【面接対策】三井住友信託銀行の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】三井住友信託銀行の中途採用面接では何を聞かれるのか

三井住友トラスト・ホールディングス傘下の信託銀行である三井住友信託銀行。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


三井住友信託銀行の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

三井住友信託銀行は、2012年、住友信託銀行、中央三井信託銀行、中央三井アセット信託銀行の3社が合併することで誕生しました。
事業内容は企業年金、遺言信託、不動産など、広く多岐に渡ります。運用資産残高・管理残高ともに業界トップであり、規模の大きさ・業界での存在感の大きさを感じさせられます。

同行に勤務する社員からの口コミを見ると、「体育会系」「年功序列、上意下達」といった、歴史ある会社ならではの社風を感じさせるキーワードが散見されます。
一方で、その事業分野の広さや業界での立ち位置から、業務へのやりがいは強く感じている模様。顧客も上場企業が大半であることもあり、「責任は重いがやりがいは感じられる」「様々な視点で提案をすることができる」という声が多く寄せられます。また、若手の裁量の大きさも特徴の一つ。「若いころからどんどん仕事を任せられる風土」「大変ではあるがやりがいはある」とのことです。
メガバンクとの違いとして、「いい意味で人手不足」との声も。そのため、若手から大きな裁量を持って、やりがいある仕事にチャレンジできる環境であるようです。

「歴史ある体質の中で、若手から大きな裁量を持ち、大規模な仕事にチャレンジできる」、こうした社風にフィットする人材かどうか、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

三井住友信託銀行では、社員の「コース制」が導入されています。転居・転勤の有無や業務内容によって、以下4つに分かれています。
●Gコース:すべての業務が対象、全国転勤有。
●Rコース:リテール業務対象、全国転勤有。
●Aコース:すべての業務が対象、採用地への配属が前提。
●資産運用アドバイザー:1年ごとの有期雇用契約。

同行の中途採用は、上記のコース別・業務内容別に応募職種が細分化されています。

応募者の口コミを見ると、選考プロセスは一般的なケースに比較するとかなりステップが多いようです。WEBエントリー後、リクルーター面談が2~6回程度、これを通過すると人事面談に進み、これも1~3回程度設定されているようです。
多くのプロセスを経て、慎重に社風とのマッチングを見極められていることが分かります。また、同社はリファラル採用も手法として取り入れていますが、選考プロセスとしては特に短縮されることもなく、同様のプロセスを経ることになるようです。

面接内容の傾向は?

同行の面接では、志望動機やこれまでのキャリアなどの一般的な質問に加え、「あなたは当社で何ができますか?」「今後の信託銀行の向かうべき方向性は?」など、業界全体の理解、同行への理解、そしてそこでの自分の具体的な活躍イメージを問われるケースが多いようです。

面接自体は、「会話形式で和やかな雰囲気」ですが、その中で、「体育会系の会社なのでやる気のアピールが大切」「調べられることは調べて面接に臨む気合が必要」との声も見られます。同行のみならず、業界全体に対しての理解を深め、積極的な姿勢をしっかりと見せることが大切だと言えます。

三井住友信託銀行の面接攻略法(面接対策)

三井住友信託銀行の戦略・ビジョンを理解した上で自己分析をする

三井住友信託銀行の面接を受ける前に、戦略・ビジョンを理解しておきましょう。

同行の戦略・ビジョンは、以下5つの柱で構成されています。

●新たな時代、新たな環境において、お客さまのあらゆる悩みを解決するパートナー
●変化する社会のニーズに的確なサービスで応え、持続的・安定的な成長を実現
●デジタル戦略は専業信託銀行グループとしての唯一無二の付加価値創出モデル構築の根幹を成す
●人材育成、活躍領域の拡大
●三井住友信託銀行のビジネスを通じて、持続可能な社会・お客さまの課題解決へ

共通するのは、「変化に対応する姿勢」であり、それが「持続的・安定的」に成長できること。こうした同行の戦略・ビジョンに合致する人材であることを、これまでの経験の中で具体的なエピソードを紹介することで印象付けることが重要です。
例えば、新規の分野にチャレンジしたこと、またその時にどのように周囲を巻き込んで実現につなげたか、そして継続できる仕組みを整えるためにどのような工夫をしたか、といった内容を紹介するとよいでしょう。

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「なぜ三井住友信託銀行か」をはっきりさせるためには他社研究が必要

面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜ三井住友信託銀行なのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「同行で活躍できる人材かどうか」を見極めようとしていますが、それと同時に、「同行の特徴や、同業他社との違いを理解しているのか」という点についても確認しようとしています。

この質問に対して、面接官が納得する答えをするためには、以下に挙げるような競合他社に関する研究が不可欠です。

  • 三菱UFJ信託銀行株式会社
  • 株式会社三井住友銀行
  • 株式会社SMBC信託銀行

三井住友信託銀行の採用面接で実際に聞かれた質問内容

三井住友信託銀行が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。三井住友信託銀行の場合「歴史ある体質の中で、若手から大きな裁量を持ち、大規模な仕事にチャレンジできる」という社風を意識して、「新しいチャレンジに果敢に取り組み、それを持続的・安定的な成長につなげられる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[20代後半・男性/金融関連職] 【結果:入社】

質問

信託銀行の将来について

回答

現場の面接をパスすればほとんどの確率で最終面接も通る…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代後半・男性/法人営業] 【結果:内定を辞退】

質問

今後の信託銀行の向かうべき方向性について

回答

昨今の金融業界についての基本的な知見は必要…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】

質問

あなたは当社で何ができますか?

回答

まず書類が通りにくいという話を聞きます…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/コンサルティング営業] 【結果:入社】

質問

最近読んだ本について

回答

ビジネス本でなくても、面白かった小説の話でも理解を示してくれる…(口コミの続きとアドバイスを見る

三井住友信託銀行の採用面接に向けて

三井住友信託銀行の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「歴史ある体質の中で、若手から大きな裁量を持ち、大規模な仕事にチャレンジできる」という社風を意識して、「新しいチャレンジに果敢に取り組み、それを持続的・安定的な成長につなげられる人材」であることを印象づけられるよう、具体的なエピソードを準備する。

  • 三井住友信託銀行の戦略・ビジョンを理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜ三井住友信託銀行なのか」に対する答えを明確にしておく。


これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。


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