富士通エフ・アイ・ピーの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
日本初の電算センター「株式会社ファコム」の事業を継承する形で1977年に設立された、富士通エフ・アイ・ピー。データセンター運用業務で培った経験を活かした、様々なソリューション・サービスを提供しています。お客様のデジタル資産を守り、運用する技術に長けているのが特長です。
働く人からは、「上流工程の仕事をメインに扱っている」「ユーザーの声を生で聞くことができ、喜んでもらえたことを実感できる」「先進的なビジネスに関わっているという実感」などがやりがいとして挙げられています。富士通の研修を多数受けられ、自分自身の成長を実感できる機会も多いのだとか。
仕事では「個人よりチームワーク重視」で「人にやさしい」という口コミもあり、社内は競争的というよりは協力的な雰囲気の様子。「経営基盤も強固で安心」と感じる人がいる一方で「仕事をやればやるほどやらない人の仕事が回ってくる」「がんばっても評価は年功序列」と評価に不満を感じることもあるようです。
長年培ってきた専門性の高いノウハウと最先端の技術を組み合わせ、お客様の役に立つために、周りの人と協調していく。 このような社風の中で真価を発揮できる人材が求めらています。
■選考は何次まで?
同社の中途採用は2020年6月現在、ホームページでSE職の求人が行われています。応募資格はプログラムやサーバー構築の経験が3年以上。では、非SEは中途では採らないのかというとそうでもなさそうです。今までに面接を受けた方の口コミを見ると過去には営業や総務の採用も行われたことがわかります。公式HP、転職エージェントサイトの情報をこまめにチェックして最新の情報を得るようにしましょう。
選考プロセスは公式情報によると「書類、適性検査、面接」となっています。口コミによると適性検査はSPIが採用されており、面接は2回だったとのこと。選考期間は2週間から1か月程度です。
合格した人が準備したことは、「いろいろ書いた方が興味を持ってもらえる可能性が高くなるので、書類に今までの経験値を書けるだけ書いた」「HPを読んだ」など。 同社の社長メッセージには「お客様との共創をより一層進める」とあることから、お客様のビジネス拡大に貢献した経験や、価値のある提案をした経験についても書類に書き添えておくとよいかもしれません。
同社の採用サイトはありませんが、親会社の富士通には、キャリア採用サイトがあり、社員インタビューなども掲載されています。「富士通本社に常駐している社員も多い」との口コミもあることから、多少は参考になりそうです。
■面接内容の傾向は?
口コミによると一次では「これまで培ってきた経験・スキル」、その後は志望動機や今後の展望、退職理由などの深堀をメインに質問されたとのこと。一般的な面接対策が重要となるので、後述の「経営戦略の理解」や「他社研究」を行い、しっかりと自己分析をしておきましょう。志望動機では「なぜ親会社ではなく当社なのか」という聞き方をされることもあるので、親会社との違いを把握しておくことも重要です。
そのほかには、人間関係についての心構えについて聞かれることも。具体的には「これまで会った人の中で一番印象に残っている人は」など。自分に影響を与えた人物、尊敬している人物、目標としている人物などを洗い出し、理由を整理しておきましょう。
雰囲気は「終始和やか」「真摯に話を聞いてくれる」という意見が目立ちます。「雑談のようだ」と感じた人も。口コミには「離職率が高いためものごとを継続できる人が好印象」「人柄重視なので会話のキャッチボールを重視して」「入社後学ぶ姿勢が大事」といったアドバイスも届いており、これらを意識しつつ、和やかな会話を心がけるとよいでしょう。
富士通エフ・アイ・ピーの面接攻略法(面接対策)
■富士通エフ・アイ・ピーの経営戦略を理解した上で自己分析をする
同社の面接を受ける前に、富士通本社の経営戦略に目を通しておきましょう。それが同社の進む方向にどのように関わっているのかを推測してみることが大事です。
同社の経営戦略はHP上などでも公開されていませんが、富士通本社の経営戦略を読み解くことで、今後同社でどのような人材が求められるのか、予測することができます。しっかりと理解して、自己分析に役立てましょう。
経営戦略のキャッチコピーは「IT企業からDX企業へ」。デジタル技術を駆使した革新的なサービスを提供することを目標としています。情報システム部門の売り上げ減少が予想される中、効率化・データ活用ビジネスを拡大することで、全体の売り上げ増大を図るとのこと。そのためにDXを主な事業とする新会社の設立が予定されており、同社のデータセンター事業は本社に移管されました。
このような流れの中、同社の企業情報ページでは「お客様のデジタル革新を支えるソリューション&サービスカンパニーへ」がキャッチコピーとされ、ソリューション事業がより重要な役割を果たすようになっていることがわかります。トップページではキャッシュレスソリューション、医薬品の情報を収集するSaaS型サービスなどがバナーに採用されています。
つまり、「お客様のデジタル革新を支える」事業を自ら生み出し発展させ、自ら収益を生み出していく体制づくりに貢献できる人材が求められていることが予想されます。製品を考案し実現させた経験や、お客様の要望を製品に反映させた経験があればまとめておくとよいでしょう。
■「なぜ富士通エフ・アイ・ピーに転職したいのか」の明確化には他社研究も忘れずに
同社の面接では「なぜ当社に応募したのか」という志望動機について掘り下げて質問されます。応募者は「即戦力となり得る」ことをアピールしたり「やりたいことができる」といった内的な動機を答えることが多いでしょう。しかしこの質問にはそれ以上に「当社について理解して応募してきたか」を審査する意図があるのです。
システムインテグレーションを行う会社は無数にあり、その中でなぜ同社を選んだのか。面接官を納得させる理由を述べるためには、同業他社と比較して、「同社でなければできないこと」を探る必要があります。
また、前述の通り、同社の面接では「同じグループ会社の中でなぜ当社を選んだのか」という視点で質問されることもあるため、グループ会社も含めて他社研究に取り組んでみましょう。具体的には下記のような企業について調べてみてください。
- 日本電気株式会社
- 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
- 富士通エフ・アイ・ピー・システムズ株式会社
富士通エフ・アイ・ピーの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、同社の面接を受ける際には、グループ会社も含めた競合他社との比較を行い明確な志望動機を準備し、親会社の経営戦略を理解した上で自己PRの内容を精査しておくことが重要です。面接では、「長年培ってきた専門性の高いノウハウと最先端の技術を組み合わせ、お客様の役に立つために、周りの人と協調していく」という社風を意識した会話のキャッチボールを心がけ、「お客様のデジタル革新を支えるソリューション&サービスカンパニー」として会社が成長していくために自分がどのように貢献できるのかを端的にわかりやすく伝えるようにしましょう。
実際の面接でどのような質問が出るのか、経験者の体験談をいくつかご紹介します。経験者の答え方も参考にしつつ、自分ならどのように回答するか、面接をイメージしながら読み進めてください。
[20代後半・女性/その他] 【結果:入社】
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:入社】
[20代後半・女性/総務] 【結果:入社】
[20代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:入社】
富士通エフ・アイ・ピーの採用面接に向けて
同社の面接対策において大切なことをまとめてご紹介してきました。特に次の4点について、重点的に準備をしておきましょう。
- 「長年培ってきた専門性の高いノウハウと最先端の技術を組み合わせ、お客様の役に立つために、周りの人と協調していく」という社風を理解して、和やかな会話のキャッチボールを心がける。
- 親会社富士通の経営戦略も踏まえ、会社に今後必要とされる人材を予測した上で自己PRをまとめる。
- 人間関係についての心構えについて、話せるようにまとめておく。
- グループ会社も含めた競合他社についても調べ、「なぜ同社に入社を希望するのか」を明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
慶応義塾大学卒業後、大手ITメディア、出版社ライターを経て、旅行会社に勤務。新規事業企画に携わる。