EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング(EYACC)は2020年10月1日付でEYトランザクション・アドバイザリー・サービス(EYTAS)と統合され、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSCC)に社名変更されました。
2021年06月21日
英国を本拠地とする会計コンサルティング・ファーム、EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職。採用面接では新卒の場合と違い、成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、共に働く仲間として多角的に評価されるのでしっかり対策をしましょう。
EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング(EYACC)は2020年10月1日付でEYトランザクション・アドバイザリー・サービス(EYTAS)と統合され、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSCC)に社名変更されました。
世界4大会計事務所(Big4)のひとつで、150以上の国・地域に26万人以上(2019年5月現在)のスタッフを擁する総合プロフェッショナルファーム、Ernst & Young。EYACCは日本におけるメンバーファームです。
社風を知る上で、はじめに理念を確認しておきましょう。
EY Japan「私たちの理念(purpose)」より
クライアントへのサポートを通じて、より良い社会を築きたいとするEYACCでは、ダイバーシティ&インクルージョンについても真剣に取り組んでいます。文化的・言語的に多様な背景をもつメンバーが互いに協力し合い、理念とする社会の実現を目指しています。
長期にわたるプロジェクトも多く、仕事とプライベートの切り替えが難しいコンサルタントという仕事。同社においても日々の限られた時間のなかで、家族との関係に悩む人が少なくないようです。「どんなに忙しくても、家族や周りの人を考えられる余裕をもつようにしている。プロフェッショナルサービスとしてやっていく上で、それはとても大事」。家族を第一に考えると時間に貪欲になり、目標をシンプルに捉えられ、チームを信頼することでブレークスルーできたという話がありました。また、オンとオフをシームレスに考えているという人も。時間を融合させることで自分も成長し、クライアントの役に立っていることが実感できているようです。
一方で、仕事と休日を完全に切り分けることで、仕事に全力投球できたという話も。ベストな仕事をするには、「オフタイムでどれだけ仕事と違うことができるか」。「EYストラテジー・アンド・コンサルティングは評価制度がしっかりしている。認めてくれるカルチャーがあるので頑張れる」。コミュニケーションが大事だとされるコンサルティングでは、「どれだけよいコミュニケーションがとれるかで、話の幅も仕事の幅も広がる」ようです。
同社では年に一度、メンバーの家族を招待するイベントを催しており、2019年度の参加者数は1000人超でした。チームメンバーや家族との良好な関係をベースに、仕事に取り組める環境を整えている様子がうかがえます。
より良い社会を目指し、互いに協力し合い、プロフェッショナルとして誠実に行動していく。こうした社風にフィットする人材かどうかが、採否のカギを握っています。
エントリー、書類選考後、3~4回の面接が一般的な選考フローのようです。面接担当者は、1次が人事担当、2次はマネージャー、最終面接はパートナーだったという面接経験者談があります。
EYSCCでは通年で、ITコンサルタント、システムコンサルタント、財務・会計コンサルタントなどを募集しています。コンサルタント以外にも、外部広報、HRビジネスパートナー、ファシリテーターなど多様な職種を募集していますので、定期的にコーポレートサイトや転職エージェントサイトを確認してみるとよいでしょう。コーポレートサイトの「採用」ページには仕事内容についてのメンバーインタビューが掲載されています。目を通しておくことをお勧めします。
志望動機や「なぜEYSCCか」を問われるオーソドックスな面接のようです。口コミには「どんなコンサルタントになりたいか?」といった質問や「仕事で乗り越えた困難は?」といった面接経験談がありました。
コーポレートサイトの「採用情報」、パートナーのメッセージには逆質問についての記述があります。また、育成制度や研修制度についても掲載されていますので参考にしてみるとよいでしょう。
コンサルタントに必要とされる「コミュニケーション能力」「論理的思考能力」「協調性」を意識し、カルチャーフィットするエピソードを複数準備した上で、落ち着いて回答できるように準備しておきましょう。
EYSCCの面接を受ける上では、戦略を理解しておく必要があります。
EYSCC「会社案内」より
EYSCCの戦略は「Connected(つながり)」です。「つながり」を強みとするプロフェッショナルが連携し、世界でも類がないサービスを提供しています。たとえば、クライアントが必要とする、日本では入手困難なソリューションも、海外からたった数分で入手できるグローバルネットワークが、EYSCCにはあります。EYSCCでは「つながり」の強化こそが、ビジネスの未来につながると考え、連携力を向上させることで、クライアントが長期的な成功を収めるサポートをしていきたいとしています。
EYSCC「企業情報」より
また、より良い社会の実現に向けて、社会貢献活動にも取り組んでいます。次世代への貢献「3E(Education:教育、Environment:環境、Entrepreneur:アントレプレナー)活動」や、東日本大震災復興支援などをおこなっています。前述したダイバーシティ&インクルージョンにも注力しており、多様な人材を受け入れ、不当な圧力のないビジネス環境を維持したい考えです。
こうした戦略や理念を理解した上で自己分析をおこない、これらの中で活躍できることや挑戦したいことについて具体例をあげてアピールしてみましょう。
採用面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜEYSCCか」というものがあります。この質問は、純粋に志望動機も尋ねていますが、「当社を本当に理解しているのか」という観点からも確認しています。そのためには説得力のある志望動機を伝える必要があります。
説得力のある志望動機を伝えるには、EYSCCに関する多種多様な情報を収集・分析することはもちろんですが、それ以上に業界理解や職種理解の枠を超えた他社研究が重要です。他社研究をおこなうことにより、EYSCCという企業の輪郭がはっきりと見えてくるので、同社への理解が深まるでしょう。他のBig4コンサル・ファームや戦略コンサル・ファームについて調べておくことをおすすめします。
●KPMGコンサルティング株式会社
●PwCコンサルティング合同会社
●デロイト トーマツコンサルティング合同会社
●アクセンチュア株式会社
企業研究を通じて、EYSCCが目指している方向性や求めている人物像が見えてきたのではないでしょうか。
EYSCCの採用面接を受ける上での対策のポイントは、戦略に基づいた自己分析と他社研究を踏まえた志望動機の整理です。実際の面接では、「より良い社会を目指し、互いに協力し合い、プロフェッショナルとして誠実に行動していく」人材であると印象付けられるよう、複数のエピソードを準備しておきましょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このほかにも「これまでの知識が生きるのか?」「仕事で困難を乗り越えた経験は?」といった質問もありました。このような質問をされても動じることなく答えられるよう、イメージしながら面接対策をしておきましょう。
EYSCCの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「より良い社会を目指し、互いに協力し合い、プロフェッショナルとして誠実に行動していく」という社風にカルチャーフィットする人材であることをアピールする。
●EYSCCの戦略「Connected(つながり)」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
●競合他社についても研究し、「なぜEYSCCなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて余念なく準備し、面接当日は明るい表情で落ち着いて自己アピールできるように心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングへの転職チャンスをモノにする【BIG4】
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