LINEの「決算説明会資料」の冒頭には、経営管理上のKPI(Key Performance Indicator)の達成が強調されている。
●売上収益2,000億円超え
●グローバルLINE Pay決済高1兆円超え
●国内決済箇所100万箇所達成
●各種金融サービスの立ち上げ
の4つで、うち3つが新規の「戦略事業」に関するものだ。
プラットフォームとなるメッセンジャーアプリ「LINE」については、日本・台湾・タイ・インドネシア(主要4か国)のMAU(月間アクティブユーザー)が1億6400万人、日本のMAUが7900万人。日本のDAU/MAU比率が85%(平均的なユーザーが月30日のうち25~26日使用している)という達成指標も掲げられている。
しかし、通期業績が分かりやすく示されていない。そこで3月29日に公表された通期の有価証券報告書の内容を補いながら、あらためてLINEの経営状況を検証する。
既存の「コア事業」の営業利益率が低下
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