ISIDの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
電通とGEのジョイントベンチャーとして設立された電通国際情報サービス(以下ISID)は、先進的な情報技術をベースに、製造業・金融業を中心とした大手企業にITソリューションを提供しています。
ISIDが強みとしているのは、「業務を知りつくしたITのプロ集団」であるということ。口コミでも「プロ意識の高い社員が多い」「優秀かつ良い意味でひとクセある社員が多い」「刺激を受けられる」「自主的に勉強会も行い、インプットを増やしている」という声が多く見られ、スキルアップに対して高い意識を持つ社風であることが伺えます。
こうした「プロ」を生み出せるのは、若手のうちから責任ある仕事を任せる文化が根付いているからこそです。「入社後すぐの若手のうちから、大きな仕事を裁量をもってできる」「やりがいがあり、経験も積める会社」「上に対してモノ申すこともできる環境」「上司にも思ったことを自由に言える社風」という口コミも多く見られます。
さらに、「ほとんどの社員がプロジェクトマネジメントを要求される」「プロジェクト管理、システム設計、システム構築、保守運用など、上流から下流まですべて経験できる」「早い時期からプロジェクトマネージャを任せてもらえる」「若いうちにPMスキルを磨ける」という声も多く、一人ひとりが「プロのプロジェクトマネージャー」として確実に成長できる風土であることが分かります。
自由闊達な風通しの良い風土の中で、一人ひとりがスキルアップに対して高い意識を持ち、「プロのプロジェクトマネージャー」として成長する。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
ISIDの中途採用プロセスでは、書類選考と2回の面接が行われます。1次面接は現場社員(課長、メンバークラス)、最終面接は現場社員の部長クラスと人事部長が担当します。所要期間は書類選考から内定まで、およそ1ヶ月程度です。
募集職種は、「営業」「プロデューサー/ディレクター系」「コンサルタント系」「ITアーキテクト系」「アプリケーション/システム開発系」「企画・管理系」の大きく6つに分類されます。担当商品や顧客の業種等によって、職種はさらに細分化されているため、募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」を明確に説明できるようにしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接内容には、「自由闊達な風通しの良い風土の中で、一人ひとりがスキルアップに対して高い意識を持ち、『プロのプロジェクトマネージャー』として成長する」という社風が大いに反映されています。「プロジェクトにおける苦労話と、その課題と解決策は?」「プロジェクトマネジメントにおいて重要なことは何か?」「問題プロジェクトを立て直しする際にどのようなことに留意したか?」というように、プロジェクトマネージャーとしての資質を問う質問が多く見られます。
また、一方的な質問形式だけではなく、具体的な仕事内容を説明された上でその内容についてディスカッションをしたり、提示されたテーマについて1分間のフリートークを求められたりというように、コミュニケーション能力を問われる形式で面接が行われることもあります。どんな質問や形式であっても、臨機応援に対応できるよう、しっかりと対策しておきましょう。
ISIDの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
ISIDの面接攻略法(面接対策)
■ISIDの行動指針を理解した上で自己分析をする
ISIDの面接を受ける上では、行動指針を理解しておくことが不可欠です。行動指針は、以下の6つで構成されています。
●AHEAD 先駆けとなる
●Agile まずやってみる
●Humor 人間魅力で超える
●Explore 切り拓く
●Ambitious 夢を持つ
●Dialogue 互いに語り尽くす
これは、ISIDの企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの行動指針に合致する人材であることをアピールしましょう。
「先駆けとなる」「まずやってみる」「切り拓く」の3つから、ISIDではチャレンジ精神と強い行動力を求められていることが分かります。これまで携わったプロジェクトにおいて、困難な場面をどのように乗り越えたかというエピソードを紹介するのであれば、前例にとらわれない方法を試行錯誤した経験や、新しい技術やツールを積極的に活用した経験を織り交ぜることで、より強力にアピールすることが可能です。
また、「人間魅力で超える」「互いに語り尽くす」からは、高いコミュニケーション能力が求められていることが分かります。一人ひとりが「プロのプロジェクトマネージャー」となるためにも、優れたコミュニケーション能力は不可欠です。これまでのプロジェクトマネジメントの経験の中で、チームワークを発揮するために工夫した経験を具体的に紹介することはもちろんですが、面接官との全てのやり取りを通し、相手の意図を正確に読み取って論理的に答えることでも、コミュニケーション能力の高さをアピールすることができるでしょう。
■「なぜISIDに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
ISIDの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜISIDか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、ISIDという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
- 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
- 日鉄ソリューションズ株式会社
ISIDの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、ISIDの採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「自由闊達な風通しの良い風土の中で、一人ひとりがスキルアップに対して高い意識を持ち、『プロのプロジェクトマネージャー』として成長する」という社風を意識して、チャレンジ精神と強い行動力、そしてコミュニケーション能力を発揮して組織貢献できる人材であると印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
37歳男性/プロジェクトマネージャー【結果:入社】
37歳男性/人事【結果:1次面接で不採用】
32歳男性/会計コンサルタント【結果:1次面接で不採用】
25歳男性/システムエンジニア【結果:入社】
ISIDの採用面接に向けて
ISIDの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「自由闊達な風通しの良い風土の中で、一人ひとりがスキルアップに対して高い意識を持ち、『プロのプロジェクトマネージャー』として成長する」という社風を意識して、チャレンジ精神と強い行動力、そしてコミュニケーション能力を発揮して組織貢献できる人材であるとアピールする。
- ISIDの行動指針を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜISIDか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。