【面接対策】タカラトミーの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】タカラトミーの中途採用面接では何を聞かれるのか

90年の長い歴史を持つ、日本屈指のおもちゃメーカー、タカラトミーへの転。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、共にに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。


タカラトミーの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

1924年の創業以来、りかちゃん・トミカ・プラレールなど、長年多くの方に愛されるオリジナル商品を展開するタカラトミー。同社の魅力は、その企業スタンスです。一般的な企業とは異なり、”子どもたちに「夢」や「感動」を届けたい”という想いが理念の根幹にあります。空想世界を現実にするため、同社の技術を最大限に活用し「おもしろさ」を追求する仕事は、社員のやりがいにも直結しているようです。タカラトミーに勤務する社員の口コミには「子どものときに遊んだ玩具の開発に関与できる喜びや楽しさがある」「自分が担当した商品が店頭に並ぶと、仕事へのモチベーションが上がる」といった意欲的で気概に満ちた意見が多く見られました。

老舗の玩具メーカーでありながらも、既存ブランドにこだわらず、柔軟な思考を持ち新商品への開発にも力を入れています。トランスフォーマーやベイブレードなど海外需要も視野に入れた新商品は、国外からも注目が集まるヒット商品となりました。

組織風土においては、おもちゃ好きの社員が多いため、”楽しんで仕事をしよう!”という企業文化が根付いています。部署・部門を超えてより良い商品を作りたいという想いは、社内の風通しの良さにも繋がっています。さらにジョブローテーションを積極的に取り入れているため、部署が違っても顔見知りや知り合いが多いとのこと。新規プロジェクト立ち上げの際は、部署の垣根を超えたメンバー選定を行うことで、作業効率向上にも一役買っているようです。

そんなタカラトミーの選考では「おもちゃ業界のリーディングカンパニーとして、次世代に向けた新しい遊びの文化を創造する」という社風に相応しい、想像力豊かでパフォーマンス性のある人材なのかを見定められます。

選考は何次まで?

タカラトミーの選考は筆記試験→一次面接→二次面接→最終面接の流れで行われます。筆記試験では適正試験の他に、英文読解の試験も行われます。電子辞書の持ち込みはOKですが、英語力に自信のない方は事前に対策を講じておくと安心です。筆記試験の合間に一次面接が実施されるため、集中力を切らさないように留意しておきましょう。

募集職種は商品の企画・開発・販売・運用を担う『総合職』、設計技術や品質管理など商品を作る工程に携わる『技術系総合職』、経理・法務・人事など会社を運用する『事務系総合職』の3つに区分されます。ジョブローテーションを積極的に取り入れている企業のため、職種の垣根を超えて色々な仕事に関わることができますが、内定への確立を高めたい方は、キャリア採用者として経歴や経験の強みを活かせるポジションへの応募をお勧めします。

また同社のキャリア採用は、退職者が出たときのみ求人が出されます。2020年4月現在ではコーポレートサイトの中途採用ページからの募集は行っていませんが、欠員時はエージェントや求人媒体に募集を掲載し、応募者を募っているようです。コーポレートサイトだけをチェックするのではなく、エージェント登録や大規模な説明会などに参加し、同社の求人情報を得るためのルートをいくつか確保しておくと良いでしょう。

面接内容の傾向は?

日本屈指のおもちゃメーカーである同社では、「宝くじで10億円当たったら何に使いますか」といった意表をつく質問が出されることも。このような質問からは”おもちゃを通して夢や感動を届けたいというキモチがあるのか”、”ユーモア溢れる遊び心を持った人物なのか”といった人間性が見極められます。内定に繋がった方は「おもちゃが大好き」という実直な気持ちを面接官に全面的にアピールしています。

タカラトミーの商品について知見を広げておくことはもちろん、新商品開発のアイディアやこんなおもちゃを作りたいといった面接官を楽しませるユニーク性の高い意見を用意しておくことが内定への鍵。ユニークさや想像力に富んだ意見は面接官の印象に残りやすく、他の応募者との差別化を図ることができるでしょう。

タカラトミーの面接攻略法(面接対策)

タカラトミーの中期経営計画を理解した上で自己分析をする

タカラトミーの面接を受ける上では、中期経営計画を読み込み、同社の経営戦略を理解しておくことが大切です。2018年度から始動した今回の中期経営計画では、下記の6つの事業戦略が策定されています。

タカラトミーのサイトより

2018年度から開始された中期経営計画では、海外事業に重心を置いた戦略が中心となります。世界80以上の国と地域で展開されているベイブレード、世界130以上の国と地域で展開されているトランスフォーマーに続くグローバル商品としてゾイドを起用。7つの国と地域を足掛かりに2018年7月よりテレビアニメの放送をスタート。さらにはアパレル・雑貨・ゲームソフトなど多様なコンテンツを展開し、第3の自社オリジナルのグローバルブランド確立を目指します。

さらに親和性の高いアジア圏を中心にシンカリオンやミラクルちゅーんず!などのオリジナルブランドの創出を進め、多角的に海外事業の拡充をはかります。アジア市場の拡大や新商品投入による欧米事業の立て直しなども含め、6つの中期事業戦略のうち4つが海外事業を意識した戦略・計画になっていることを認知しておきましょう。

面接では、上記のようなタカラトミーの主力コンテンツ・新規コンテンツの展開戦略を熟知しておくことが不可欠。魅力あるおもちゃを同社の戦略に沿って世界に発信できる具体的な強みを自己アピールに交えて伝えましょう。

「なぜタカラトミーに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

タカラトミーの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ当社なのか」というものがあります。面接ではこの質問を通して「タカラトミーの商品の魅力や価値を存分に理解しているのか」「キャリア採用ならではの経験・キャリアを発揮できる人材なのか」を見極められます。そのため、競合しやすい他社についても研究し「なぜタカラトミーなのか」についてはっきり答えられるよう、明確な回答を準備しておきましょう。

そのために、業界や職種について理解することはもちろん、競合となり得る他企業の主軸商品やキャラクターを把握し、知見を広げておくことは不可欠です。以下は日本のおもちゃ・ゲーム業界において、自社ブランドやコンテンツを独自の手法で展開・運営する企業です。それぞれの強みや違いを理解しておくことをお勧めします。

  • 株式会社エンスカイ
  • 株式会社セガトイズ
  • 株式会社バンダイ

タカラトミーの採用面接で実際に聞かれた質問内容

タカラトミーの採用面接を受ける前には、中期経営計画のに基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「おもちゃ業界のリーディングカンパニーとして、次世代に向けた新しい遊びの文化を創造する」という社風を踏まえ、個性豊かな想像力を持ち、子どもの夢や希望を実現する実行力のある人材であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。タカラトミーでは質問を通し、人柄や資質を見極めるような意表を突く質問が出されることがあります。これらの質問を参考に、自分ならどう答えるか考えながら面接対策をおこないましょう。

[30代前半・男性/製造技術] 【結果:最終を辞退】

質問

なぜ弊社への転職を希望したのか

回答

子どもを持つ親になって、子どもに与えるものが、どれだけ大事か…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・女性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】

質問

新しいおもちゃを考えてください。

回答

スマホのアプリと連動させた女子向けのおもちゃ。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[40代前半・男性/クリエイティブ関連職] 【結果:入社】

質問

10億円宝くじで当たったら何に使いますか。

回答

すぐに面接を終えて帰ります。そして1億円で家を買い…(口コミの続きとアドバイスを見る

タカラトミーの採用面接に向けて

タカラトミーの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として押さえるべきポイントは、以下の4つ。中でもおもちゃという夢溢れる商品を手掛ける同社では、企業風土や会社の文化を理解しておくことは必須と言えるでしょう。事前にコーポレートサイト内に記載されているプロジェクトストーリーや社員インタビューに目を通し、どのような人物が活躍しているのか理解を深めておきましょう。

  • コーポレートサイト内のプロジェクトストーリーや社員インタビューに目を通し、企業風土や文化を把握しておく。

  • 「おもちゃ業界のリーディングカンパニーとして、次世代に向けた新しい遊びの文化を創造する」という社風を理解して、これに合致した人材であるとアピールする。

  • タカラトミーの「中期経営計画」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合となり得る企業の主軸商品やキャラクターの違いを明確にし、「なぜタカラトミーなのか」に対する答えを準備しておく。
これらについて事前に準備しておくことにより、同社についての理解がより深まります。そして面接当日は面接対策から知り得た、同社が求める人物像に沿う人材であることを、自分の言葉・考えをもとに存分にPRしましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

経営コンサルティング会社で採用コンサルやデータ分析を行いながらライターとして活動中。得意分野はスタッフ採用と教育。