U&Cの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
首都圏を中心に鶏料理専門店「てけてけ」やハンバーガーショップ「the 3rd Burger」など、複数業態の飲食店を展開するU&C。2017年2月には東証マザーズへ株式上場しました。「『本当に美味しい料理』を世界中の人々に届けて、世界を良くしていく。」をミッションとし、“美味しさ”にこだわった店舗運営をおこなっています。それを実現させるのが、チェーン店でありながらセントラルキッチン方式ではなく、店内での仕込みと調理に注力するビジネスモデルです。
店舗数を着実に伸ばして成長を続ける同社は、ベンチャー精神を大切にする社風です。口コミには、「既存店の店長から始まり、新店舗の立ち上げや新卒の配属先店舗にも選ばれ、年々任せてもらう業務の幅が広がるのは、急成長中の企業ならでは」というコメントが見られます。また、社員の成長を支える教育制度の充実を評価する声もありました。
職場の雰囲気については、「コミュニケーションが活発で働きやすい」という口コミが寄せられています。「近隣店舗を含めて仲が良く、営業終了後に近隣のスタッフも含めて飲みに行くこともある」という声も。正社員が集まる総会が年2回開かれるほか、全社員を対象としたBBQイベントが開催されるなど、社員同士の距離を近くするための取り組みがおこなわれています。
面接にあたっては、ベンチャー精神を大切にする社風を理解し、スピード感を持って会社の成長に寄与できる人材であることをアピールできるとよいでしょう。
■選考は何次まで?
基本的な選考プロセスは以下のとおりです。
エントリー → 書類選考 → 面接(1回)→ 内定
コーポレートサイトのエントリーフォームからエントリーします。内定までの所要期間は平均で2週間程度ですが、応募時期などによって異なることがありますので注意してください。
2020年5月現在、中途採用では店舗責任者候補を募集しています。これは総合職として入社し、ゆくゆくはスーパーバイザー(SV)を目指す職種です。東京、神奈川、埼玉、千葉のいずれかの店舗での勤務となり、転居を伴う配属はありません。同社では、入社する社員全員に対して、社内規定をはじめ、ビジネスマナー・計数管理・ビール講習などの研修が用意されています。
■面接内容の傾向は?
「志望動機」や「将来の展望」といったオーソドックスな質問が中心となります。口コミ情報からうかがえるのは、「これまでの経歴」といった過去に対する質問よりも、「入社後に何をやりたいのか」「どんなキャリアビジョンを描いているのか」など、将来に向けての質問が多いという点です。過去のキャリアを整理することはもちろんですが、それ以上に、入社後の役割やビジョンを明確にして面接に臨む必要があるでしょう。同社では3年以上の勤務実績がある社員に対して、有利な条件で既存店オーナーとして独立できる「社内独立制度」が用意されています。将来的に飲食店オーナーを目指す場合には、そうした点も含めて熱意をアピールしたいところです。
面接では圧迫的な雰囲気を感じる場合もあるといいます。接客を伴う同社の場合、こうした雰囲気のなかでの応対力やストレス耐性を見ていることが想定されますので、慌てず落ちついた応対を心がけましょう。
U&Cの面接攻略法(面接対策)
■U&Cの「PISP戦略」を理解した上で自己分析をする
U&Cの面接を受ける前に、同社の戦略ならびに中期的な方向性を理解しておきましょう。
同社では、ミッションを遂行するために、PISP(Productive In Store Preparation)と呼ばれる独自戦略を採用しています。これは、「生産性戦略」「商品戦略」「教育戦略」の3つで構成されるものです。
食材のカットなど味に影響しない作業は積極的に機械化したり、一部を外部委託したりすると同時に、商品を絞り込むことで調理の熟練度を向上させます。一方、美味しさの要素である「香気成分」にこだわり、工場委託と店内調理のバランスを適切に組み合わせることで、美味しさと手頃な価格の両立を実現。世界規模のソーシング活動とは、仕入先を日本に限らず世界規模に広げることで質の高い食材を低価格で仕入れることです。こうした取り組みは、ダイレクトコミュニケーションによる教育と理念の浸透によって支えられています。
上記の基本戦略のもと、2021年2月期は新型コロナ対策として、UberEats商品の大幅リニューアルや居酒屋業態の休業・時短営業を打ち出しました。また、「the 3rd Burger」を大規模オフィス立地に3店舗出店する計画です。コロナ禍により不透明感はあるものの、2025年中までに「店舗数200店以上」「営業利益5%以上」「直営・FC比率1:1」の達成を目指すとしています。
面接に際しては、こうした戦略をしっかりと理解することが大切です。その上で、飲食業界におけるコロナ禍の影響を考慮しつつ、中期的な視点で同社の成長にどう貢献できるかをアピールできるとよいでしょう。
■「なぜU&Cか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
中途採用面接にあたっては、「なぜU&Cか」という質問に対する回答を明確にしておくことが重要です。面接官は回答を通じて、「応募者はどのような仕事をしたいのか」「それはU&Cで実現可能なのか」ということに加え、「U&Cのことをどれくらい理解しているのか」を確認しようとしています。同社の事業内容や特徴について知っておくことはもちろん、業界での位置づけも把握しておきたいものです。
そのためには、他社研究が不可欠です。競合となりうる企業と比較しながら各社の事業規模や特徴をつかめば、同社の独自性やポジショニングがより鮮明に見えてくることでしょう。ここでは、参考として4社をあげました。
- 株式会社コロワイド
- 株式会社三光マーケティングフーズ
- 株式会社ジェイグループホールディングス
- 株式会社 ダイヤモンドダイニング
U&Cの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究をおこなうことで、U&Cが目指している方向性や求める人材像がわかってきたのではないでしょうか。
「『本当に美味しい料理』を世界中の人々に届けて、世界を良くしていく。」というミッションのもと、独自の戦略で成長を描くU&C。株式上場から3年を経た今も、ベンチャー精神を大切にする社風が成長の原動力となっています。独立を応援する制度もある同社でどんなキャリアを築いていきたいのか、将来の展望を見据えた上で面接に臨んでください。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・男性/店長] 【結果:入社】
[20代後半・男性/その他] 【結果:一次面接で不採用】
[50代前半・男性/その他] 【結果:一次面接で不採用】
[60代前半・男性/ホテルスタッフ] 【結果:入社】
U&Cの採用面接に向けて
U&Cの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
上記を意識して自己分析や企業研究をすすめ、面接当日は入社への熱意を自分の言葉で伝えましょう。