東北新社の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
東北新社は1961年に設立され、テレビ映画の日本語版吹替事業からスタートしました。その後、テレビ番組制作やCM制作事業などへ裾野を広げ、現在では「広告」「映像制作」「ライセンスビジネス」「海外コーディネート」などの11の事業を展開しています。
特に映像制作事業では、「ひつじのショーン」シリーズやドキュメンタリー映画『プリンセス・ダイアナ』など、ヒット作や話題作を手がけています。こうした直近の制作作品や、観たことのある作品は面接で言えるようにしておきましょう。
口コミには「能力次第で出世できる」「育休を取る女性が多かった」という声があり、キャリアアップ支援や職場環境の整備が進められているようです。ただし、やはり「残業は日常茶飯事」という口コミも多く見られます。個々の頑張り次第で出世が可能ですが、その分業務量は増えると考えてください。
こうした激務のイメージが強い広告・映像制作事業ですが、同社では働き方改革に力を入れていることも特徴です。フレックス勤務や、社員一人ひとりのキャリアアップを促進する「新・人事制度」を取り入れるなど、さまざまな制度を整えています。
「能力次第で出世できる環境で、激務の制作事業と向き合っていく」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。
■選考は何次まで?
同社では、「映画・ドラマプロデューサー職」「プロダクションマネージャー職(CM制作 または 広告制作)」「ライセンスビジネス職」「経理・経営管理担当」「総合職」など、多岐にわたる業種で採用を行っています。
「プロデューサー職」や「ライセンスビジネス職」など、高い専門性が求められる職種は経験者に限定されています。一方で、「プロダクションマネージャー職(CM制作)」は未経験でも応募可能です。未経験から業界にチャレンジしたい人は、採用ページをこまめにチェックしてみてください。
フローは時期や職種によっても異なりますが、過去の「プロデューサー職」では以下のフローで進んだようです。中には2週間で内定が出た人もいます。
書類選考→筆記試験→面接(2~3回)→内定
■面接内容の傾向は?
面接は「ざっくばらんな雰囲気」「和やかな空気で進んだ」という口コミが多く見られます。こうした雰囲気の中で、応募者の素の部分やコミュニケーション能力を測っていると考えられます。
また質問内容については、「あまり難しい質問はされなかった」という声が上がっていました。基本的には、志望理由や前職での経験に重点が置かれています。その中で、「最近面白かったことは?」といった感性を知るための質問や、「好きなCM」「好きな映画」を聞かれることも多いようです。応募職種に関連する作品について、エピソードを用意しておくとよいでしょう。
また、その場でテーマを与えられ、例えば「朝型の生活がしたくなるように1分間プレゼンしてください」といった課題を出された人も。即興力が試されますが、順序立てて論理的に説明することを心がけましょう。
東北新社の面接攻略法(面接対策)
■東北新社の「わたしたちの精神」を理解した上で自己分析をする
東北新社の面接を受ける前に、企業戦略「わたしたちの精神」を理解しておきましょう。
さまざまなフィールドで事業展開する同社ですが、それらは「PCTS」と呼ばれるこの精神を軸に置いています。
私たちは、変化し続ける世界に先駆け、
新たな時代を果敢に切り開くチャレンジングスピリットを共有する。
『PCTS』はその精神の結晶である。
激務の中、向上心を持って仕事を続けていくためには、CMや映画などそれぞれの作品制作への「情熱」が不可欠です。また、ヒット作を生み出すためには、常に新しいアイデアを生み出せる「創造力」も必要とされます。
そして「最新技術」を活用したり、「状況の変化に迅速に対応」したりすることは、専門性の高い制作職だけでなく、総合職や事務職でも求められます。面接ではさまざまなエピソードを話すことになりますが、全てにおいてこの「PCTS」に沿うように伝えてみてください。
■「なぜ東北新社か」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ東北新社なのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「広告・映像制作業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。
業界や職種の枠を超えて東北新社という企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜ東北新社なのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業と東北新社との違いを調べてみてください。
- 株式会社AOI Pro.
- 株式会社博報堂プロダクツ
- 株式会社TYO
東北新社の採用面接で実際に聞かれた質問内容
東北新社が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。東北新社の場合「能力次第で出世できる環境で、激務の制作事業と向き合っていく」という社風を意識して、「情熱や創造力など『PCTS』の精神を持って行動できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代前半・男性/映像制作] 【結果:入社】
[20代後半・男性/ディレクター] 【結果:二次を辞退】
[10代後半・男性/経営幹部] 【結果:面接中止】
[20代後半・女性/ディレクター] 【結果:二次を辞退】
東北新社の採用面接に向けて
東北新社の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「能力次第で出世できる環境で、激務の制作事業と向き合っていく」社風の中で、「情熱や創造力など『PCTS』の精神を持って行動できる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- 東北新社の経営理念「わたしたちの精神」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ東北新社なのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。