【面接対策】DeNA(ディー・エヌ・エー)の中途採用面接では何を聞かれるのか

ゲーム事業やEコマース事業、エンターテインメント事業、ソーシャルLIVE事業など、まさに多様な事業を展開するディー・エヌ・エー(以下、DeNA)。経営指針として掲げる「永久ベンチャー」は、まさにDeNAの社風そのものであり、「常に新しい価値の提供に挑戦し続ける」というカルチャーが大切にされています。

新しい事業展開や具体的な仕事の進め方、福利厚生に至るまで、会社生活のさまざまな場面で「年齢や立場、社内年次などに関係なく自分の考えを発信する」ということが求められます。これまでになかった新しい価値を常に模索し、その目的達成のために必要なことをまず考える。そして周囲からどう思われるかということよりも、責任をもって自らの言葉で提言し、周りを巻き込んでいく。こうした考え方へのカルチャーフィットは不可欠で、採用面接の中でももちろん、こうした側面が評価されることになります。

DeNAの中途採用プロセスは、書類選考と2回以上の面接です。一次面接または二次面接を人事部門が担当することが特徴で、その後は基本的に現場リーダーが面接を担当します。応募者のキャリアに合うポジションを、全社のあらゆる職種から探そうという姿勢が大切にされています。

募集職種は「AI系職種」「分析系職種」「エンジニア系職種」「クリエイター系職種」「ビジネス系職種」など多岐に渡り、配属先部門を限定しない「オープン採用」が行われることもあります。面接官の評価だけでなく応募者側の感想も尊重されるため、現場担当者との面接の後に人事部門との面談が実施されるケースも多く、必要に応じて別部門での面接が再アレンジされることもあります。

面接内容には、経営指針や社風でもある「ベンチャー気質」が大いに反映されており、論理的に整理された意見をストレートに述べることが歓迎されます。面接官とのやりとりを通して、ひとつひとつの回答を丁寧に聞き取ってもらうというよりも、圧迫的な印象を受ける応募者も少なくないようです。

質問内容は、志望動機や転職理由などのオーソドックスなものも多いですが、これまでの仕事の成功体験や失敗談を聞き、その説明の過程で「地頭の良さ」を引き出そうとする例が目立ちます。これは成功や失敗のエピソードそのものを知ること以上に、「背景となる事柄の説明能力」や「論理性」をはかろうとしているほか、「本人の『成功』の定義は何か（＝どれくらいの結果にコミットしているのか）」「PDCAを回せているか」等に至るまで、幅広い意図が組み込まれています。

また、現在の仕事内容やDeNAが展開する事業について、具体的なケース問題が出されることもあるため、しっかりと対策しておくことが必要です。

DeNAの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

DeNAの面接を受ける上では、「DeNA Quality」と呼ばれる行動指針を理解しておくことが不可欠です。この「DeNA Quality」は以下の5つで構成されています。

これは、DeNAの企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「DeNA Quality」に合致する人材であることをアピールしましょう。

例えば、これまでに自ら設定した目標やその達成過程について説明することは、DeNA Qualityのうち「『こと』に向かう」「2ランクアップ」につながるエピソードとなります。個人視点で語るだけでなく、チームとしての関わり方や成し遂げたことを盛り込めば、「全力コミット」や「透明性」も併せてアピールすることが可能です。

各エピソードの中で、自分が考えたことだけでなく具体的な発言内容にも触れることで、「発言責任」を持って仕事に取り組む姿勢を示すこともできるでしょう。

DeNAの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜDeNAか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、DeNAという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

• 株式会社ミクシィ
• ヤフー株式会社
• 株式会社サイバーエージェント
• LINE株式会社
• 楽天株式会社

このように、DeNAの採用面接を受ける前には、「DeNA Quality」の行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「常に新しい価値の提供に挑戦し続ける」というベンチャー気質な社風を意識して、革新的な印象につながるエピソードを紹介すると良いでしょう。面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

DeNAの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 「永久ベンチャー」の経営指針や「常に新しい価値の提供に挑戦し続ける」という社風を理解して、革新的なエピソードを中心に、自分の言葉で話す。


• DeNAの5つの行動指針「DeNA Quality」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。


• 競合他社についても研究し、「なぜDeNAか」に対する答えを明確にしておく。