【面接対策】東横インの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】東横インの中途採用面接では何を聞かれるのか

国内有数のホテル運営企業として、全国にビジネスホテルを展開する「東横イン」への転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、「人柄」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめ転職しましょう。


東横インの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

「駅前旅館の鉄筋版」をコンセプトに、女性中心の企業運営を行う東横イン。国内のみならず韓国・カンボジアを筆頭に海外でも事業を拡大。駅前という好立地にありながらリーズナブルな宿泊料金で、ビジネスマンを中心に高評価を得ています。

他の競合企業とは異なり、業界未経験の30代後半〜40代後半の女性を積極的に採用している同社。客室清掃やフロント業務などのポジションにおいて女性の活躍がみられることはもちろん、通常では男性が多い支配人のポジションも9割以上が女性で占められています。社長をはじめ女性が中心となってホテルの運営にあたる同社では、女性ならではの気配りを現場のサービスに活かし、我が家のようなくつろぎの場を提供しています。

実際に働く社員からは「育児と仕事を両立しながらでも、フロント業務から補佐や支配人を目指すことができる」といった声が寄せられており「女性の感性を重視した、女性中心のホテル運営を目指す社風」であることがうかがえます。東横インのキャリア選考では、このような社風にフィットする人材なのかを見極められます。

選考は何次まで?

2020年4月現在、コーポレートサイトではフロント、キャリコネでは支配人候補、客室清掃チーフの募集がおこなれています。女性中心の会社ということもあり、東横インの応募者は、女性が中心のようです。

選考は一次選考→二次選考→最終選考の流れで行われます。一次選考では、適性検査と自己PRを兼ねた3分間スピーチが実施されます。全体で2時間ほどの長丁場になるため、集中力を切らさないよう注意が必要です。二次選考は支配人もしくは部長クラスとの面接。最終選考は役員もしくは社長が面接にあたります。

実際に選考を受けた人からは、「プライベートを織り交ぜ、緊張せずに話せた」「東横インの特徴をとても丁寧に教えてもらえた」という体験談が見られ、和やかな雰囲気であったことが伺えます。また「豊かな人生経験を持つ人材が組織を作る」「人との関わりを大切にする組織」といった東横インの風土にも着目しましょう。同社の風土を意識した、人間味溢れるエピソードを用意しておくと、面接官に深く印象を残すことができるでしょう。そして面接当日は肩肘張らず、自分らしさを意識して話すことを心がけてください。

面接内容の傾向は?

面接では、「仕事のしんどさや大変さについて説明があり、それでも大丈夫か?」と何度も聞かれたという口コミがいくつか見られました。このような質問からは、ストレス耐性や長く勤められるかなど、採用後の離職を懸念していることがうかがえます。仕事の大変さについての質問に備え、選考官が納得する自分らしい答えを事前に用意しておくことをお勧めします。

女性社長を筆頭に正社員の大半が女性で占められている同社では、女性ならではの配慮、優しさ、細やかさなどの要素が求められています。スキルや経験よりもその人の適正や素質、雰囲気によって採用についても判断される傾向に。そのことを念頭に置き、面接ではおもてなしのエキスパートとして現場に立てる人材であることを、立ち居振る舞いや言動を通じてアピールするように心がけましょう。

東横インの面接攻略法(面接対策)

東横インの中長期戦略を理解した上で自己分析をする

東横インの面接を受ける上では、コーポレートサイト内に記載されている「第34期 営業報告書」を読み込み、前期(第34期)決算の動きから今期の経営動向を把握しておくことが不可欠です。 第34期では主に下記の4つを骨子とした施策を展開しました。

東横インのサイトより

第34期においては、東京オリンピック開幕に向けたホテルの建設ラッシュや民泊施設の増設に伴う客室数の増加を見越し、4つの施策が実施されました。2020年度においてはこの4つの施策を根幹に、いかなる環境変化にも耐えうる経営基盤の構築を目指します。

ホテル業界全体で見舞われている人手不足は、東横インのホテル運営にも深刻な影響を与えています。第34期では、店舗業務の簡素化や人員不足の店舗に本社勤務の社員をヘルプに出すなど人手不足解消に向けて複数の対策を実施しました。今期は第34期に実施した対策を基盤に、人手不足問題の解消に向けていくつかの施策を進めています。例えば年齢・国籍を問わない多様な人材の採用や、人事・給与システムの抜本的見直しなどです。

また同社では新店立ち上げにも力を入れ、国内のみならず海外の新店においても、開店後すぐに運営を安定化させることに成功ています。この新店支援は継続的な実施が見込まれ、今期においても新店のオープン直後からの高い利益率が期待されます。

東横インの選考では、戦略の即戦力となる人材であることはもちろん、応募者の人生経験や人間味が重要視されます。とはいえ、年次決算毎に策定されている施策やその社会的背景を理解しておくことも大切です。自己PRだけに注力しすぎると企業についての理解が疎かになり、就職後のミスマッチにも繋がります。企業研究は「基本的なこと」とはいえ、最重要ポイントでもあります。上記の施策や経営戦略についても理解を深めた上で、面接に臨みましょう。

「なぜ東横インに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

東横インの面接では「なぜ他社ではなく当社なのか」という質問をされることがあります。「家庭的なくつろぎを提供できるサービス精神溢れる人材か」「支配人というポストに臆することなく、そのポジションを楽しむことができる人材なのか」などその人の人間性を確認することはもちろん、「本当に当社のビジョンや風土を理解して応募したのか」といった点にも注目しています。

そのためには、同じホテル事業を主軸に多数のチェーン展開をおこなうアパホテル株式会社などの企業についても調べ、違いを把握しておきましょう。他社と比較し東横インの優れた部分を分析することで「なぜ東横インなのか」という動機を明確にすることができます。また、同じホテル事業の中でもリゾートやハイソサエティ向けのホテルを運営する企業についても知見を深めておくことをお勧めします。ホテル業界について様々な角度で経営や運用スタイルの違いを知ることができるでしょう。

  • アパホテル株式会社
  • 株式会社 スーパーホテル
  • 株式会社ホテルマネージメントジャパン
  • マンダリン・オリエンタル東京株式会社

東横インの採用面接で実際に聞かれた質問内容

東横インの面接では、 女性を中心とした組織風土への理解が最も重要になります。さらに理解を深めるためには、コーポレートサイトに記載されている社長や社員のインタビューに目を通しておきましょう。どのような人が活躍しているのかを分析し、自己PRに落とし込むよう心がけてください。また面接では、「女性の感性を重視したホテル運営を目指す社風」に合致する、人間味ある人材であることをアピールすることがポイントです。肩肘張らず、自分の良さを伝えられるエピソードをいくつか用意しておき、自己PRに盛り込みましょう。

ここで、面接経験者が実際に聞かれた質問をいくつかご紹介します。東横インでは、採用後の働く姿を想定した質問をされることが多いようです。同社のホテルで働くイメージを膨らませながら、自分ならどう回答するか事前に考えておいてください。

[20代前半・男性/ホテルスタッフ] 【結果:入社】

質問

あなたの長所をおしえてください。

回答

私は社交性に富んでます。どのようなタイプの人間とも…(口コミの続きとアドバイスを見る

[40代前半・女性/会計関連職] 【結果:内定を辞退】

質問

与えられた仕事を時間内にどれくらい達成できるか

回答

90%くらいです。気持ちの上ではいつも、120%できるよう、…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・女性/フロアスタッフ] 【結果:入社】

質問

長時間拘束されるが我慢できるか

回答

家に帰らなくても精神的に苦ではないと答えました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・女性/ホテルスタッフ] 【結果:内定を辞退】

質問

チームのリーダーとしての体験談

回答

プロジェクトチームのリーダーとしての体験談を話しました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

東横インの採用面接に向けて

東横インの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。特に、女性ならではのホテル運営や組織文化については理解を深めておくようにしましょう。

  • 「女性の感性を重視したホテル運営を目指」という社風を理解して、これに合致した人材であるとアピールする。

  • 「第34期 営業報告書」を読み込み、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 同じホテル事業を展開する競合企業の経営スタイルや戦略の違いを明確にし、「なぜ東横インなのか」に対する答えを準備しておく。
これらについて事前に準備しておくことで、東横インへの理解がより深まるでしょう。面接当日は、選考軸となる人柄や資質をアピールし、女性を中心とした会社風土にマッチする人材だと印象付けましょう。

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この記事の執筆者

経営コンサルティング会社で採用コンサルやデータ分析を行いながらライターとして活動中。得意分野はスタッフ採用と教育。