2021年06月21日
組織・人事領域の世界最大級コンサルティングファーム「マーサー」の日本法人である、マーサージャパンへの転職。中途採用面接では、これまでの仕事内容や成果、今後のキャリアビジョンを具体的に問われるほか、「人となり」も評価されます。事前対策をしっかりして自分を出し切り、転職を成功させましょう。
アメリカ大手保険グループ「マーシュ・アンド・マクレナングループ」の一員であり、人事や組織領域で世界トップクラスの実力を誇るコンサルティングファーム、マーサー。世界44カ国以上約180都市に拠点を構えており、日本法人は1978年に設立。グローバルなネットワークを活かして、組織改革、人事制度構築、M&A、グローバル経営支援、資産運用など、人や組織を軸に多彩なサービスを提供しています。
個々の社員がプロフェッショナルとして裁量を持ち、日本を代表する大企業のプロジェクトに関わることも多数。そんな同社で活躍している人材は、クライアントの戦略や組織をさまざまな角度から見て、「クライアントの経営課題は何か」から自分の頭で考え抜いて意見を出せる人だそうです。また、グローバルプロジェクトも多く、様々な国のクライアントやスタッフと関わるため、英語が飛び交うこともしばしば。希望すれば海外拠点で活躍するチャンスもあり、グローバルな視点を身に付けたい人や英語力を活かしてキャリアを積みたい方には最適なフィールドがあります。
同社の社風は口コミによると、「自由で大らか」「アットホーム」という声が多く見られます。多様性を重視しており、前職は戦略・会計コンサル出身、企業の人事部・経営企画部出身、ベンチャーキャピタル・金融業界出身などさまざまなバックグラウンドを持つ人が集まっているのも特徴です。残業が多いという声もありますが、リモートワークやフレックスタイムも活用できるため、自分らしいワークスタイルで高いパフォーマンスを発揮しやすい環境だと言えるでしょう。
グローバルで多様性あふれる環境の中、プロフェッショナルとして主体的に考えて課題を解決していく。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
マーサージャパンでは、コーポレートサイトでもキャリア採用を行っています。2021年1月現在においては、「組織・人事変革コンサルティング部門」「グローバルM&Aコンサルティング部門」「資産運用コンサルティング部門」で経験者を募集しているようです。各職種の仕事内容や応募資格なども明記されていますので、しっかり目を通しておきましょう。
選考プロセスは、「書類選考」→「面接(複数回)、筆記試験など」→「採用オファー」という流れになっています。まずは応募フォームから履歴書・職務経歴書(和文・英文)を添付してエントリーする形で、職種によっては志望理由書などが必要になるケースもあるようです。面接の回数は明記されていませんが、口コミによると2~3回程度のよう。ケース面接や英語面接もあったという声も見受けられますので、事前に確認して必要があれば万全に対策をしておくと良いでしょう。
マーサージャパンの面接内容は、「グローバルで多様性あふれる環境の中、プロフェッショナルとして主体的に考えて課題を解決していく」という社風が大いに反映されています。口コミによると、職務経歴について掘り下げて質問されることが多いよう。単なる事実の確認ではなく、「自分自身がどう考えてどんな行動をとったのか」という判断軸で評価されるため、これまでの経験について自分の言葉で語れるように整理しておくと良いでしょう。また、コンサルタント職では、テーマが与えられた上でそれに対してどうアプローチするかを答える「ケース面接」があったという声も多数。専門的な知識が問われるというよりも、論理的思考力や柔軟な発想力、地頭の良さ、コミュニケーションスキルなどを総合的に見られるようですので、ケース面接の対策もしっかりしておくと安心です。
面接の雰囲気は、「印象が良かった」「真剣に話を聞いてくれた」という声が多く、話しやすい雰囲気があるようです。とはいえ気を抜かずに、面接官の質問の意図を汲み取ってロジカルに答えることを意識しましょう。
マーサージャパンの採用面接を受ける前に、グローバル共通の『A brighter purpose』と『Our commitments』についても把握しておきましょう。
マーサー グローバルコーポレートサイトより
“Welcome to brighter”がグローバル共通のビジネスコンセプトであり、人々の生活に変化をもたらし明るい未来を築くことをめざす同社。クライアントの複雑な課題に対して、実用的で持続可能なソリューションを提供し、解決していくことがミッションです。そしてソリューションを提案する際には、ロジックや数字で分析することと、人としての感情や感覚を洞察すること、そのどちらもが重要であることがわかります。また、「誠実さと情熱を持って仕事ができるか」も働く上で必須となるでしょう。
面接でも、上記の内容を押さえた上で自分の経験や意欲をアピールできればベストです。「これまでどのような志をもってどのように課題を解決してきたか」や「分析力と洞察力を活かして解決策を提案し、成果を出したこと」、「プロジェクトを通して企業や社会に貢献できたこと」などを、具体的なエピソードから説明できると良いでしょう。
マーサージャパンの面接では、他の企業と同様に、「なぜマーサージャパンで働きたいのか」という質問は必ず出されると言っていいでしょう。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「応募者は当社で何を実現したいのか」「どんな経験やスキルを活かせるのか」といったことはもちろんですが、実は「本当に当社のことを理解しているか」という面も見られています。
マーサージャパンについての理解を深めるためには、以下に挙げるような競合企業の研究もしておくと良いでしょう。各社の特徴を掴んだ上でマーサージャパンならではの強みを把握し、志望動機を整理をしておくことをおすすめします。
ウイリス・タワーズワトソン
エーオンヒューイットジャパン
キンセントリック・ジャパン
コーン・フェリー・ジャパン
デロイトトーマツコンサルティング
ここまで、マーサージャパンの社風や面接内容、価値観などについてご紹介してきました。同社が求める人物像についてイメージが掴めてきたのではないでしょうか。
面接を受ける際には、「グローバルで多様性あふれる環境の中、プロフェッショナルとして主体的に考えて課題を解決していく」という社風を意識し、「分析力と洞察力を活かしながら、情熱をもって企業や社会の変革を支えられる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
マーサージャパン株式会社の面接で聞かれた質問内容(キャリコネ)
マーサージャパンの採用面接を受けるにあたって、押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
「グローバルで多様性あふれる環境の中、プロフェッショナルとして主体的に考えて課題を解決していく」という社風を意識して、「分析力と洞察力を活かしながら、情熱をもって企業や社会の変革を支えられる人材」であることを、具体的なエピソードを交えてアピールする。
マーサージャパンの『A brighter purpose』と『Our commitments』を踏まえて自己分析を行い、これまでの経験や意欲をアピールする。
競合他社の研究を行い、マーサージャパンの独自性や強みを把握した上で、「なぜマーサージャパンに転職したいのか」という質問に対する答えを準備しておく。
上記のポイントを参考に準備を進め、面接当日は、これまでのキャリアで成し遂げてきたことやこれから目指すキャリアビジョンなどを自分の言葉でしっかりと伝えましょう。
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