損益計算書(PL):初の売上高1兆円を達成
Zホールディングスの2020年3月期決算は、売上高が前期比10.3%増の1兆529億円とグループとして初めて1兆円を超えました。2019年11月のZOZO連結子会社化による増加が574億円、広告売上の好調による増加が149億円、アスクル好調による増加が136億円ありました。
営業利益は前期比8.4%増の1523億円。売上原価は前期比3.8%増の4245億円で、売上総利益は同15.1%増の6285億円。粗利率は同2.5pt増の59.7%となりました。
販売費及び一般管理費は、前期比17.5%増の4762億円と増加しています。ZOZO連結によるコストアップやソフトウェアやサーバ等の増加、IFRS「リース」適用による減価償却費の増加などがありました。これにより営業利益率は同0.2pt減の14.5%とわずかに悪化しています。
このほか、PayPayの持分法による投資損失245億円などがありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比3.8%増の817億円となりました。
セグメント分析:売上高は「コマース」、利益は「メディア」
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金融機関で債券畑を経験後、証券アナリストとして株式の調査に携わる。市場動向や株式を中心としたリサーチやレポート執筆などを業務としている。ファイナンシャルプランナー資格も取得し、現在はライターとしても活動中。株式個別銘柄、市況など個人向けのテーマを中心にわかりやすさを心がけた記事を執筆。