【面接対策】タムロンの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】タムロンの中途採用面接では何を聞かれるのか

写真用レンズや監視カメラ用のレンズを開発し、世界中に販売しているタムロン。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


タムロンの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

1950年の創業以来、光学技術を追究し続けているタムロン。写真用レンズや監視カメラ用レンズをはじめ、車載用や医療用、FA/マシンビジョン用レンズなどの製品について、研究開発から販売・サポートまで一貫して手掛けています。

こうしたレンズ製品は社会のあらゆる場面で不可欠となり、日本のみならず世界中に展開していることが同社の強みです。中国やアメリカ、ヨーロッパなどに拠点を持ち、特にアジア圏の需要が大きくなっています。タムロンの全売上高のうち45%がアジア圏で、これは日本の22%の倍以上にあたります。

そんな同社の口コミからは、典型的な日本企業らしい体制が見えてきました。昇進するためには人間関係が重視され、特に社長や上司との相性が重要だといいます。また中国などアジア圏での売上が大きい一方、競合他社も多く「中国メーカーとの競争に勝てるのか、業績・将来性に問題を感じる」という声も挙がっていました。

「年功序列の体系の中、アジア圏市場を中心に売上アップを目指す」。採用面接では、応募者がこのような社風にフィットするかどうかを見極められます。

選考は何次まで?

同社では2023年2月現在、技術職の「研究開発」「ソフトウェア開発」「光学設計」「光学要素開発」、事務職の「生産管理」「海外マーケティング」「経営企画(IR/CSR)」など、多種多様な人材を募集しています。職種ごとに必須条件が細かく決められているので、応募前によく確認してください。

採用ページの各職種の下に「エントリー」ボタンがあるので、項目を埋めて応募しましょう。また、履歴書と職務経歴書を郵送して応募することも可能です。

書類選考の後の選考フローは、「一次面接・適性検査→二次面接→内定」という流れになります。また口コミによると、技術職の場合は過去に作成したデータなどの成果を提出することもあるようです。

面接内容の傾向は?

面接内容は、技術職か事務職かによって異なります。技術職の場合は研究内容に比重が置かれ、過去の選考経験者は大学での専攻を聞かれていました。論文の内容などをスムーズに言えるように準備しましょう。

事務職の場合は「趣味は何か?」「普段から写真を撮影するか?」という質問を通して、カメラやレンズへの関心度から問われます。また、海外マーケティングなどでは「英語・中国語はどのくらい得意か?」など語学力についても深掘りされます。それだけでなく、英語で受け応えを求められることもあるようです。

面接全体の雰囲気は穏やかなので、「落ち着いて対応すること」というアドバイスが挙がっていました。同社のホームページなどを一通り確認し、事前準備を入念に行ってください。

タムロンの面接攻略法(面接対策)

タムロンの技術戦略を理解した上で自己分析をする

タムロンの面接を受ける前に、同社の技術戦略を理解しておきましょう。同社が現状参入しているのは、「家電・自動車・セキュリティー・工業・医療」分野です。ここに加え、今後は「物流・農業・インフラ・ロボット・空間光通信・介護/ヘルスケア」の6分野への参入を検討しています。

タムロン コーポレートサイトより

レンズを「撮る」だけでなく、さまざまな産業に活かせる「測る」ツールへ進化させようとしている同社。事業領域を拡大させることで、より社会貢献ができることはもちろん、直接の売上アップにつなげたいという狙いもあるでしょう。

そのため、中途採用社員にはこの6分野への知見や関心が求められます。一例として、物流分野のウェアラブルデバイスや農業分野におけるスマート農業、ロボット分野におけるスマートハウスなどについて、面接前に調べておきましょう。

「なぜタムロンか」をはっきりさせるためには他社研究が必要

面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜタムロンなのか」というものがあります。面接官はこの質問を通して、「光学機器・レンズ製造業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということを見極めます。

業界や職種の枠を超えてタムロンという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにした上で、「なぜタムロンなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とタムロンとの違いを調べてみてください。

  • 株式会社ニコン
  • シグマ光機株式会社
  • 株式会社オハラ

タムロンの採用面接で実際に聞かれた質問内容

タムロンが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。タムロンの場合「年功序列の体系の中、アジア圏市場を中心に売上アップを目指す」という社風を意識して、「新規6分野への参入に向け、知見と関心のある人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[20代後半・男性/光学設計] 【結果:二次を辞退】

質問

大学での研究内容について

回答

自分自身の経験談に沿って回答。研究内容や専攻科目について回答しました…(口コミの続きとアドバイスを見る

[40代後半・男性/金型設計] 【結果:二次面接で不採用】

質問

倒産したとある会社についてどう思うか?

回答

その倒産した会社に在籍していた訳ではないので、そのことについては何も…(口コミの続きとアドバイスを見る

タムロンの採用面接に向けて

タムロンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「年功序列の体系の中、アジア圏市場を中心に売上アップを目指す」という社風の中で、「新規6分野への参入に向け、知見と関心のある」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。

  • タムロンの技術戦略を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜタムロンなのか」に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

この記事の執筆者

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