フジテレビジョンの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1957年創業、2008年よりフジ・メディア・ホールディングスのもと、新設分割して設立したフジテレビジョン。社風については、「何かに飛び抜けた才能や個性を持つ人たちが集まっている」「風通しがよく、自由闊達な風土」と、外部からのイメージ通り、期待を裏切らない口コミが目立ちます。また、「仲間意識が強く、仕事でもプライベートでも非常に仲が良い」「社員が一丸となって仕事に取り組む文化」と、才能・個性はそれぞれ突出しつつも、仕事においては結束力の強さを発揮することも伺えます。
仕事へのやりがいを強く感じる社員は多く、「残業は多く激務」ではあるものの、「自分の仕事が世の中に反映する」「視聴者からの反応を見聞きすることがやりがい」という声が多数見られます。歴史ある会社ゆえ、「意外と学歴社会」だったり、「年功序列が根強い」こともありますが、自由闊達で、「若手でもチャレンジできる」側面も持ち合わせているようです。
才能と個性に突出した多彩な人材が一丸となって、自由闊達に、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組む。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
フジテレビジョンのキャリア採用は、募集ポジション発生都度ではなく、年に一度、一括して行われることが特徴です。2020年の場合は、2月7日にWEBエントリー締め切り、応募課題提出は2月10日、というスケジュールでした。募集職種は、総じて「一般職」と呼ばれ、これはいわゆる「総合職」のフジテレビジョンにおける呼称です。応募する際は、希望職種を、【1】番組制作・コンテンツ制作、【2】報道記者、【3】デジタル事業、【4】国際ビジネス、【5】著作権、法務 の5つから選択することとなります。注意すべきは、応募資格が「(採用年の)3月31日時点で、35歳までの方。且つ4年制大学既卒の方」であること。チャンスを逸しないように注意することが必要です。
選考のプロセスは、上記の通り、まずはWEBエントリー、応募課題提出を行い、その後は筆記試験と面接(2~3回)という流れです。口コミによると、「面接は3回目まであると思っていたら、2回目で合格が出た」というケースもあるようです。
■面接内容の傾向は?
フジテレビジョンの面接内容には、「才能と個性に突出した多彩な人材が一丸となって、自由闊達に、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組む」という社風が大いに反映されています。面接での質問内容を見ると、「なぜテレビ局なのか?どんな番組が好きか?なぜそれが好きなのか?」といった、テレビに関する質問を当然ながら投げかけられます。こうした質問に対して、重要なのは「模範解答ではなく、自分の想いを正直に伝えた方が良い」ということ。応募者は口をそろえて、「自分の考えをしっかりと伝えることが大切」と言います。自分の個性をしっかりと把握したうえで、それを自分の言葉で伝えることが大切だということです。
また、「めざましテレビを面白くするには?」「富士山でイベントをするとしたらどんなイベントをしたい?」といったケーススタディのような質問をされることも。こうしたケースもある程度念頭に置いて、どんな質問に対しても、しっかりと自分の考えを伝えられるように準備しておきましょう。
フジテレビジョンの面接攻略法(面接対策)
■フジテレビジョンの企業理念と『フジテレビ行動宣言』を理解した上で自己分析をする
フジテレビジョンの面接を受けるにあたって、同社の企業理念と『フジテレビ行動宣言』を理解しておくことが肝要です。
●企業理念:挑戦と創造 challenge and creation
●フジテレビ行動宣言
1.<社会的責任;Responsibility>メディアの持つ社会的影響力の大きさを自覚し、公平公正で信頼できる情報を発信します。
2.<社会貢献;Contribution>「心に響く」コンテンツを創造し、文化・教育・環境など多様な分野に貢献します。
3.<明るい職場;Happiness>働く人たちの個性と能力、多様性を尊重し、自由闊達な職場をつくります
上記は、同社において全社員が共有する価値観というべきもの。自分自身の職務経験を紹介する中で、これらに共感することを伝えられれば、有効な自己PRにつながります。例えば、これまでに担当したプロジェクトにおいて、前例に囚われることなく新しいアイディアを出し、具体化したこと、そしてそれを実現するために、周囲のメンバーとどのように協力してきたのかについて紹介するとよいでしょう。
■「なぜフジテレビジョンに転職したいのか」の明確化には他社研究を
フジテレビジョンの面接では、「なぜフジテレビジョンなのか」という質問を必ずと言っていいほど聞かれます。面接官はこの質問を通して、応募者が、どれくらい業界のことを理解し、その中で同社を選ぶ理由が明確であるのかを確認しているのです。
この質問に対して、面接官の意図に合った回答をするためには、業界および競合他社についての研究が不可欠です。その研究を通し、同社ならではの強みや個性について把握し、志望動機につなげることが重要です。競合他社について以下にご紹介しますので、ご参考にしてください。
- 日本放送協会(NHK)
- 日本テレビ放送網株式会社
- 株式会社TBSテレビ
- 株式会社テレビ朝日
- 株式会社テレビ東京
フジテレビジョンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ここまで、フジテレビジョンの社風や面接内容、企業理念についてご紹介してきました。同社の求める人材像について、イメージが掴めてきたのではないでしょうか。
面接の場では、「才能と個性に突出した多彩な人材が一丸となって、自由闊達に、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組む」社風を意識して、「前例に囚われることなく新しいことに挑戦し、それを周囲との協力によって実現できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
株式会社フジテレビジョンの面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
[20代前半・男性/営業] 【結果:二次面接で不採用】
[20代後半・男性/制作ディレクター] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・女性/総務] 【結果:入社】
[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:二次面接で不採用】
フジテレビジョンの採用面接に向けて
フジテレビジョンの面接を受けるにあたって、押さえていただきたいことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下3つのポイントです。
- 「才能と個性に突出した多彩な人材が一丸となって、自由闊達に、大きなやりがいを感じながら仕事に取り組む」社風を意識して、「前例に囚われることなく新しいことに挑戦し、それを周囲との協力によって実現できる人材」であることを、具体的なエピソードをもってアピールする。
- フジテレビジョンの企業理念および『フジテレビ行動宣言』を理解し、これに沿った自己分析を行い、有効な自己PRにつなげる。
- 業界および競合他社についても研究を深めることで、「なぜフジテレビジョンなのか」に対する答えを準備しておく。
上記3つへの対策を進め、面接当日は、自分の考えを、自分の言葉でしっかりと面接官に対して伝えられるよう、しっかりと準備をしておきましょう。
グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。