2021年06月21日
インターネット事業やウェブサービスを展開するLINEへの転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果などを具体的に問われるほか、キャリアシートでは見えてこない「人間性」も見られます。即戦力として、そして一緒に仕事をする仲間としても評価されるので、事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。
2000年に、韓国の大手インターネットサービス会社「NAVER」の100%子会社として設立されたLINE。2011年の東日本大震災をきっかけに、「身近な大切な人との関係性を深め、絆を強くするコミュニケーション手段こそが、日本のみならず世界中で求められている」との想いからスタートしたモバイルメッセンジャー「LINE」が、その中核事業となっています。
現在はモバイルメッセンジャーとしてのみならず、人、情報、コンテンツ、サービスをあらゆる角度からつなげる、人の生活に密着したスマートポータルとして展開しており、こうした事業方針は社風にも影響を与えています。
口コミによると、事業そのものに勢いがあるため社内に活気があり、仕事上の裁量も個人に大きく与えられます。「営業系」「開発系」「ゲーム系」といった部署別のカラーが大きい一方で、総じて「手を挙げれば任せてもらえる」「実力主義」という声が多いフラットな社風です。アジア系を中心に外国人社員も多く在籍しており、国民性や文化の違いによるコミュニケーション上の特徴も見られるため、それらも含めた多様性の中でチームワークを発揮する必要があります。採用面接の中でももちろん、こうした側面が評価されることになるでしょう。
LINEの中途採用プロセスでは、書類選考と2~3回の面接が行われます。1次面接は現場社員を中心に進められますが、人事担当者が同席することもあります。2次面接~最終面接は役員レベルが担当しており、選考期間は2週間~1ヵ月です。
募集職種は「技術職」「デザイン職」「サービス企画職」「ビジネス企画職」「ビジネスサポート職」に分かれています。技術職の場合は、面接の前に技術の基礎知識を問うペーパーテストが行われることもあり、1次面接ではその結果を踏まえた質問が出されます。
面接では、これまでのキャリアに関する説明や志望動機、入社後にやりたいことなど、オーソドックスな質問をされることが多いです。技術系職種の場合はケースワークが出されたり、専門分野の技術について深堀した説明を求められたりすることもあります。
口コミによると、「うまく感情コントロールできるか」「飲み会は好きか」「普段どのような人と一緒にいるか」といった質問も目立ち、多様性のある職場環境でチームワークを発揮しながら、組織の一員としてパフォーマンスを高めるという社風へのカルチャーフィットが問われます。
LINEについては、この記事以外にも就職・転職者が知っておきたい企業情報を網羅した「企業研究記事」があります。
LINEの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
LINEの面接を受ける上では、行動指針を理解しておくことが不可欠です。LINEでは、企業ミッション「CLOSING THE DISTANCE(世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めること)」を達成するために、「LINE STYLE(価値基準/心がけるべき姿勢)」と「LINE CODE(取るべき行動)」に沿うことが求められています。
LINEという会社の価値基準は、「WOW」という言葉に詰まっています。
WOWは「ユーザーを感動させる初めての体験」であり、
「思わず友だちに教えたくなるような驚き」のことです。市場をリードし、世界のパラダイムを変えるNO.1サービスには必ずWOWがあります。
LINEの社員はあらゆる活動の中で、自分たちに問い続けます。
「これはWOWなのか?」 それは製品やサービスづくりに限った話ではありません。
サービス運営や営業活動、組織づくり、バックオフィスも含めてです。2倍3倍の成長ではなく、常に今の「10倍」を目指すことでWOWを生み出し、NO.1へ前進する。
この挑戦を続けることこそが、LINEのSTYLEです。
私たちが行動を起こすとき、心に留めるべき3つのキーワードがあります。
私たちは、LINEの社員として、サービスの提供者として、そして一人の人間として、常に”PRIDE“を持ち、
LINEのサービスを通じて、社会と共存し、誠実に向き合っていきます。●RESPECT
多様性を認め互いを尊重し信じあう(中略)
●COLLABORATION
謙虚な姿勢で社会やパートナーと一体となって協力し合う(中略)
●FAIRNESS
公平で健全、正直な行動をとり、透明性をもって誠実に向き合う
これは、LINEの企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの行動指針に合致する人材であることをアピールしましょう。
例えば、これまでサービス作りやサービス運営、営業活動、組織づくりといった業務の中で、何か新しいことを提案し形にしようと動いた経験があるのであれば、「ユーザーを感動させる初めての体験」「思わず友達に教えたくなるような驚き」という視点からの想いを盛り込むと良いでしょう。
また、国籍や文化的背景の違いを超えて、さまざまな人が在籍するLINEでは、「多様性を認め互いを尊重し信じあう」というRESPECTの精神をとても大切にしています。これは仕事上の精神だけでなく、プライベートも含めた生活全般に関わることなので、多様性を認め合って何かを成し遂げた経験があれば、どんどんアピールしましょう。
面接全体を通して、問われたことに誠実に向き合い、丁寧に回答していく姿勢を見せることが、「COLLABORATION」や「FAIRNESS」の精神のアピールにもつながります。事前にしっかりと準備をして、落ち着いて面接にのぞみましょう。
LINEの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜLINEか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、LINEという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
●株式会社ミクシィ
●ヤフー株式会社
●株式会社ディー・エヌ・エー
●株式会社サイバーエージェント
●楽天株式会社
このように、LINEの採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、LINEの企業ミッション「CLOSING THE DISTANCE(世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めること)」を意識した志望動機を現在の仕事やキャリアビジョンと絡めて整理しつつ、「多様性を認め合ってチームワークを発揮する」という社風に合致する人材だとアピールできるように、具体的なエピソードを準備しておきましょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
LINEの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
●「多様性を認め合ってチームワークを発揮する」という社風を理解して、具体的なエピソードを自分の言葉で話す。
●「ユーザーの驚きや発見」という視点を盛り込みながら業務経験について整理し、周囲と協力しながら誠実に取り組んできた姿勢をアピールする。
●競合他社についても研究し、「なぜLINEか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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