スタッフサービス・ホールディングスの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
スタッフサービス・ホールディングスは、1981年に京都で創業された人材派遣会社であり、2002年より持株会社制に移行、同社はグループの経営管理機能を担う持株会社です。
2007年12月にリクルートが全株式を取得、リクルートグループの一員となっています。
事業を担うグループ会社は以下5社です。
・株式会社スタッフサービス:事務職・技術職・医療介護職の人材派遣サービス
・株式会社テクノ・サービス:製造分野の人材派遣サービス
・株式会社スタッフサービス・オフィスマネジメント:グループの人材総合サービスに関わるバックヤード業務
・株式会社スタッフサービス・ビジネスサポート(通勤型障がい者雇用):グループ内の事務処理業務
・株式会社スタッフサービス・クラウドワーク(完全在宅型障がい者雇用):グループ内の簡易業務と外部受託業務
同社の社風について、社員から寄せられる口コミの中で特徴的なのは、「トップダウンの目標とチーム制」、そして「チャレンジできる環境」というものです。
一つ目については、「完全にトップダウンで毎月チームと個人でノルマが設定される」文化であり、達成していれば「自由に働ける」、逆に未達の場合は「厳しく追及される」とのこと。これは評価制度・賃金制度にも連動しており、目標達成度によって報酬に反映されることが「分かりやすい」「キャリアアップを求める人には適している」と社員には評価されています。
二つ目の「チャレンジできる環境」については、「成長意欲がある人には積極的にチャンスを与える文化」であり、さらに「積極的にバックアップしてくれる」環境。これは「リクルートグループになった後から変わった」という影響も少なからずあるようです。
「トップダウンの目標を達成するため、一人ひとりが成長意欲を持ち積極的にチャレンジする」、こうした社風にフィットするかどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社の採用は、新卒・キャリア採用ともにグループ合同で行われています。新卒の場合は「総合職」として採用され、配属先は入社後に決定されますが、キャリア採用の場合は、ポジション別に求人が細分化されています。求人を見ると、所属部署が記載されていますので、グループ内のどの企業の求人であるのかを確認して応募しましょう。
選考プロセスは、応募者の口コミを見ると面接は1~2回に加えて筆記試験が行われるとのこと。また職種によっては、説明会と一次選考が同時に行われることもあり、さらにその場では面接だけでなく、「グループワークを行った」という声も見られます。また、筆記試験のタイミングは「内定後にSPIとWEBテストの案内があった」という口コミもあるため、職種によって選考プロセスは違いがあるようです。
■面接内容の傾向は?
同社の面接では、「将来どんなキャリアを積みたいか?」「この会社に入って何がやりたいのか?」と、キャリアビジョンを問う質問をされるケースが多いことが特徴です。仕事観や将来の展望を確認することで、「成長意欲を持つ」社風にフィットするかどうか、を見極めようとしていることが分かります。
また、「まわりの人にどんな性格と言われる?」「どんな人間になりたい?」「自分が大切にしていることは何?」と、人間性を確認する質問をされることも多いようです。人材派遣業という業種であるため、「人間」に対する意識や考え方についても重視しているためだと考えられます。
面接の雰囲気としては、「面接というよりも面談」というくらい「とてもいい雰囲気」とのこと。「基本的にこちらの話をじっくりと聞いてくれる」そうなので、リラックスして、自分の思いを伝えられるよう、配慮がされているようです。
スタッフサービス・ホールディングスの面接攻略法(面接対策)
■スタッフサービス・ホールディングスの経営理念を理解した上で自己分析をする
スタッフサービス・ホールディングスの面接を受ける前に、経営理念を理解しておきましょう。
同社の経営理念は、以下の通り、「Vision」「Mission」「Values」の3つで構成されています。
スタッフサービスグループ理念『チャンスを。』
●Vision
いつからでも、どこにいても、
だれもが良い「働く」に出会える社会へ
●Mission
人の可能性を信じ、一人ひとりの働こうという想いと、
働く機会を最も多くつなぎ続ける
●Values-大切にしたい価値観ー
1.挑戦 一歩踏み出すことで、可能性を拓く
2.進化 変化に適応し、期待を超えるサービスを追求する
3.自ら 当事者意識を高く持ち、主体的に取り組む
4.スピード 迅速な意思決定と行動を大切にする
5.誠実 人、組織、社会に真摯に向き合う
6.ひとつひとつ 日々の繰り返しの意味を理解し、積み重ねる
7.やりぬく 最後まであきらめず、手段を尽くす
8.切磋琢磨 共に働く仲間と高め合う
この理念に共感し、そして貢献できる人材であることをアピールすることが、採用面接では非常に重要な要素となります。
「人」が「働く」ことをサポートすること、そして社風のとおり、業務においては「スピード」感をもって「挑戦」し、そして最後まで「やりぬく」ことが経営理念では明確に示されています。
これまでの業務経験において、高い目標を設定し、それを達成するためにどんな工夫をしたのか、またどんな苦労を乗り越えたのか、という観点でエピソードを整理しておきましょう。またその中でも、常に挑戦意欲を持って、前例ないことや、一段高い目標を自ら設定したことなどにも触れると効果的です。同社では個人のみならず「チーム」にもノルマが課せられることも特徴ですので、チームワークを発揮したエピソードもあるとよいでしょう。
同社の経営理念を伝える動画もコーポレートサイトで紹介されていますので、企業研究の際には確認しておきましょう。
■「なぜスタッフサービス・ホールディングスか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問の一つに、「なぜスタッフサービス・ホールディングスなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、応募者が「これまでの経験やスキルを同社で活かせるのか」を確認するとともに、「同社の特徴や他社との違いを理解しているかどうか」を確認しようとしているのです。
この質問に対して説得力ある回答をするためには、業界や競合他社に関する理解は不可欠です。以下に人材派遣事業を展開する競合企業4社を記載しますので、ぜひ参考にして業界の理解を深めてください。そのうえで、「なぜスタッフサービス・ホールディングスを志望するのか」明確な理由を整理しておきましょう。
- パーソルテンプスタッフ株式会社
- 株式会社リクルートスタッフィング
- 株式会社パソナグループ
- アデコ株式会社
スタッフサービス・ホールディングスの採用面接で実際に聞かれた質問内容
スタッフサービス・ホールディングスが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。スタッフサービス・ホールディングスの場合「トップダウンの目標を達成するため、一人ひとりが成長意欲を持ち積極的にチャレンジする」社風を意識して、「挑戦意欲とチームワークを発揮することによって、高い目標であっても確実に成果を出せる人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代前半・男性/医療福祉関連] 【結果:入社】
[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:二次面接で不採用】
[20代前半・女性/財務・会計関連職] 【結果:最終面接で不採用】
[20代後半・女性/管理関連職] 【結果:入社】
スタッフサービス・ホールディングスの採用面接に向けて
スタッフサービス・ホールディングスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。