り巡らせておきましょう。

そごう・西武の面接攻略法(面接対策)

親会社セブン&アイ・ホールディングスの決算説明会資料を読み込んだ上で自己分析をする

そごう・西武の面接を受ける上では、親会社である株式会社セブン&アイ・ホールディングスの決算説明会資料を読み込んでおくことが不可欠です。執筆時の最新の戦略が記載されている決算説明会資料(2020年1月)では下図の通り、新戦略として所沢店のショッピングセンター事業への転換について記載されています。

セブン&アイ・ホールディングスのサイトより

今回の経営戦略における最優先ミッションでは、既存店売上・荒利率の改善を掲げています。具体的な施策として、長年蓄積した百貨店事業でのマーケティング力とビジネスネットワーク活かし、所沢店のショッピングモール化に踏み切りました。自営面積を減らし、テナント面積構成を全フロアの26%から75%まで拡大。プロパティマネジメント運営により、安定的な収益基盤を確立する運営を進めています。百貨店の強みはそのままに、生活に欠かせない家電や生活雑貨、ビューティーコンテンツを充実させ、今までにない新しいスタイルでの経営が動き出しました。


また所沢店のショッピングモール化に伴い、池袋店では富裕層へのアプローチ強化を図ります。選考では、それぞれの地域や店舗特性を理解し、即戦力として顧客が求めるものを事業戦略にアウトプットできる人材、自分で考え実行できる人材かどうかを、経歴・キャリア・人となりから判断されます。同社が求める人物像について経営戦略からもイメージを膨らませ、ベクトルを合わせたアピールができるように準備をしておきましょう。

「なぜそごう・西武に転職したのか」の明確化には他社研究が必要

そごう・西武の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜそごう・西武なのか」というものがあります。面接ではこの質問を通して「これまで常識にとらわれない、新しい百貨店の価値を創造できる人材なのか」「自分の個性を知り、高いポテンシャルを発揮できる人材なのか」を見極められます。そのため、競合しやすい他社についても研究し「なぜそごう・西武なのか」についてはっきり答えられるよう、明確な回答を準備しておきましょう。


そのために、百貨店事業において業界や職種について理解することはもちろん、競合となり得る企業の戦略や経営スタンスを把握し、知見を広げておくことは不可欠です。以下は日本の百貨店事業において中心となる企業です。それぞれの強みや違いを理解しておくことをオススメします。


  • J.フロント リテイリング株式会社
  • エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社
  • 株式会社髙島屋

そごう・西武の採用面接で実際に聞かれた質問内容

そごう・西武の採用面接を受ける前には、親会社である株式会社セブン&アイ・ホールディングスの決算説明会資料に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「歴史や伝統大切にしつつも、これまでの習慣や常識にとらわれず未来の百貨店を創造する」という社風をふまえ、地域や店舗特性を理解し顧客のニーズを事業戦略にアウトプットできる人材であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。


面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。そごう・西武では自社店舗についてや競合他社との比較を問う質問が中心です。これらの質問を参考に、自分ならどう答えるか考えながら面接対策をおこないましょう。

[30代前半・女性/フロアスタッフ] 【結果:入社】

質問

なぜ百貨店の中で当社を志望したのですか?

回答

そごうとと西武という異なる特徴を持った百貨店が一つとなり…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・女性/ショップスタッフ] 【結果:入社】

質問

当社に入ってやりたいことは何か

回答

各店舗を回って良い点、改善点をエントリーシートに記入していたので…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・女性/ショップスタッフ] 【結果:2次面接を辞退】

質問

学生時代に一番頑張ったことは?

回答

明るさが販売には重要で、健康で体力があるアピールと…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/営業] 【結果:入社】

質問

店舗を調査してきた感想は?

回答

池袋本店と千葉店を見学したが、本店は駅に沿って細長く大きな店舗…(口コミの続きとアドバイスを見る

そごう・西武の採用面接に向けて

そごう・西武の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の4つです。中でもコーポレートサイト内の新卒採ページに記載されている人事メッセージは重要です。事前に目を通し、同社が求めている人物像を把握しておきましょう。


  • 新卒採用ページに記載されている人事メッセージを読み込み、求めている人物像を把握する。

  • 「歴史や伝統大切にしつつも、これまでの習慣や常識にとらわれず未来の百貨店を創造する」という社風を理解して、これに合致した人材であるとアピールする。

  • 親会社である株式会社セブン&アイ・ホールディングスの決算説明会資料を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。

  • 競合百貨店や競合となり得る商業施設との経営スタイルや戦略の違いを明確にし、「なぜそごう・西武か」に対する答えを準備しておく。

これらについて事前に準備しておくことにより、他の応募者との差別化をはかることができます。そして面接当日は自分の考えや意見を面接官に伝え、同社が求めている人材であることを強くアピールすることができでしょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

経営コンサルティング会社で採用コンサルやデータ分析を行いながらライターとして活動中。得意分野はスタッフ採用と教育。