【面接対策】カーブスジャパンの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】カーブスジャパンの中途採用面接では何を聞かれるのか

女性だけの30分健康体操教室「カーブス」をフランチャイズ展開するカーブスジャパン。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


カーブスジャパンの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

カーブスは、1992年アメリカで生まれたフィットネスジムです。幼いころ糖尿病で母を亡くした創業者が「母のような人を助けたい」という思いからスタートしたものであり、その思いに共感した現取締役会長・増本岳氏が、2005年日本での事業展開権利を取得し、カーブスジャパンが創業されました。現在では47都道府県、約2000店舗を展開しています。

創業者の理念の思いの強さは、同社内でも深く浸透しています。社員の口コミを見ると、「カルチャーをみんなが信じ、同じミッションに向かい突き進む」「上層部に強い熱意があり、未来へのビジョンを保ち続けている」との声が多く見られます。社員に対しては、研修内容においても「とてもしっかりした内容、社風がよくわかる内容になっていた」とのことで、入社時~在籍中もメッセージが常に伝えられる文化があることが分かります。こうしたカルチャーは、人によっては「独特な雰囲気」「合う合わないはある」そうですが、「統率力がある」ことは間違いないようです。

「女性だけ」を対象とし、「30分」という限られた時間の健康体操教室であるため、「一般的なフィットネスクラブとは違う」ことが特徴。しかしそれにより、「一人一人に深く接する対応が必要なので、お手伝いできることにやりがいを感じる」「ありがとう、今日も来てよかった、と直接言われるととてもうれしい」と、やりがいを感じる声が多く寄せられます。

また、フランチャイズ運営のため、「正しい仕事の仕方が明文化」されています。研修期間中にしっかりと仕事の仕方をマスターすることは求められますが、画一的な仕事をするわけではなく、「常にチャレンジマインド、自分で考え主体的に動くことが求められる」「やる気さえあればいろいろなことにチャレンジさせてくれる」と、自立的にチャレンジすることが求められます。そのチャレンジの結果に対しても、「いい点・悪い点をフィードバックしてくれる」「成功したコーチはチーム全体でほめあう文化がある」とのことです。


同じミッションに向かい、一人ひとりがチャレンジ精神を持って自律的に動く。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

カーブスジャパンのキャリア採用の募集職種は、「コーチ」のみです。また、フランチャイズ運営のため、地域によって運営企業が異なりますが、エントリーの窓口としては一本化されています。
採用のプロセスとしては、採用サイトから、希望勤務地・募集店舗を検索してエントリーし、説明会・店舗見学・一次選考・適性検査→最終選考、という流れです。

応募者の口コミによると、一次面接は「フランチャイズ運営企業の本社で社長、役員、カーブス事業部のマネージャーの4対1の面接」とのこと、また最終面接は「配属予定の店舗で店長と現役コーチとの面接」ということです。基本的には「一次面接合格の時点で採用は決まっている」とのことで、最終面接については、配属店舗とのマッチングを確認されます。もし、最終面接実施店舗とのマッチングが合わない場合でも、「多店舗に配属予定として採用通知が来る」ため、一次面接での対応が重要になります。

面接内容の傾向は?

同社の面接では、志望動機やこれまでの経歴など一般的な質問のほか、「営業の経験はありますか?」「あなたの強みは何?」「最低3年は続けられますか?」といった質問が投げかけられます。応募者の口コミによると、「経験の有無を重視するというよりは、やる気と根性を見ている」とのこと。切り口としては様々ですが、とにかく志望度合いとモチベーションの高さ、また根気強く仕事に取り組める姿勢をアピールすることが大切です。

また、一次面接は説明会も兼ねているため、「社長自ら30分ほどの時間をかけて、会社の概要、カーブス事業を始めようと思ったきっかけをじっくり説明してくれた」とのこと。選考プロセスの中から、カルチャーの浸透には強い意識を持って取り組まれていることが分かります。

カーブスジャパンの面接攻略法(面接対策)

カーブスジャパンの面接を受ける前に、経営理念を理解しておきましょう。

カーブスジャパンでは、経営理念とともに、「私達の使命」「私達が目指すもの」が以下の通り設定されています。

●経営理念
「女性だけの30分健康体操教室カーブス」を全国に約2,000店舗。
地域密着の健康インフラをめざします

●私達の使命
私達は、
正しい運動習慣を広めることを通じて、
お客様と私達自身の豊かな人生と、
社会の問題の解決を実現します。

●私達が目指すもの
病気と介護の不安と孤独のない
生きるエネルギーがあふれる社会をつくる

単なるフィットネスクラブではなく、「地域密着」の「健康インフラ」であり、それにより「社会の問題の解決を実現」することが強く打ち出されていることが特徴です。
同社の採用面接では、こうした姿勢に共感し、さらに自分自身もこれに貢献できる人材であることを、過去のエピソードをもとにアピールすることが大切です。例えば、これまでの仕事を通し、社会・健康についてどんな問題意識を抱いてきたか、またその考えに至った経緯をしっかりと整理しておきましょう。また「地域密着の健康インフラ」となるためには、営業スキルやコミュニケーション能力も不可欠です。多くの人に商品やサービスの魅力を伝えるために工夫してきたことや、またその魅力を分かってもらうために根気強く取り組んできたことなどについて、過去のエピソードを準備しておきましょう。

「なぜカーブスジャパンか」をはっきりさせるためには他社研究が必要

面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜカーブスジャパンなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「これまでの経験やスキルを同社で活かせるのか」を確認するとともに、「同社の特徴や他社との違いを理解しているかどうか」を確認しようとしているのです。

この質問に対して説得力ある回答をするためには、業界や競合他社に関する理解は不可欠です。以下に女性に人気のフィットネス事業を展開する競合企業4社を記載しますので、ぜひ参考にして業界の理解を深めてください。そのうえで、「なぜカーブスジャパンを志望するのか」明確な理由を整理しておきましょう。

  • RIZAPグループ株式会社
  • 株式会社Fast Fitness Japan
  • コナミスポーツ株式会社
  • 野村不動産ライフ&スポーツ株式会社

カーブスジャパンの採用面接で実際に聞かれた質問内容

カーブスジャパンが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。カーブスジャパンの場合「同じミッションに向かい、一人ひとりがチャレンジ精神を持って自律的に動く」という社風を意識して、「社会に対して問題意識を持ち、高いコミュニケーション能力と粘り強さを持って解決できる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[40代後半・女性/教師・インストラクター] 【結果:入社】

質問

営業の経験はありますか?

回答

経験はありませんが、興味はあります…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/営業企画] 【結果:入社】

質問

女性が多い職場だが問題ないか?

回答

理念に共感できるかが重視される…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・女性/教師・インストラクター] 【結果:結果待ち】

質問

あなたの強み・短所は何か?

回答

社長自ら30分ほど時間をかけて会社概要を説明してくれた…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・女性/教師・インストラクター] 【結果:入社】

質問

家族を色で表現してください

回答

家族の色とその理由、これからどんな色になりたいか答えた…(口コミの続きとアドバイスを見る

カーブスジャパンの採用面接に向けて

カーブスジャパンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「同じミッションに向かい、一人ひとりがチャレンジ精神を持って自律的に動く」という社風を意識して、「社会に対して問題意識を持ち、高いコミュニケーション能力と粘り強さを持って解決できる」人材であることをアピールするため、具体的なエピソードを準備する。

  • カーブスジャパンの経営理念を理解し、それに沿った自己分析を行い自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜカーブスジャパンなのか」に対する答えを明確にしておく。


これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。