【面接対策】住友化学の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】住友化学の中途採用面接では何を聞かれるのか

住友グループのひとつで、総合化学業界大手の住友化学への転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果などを具体的に問われるほか、キャリアシートでは見えてこない「人間性」も見られます。即戦力として、そして一緒に仕事をする仲間としても多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。


住友化学の採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

総合化学業界大手の住友化学は、1913年の設立以来、くらしに役立つ衣食住の実現から地球規模での課題解決に至るまで、化学の枠にとらわれない様々な事業分野でグローバル展開してきました。

住友化学の作り出す様々な製品は、顧客にとっては「原材料」となります。そのため、品質や性能において厳しい要求レベルに応える必要があり、社会的責任も重く、開発に莫大な費用と時間がかかることが特徴です。口コミでも「プラントの設計や保守計画の責任は大変大きい。プレッシャーは大変なもの」「工場の安全・安定操業を支えているという自負を持ち、毎日が充実している」「非常に多岐にわたる技術や製品・ノウハウがあり、社会全体に広く貢献していると実感する」という声が多く見られ、関わる仕事の規模の大きさに、やりがいと責任感を感じる社員が多いようです。

技術系社員からは、中長期的な視点を持って革新的な技術を開発できる醍醐味について、多くの声が寄せられています。「自分のアイデアが製品に結びつく」「ダイナミックな研究をやりたい人にはチャンスがある環境」「日々好奇心と試行錯誤を忘れずに生活することが、仕事に結びつく」というように、技術者にとって非常に魅力的な環境であることが分かります。

歴史ある住友グループの一社であるため、「良くも悪くも古風な、大企業特有の企業文化」「年功序列がかなり強い」「社風は非常に硬い」という口コミも見られます。しかしその一方で、「堅実な社風で、働いている人も穏やかで勤勉な人が多い」「人間関係は適度にドライで、面倒なことはない」「育児休暇が子供が3歳になるまで取得可能など、かなり寛大な制度」というように、働きやすい環境だという声も多いです。

組織的な大企業文化の中で、社会的責任の大きいダイナミックな仕事と向き合い、探求心を高めながら責任感を持って取り組む。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。

選考は何次まで?

住友化学の中途採用プロセスは、書類選考と3回の面接です。1次面接は応募部門の担当者と事業所人事担当者、2次面接は本社人事担当者、最終面接は人事部長が担当します。応募から内定までの所要期間は、約1ヶ月です。

募集職種は、大きく「事務系」「技術系」の2つに分類されます。「事務系」は、経営企画・事業企画・生産企画等の「企画部門」、「購買・物流部門」、「営業部門」、経理・財務・人事・総務・法務・IR等の「管理部門」の4つの部門に分かれます。

また「技術系」は、新規テーマ探索や共通技術基盤開発を担当する「コーポレート研究所」と、事業化された技術・製品の研究開発・プロセス開発・プラント設計・プラント建設を担当する「事業部門研究所」、生産プロセス開発・プラント設計・建設を担う「生産技術」、「知的財産」、ものづくりの要である「品質管理」の5つに分かれます。

専門領域や事業部門等によって、職種はさらに細分化されるため、募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」という点を明確に説明できるようにしておきましょう。

面接内容の傾向は?

面接内容には、「組織的な大企業文化の中で、社会的責任の大きいダイナミックな仕事と向き合い、探求心を高めながら責任感を持って取り組む」という社風が大いに反映されています。

特に技術的な専門性については、募集ポジションに合致しているかどうかを綿密に確認されます。面接時に、職務経歴をプレゼンするためのパワーポイント資料が必要であることに加え、「自分が最も貢献した部分はどこか」「他の開発者と差別化できるような功績はあるか」「どのような考え方を持って取り組んでいたか」というように、その内容についても深堀りする質問が投げかけられます。また、「専門的な難しいことを聞かれる」「学会レベルの質問内容」「プレゼン内容を楽しく聞いてもらえるように工夫する必要がある」という声も多いため、しっかりと準備しておくことが必要です。

「これまでで一番大変だった仕事は何か?」「新しいことに取り組むのは怖くないか?」というように、プレッシャーへの耐性や責任感を確認する質問もあるため、自分の言葉で説明できるように対策しておきましょう。

住友化学の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。

住友化学の面接攻略法(面接対策)

住友化学の行動指針「営業の要旨」を理解した上で自己分析をする

住友化学の面接を受ける上では、「営業の要旨」と呼ばれる行動指針を理解しておくことが不可欠です。この「営業の要旨」は、約400年の歴史を持つ”住友家”の事業経営の根本精神です。

これは、住友化学の企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの「営業の要旨」に合致する人材であることをアピールしましょう。

住友化学は、「組織的な大企業文化の中で、社会的責任の大きいダイナミックな仕事と向き合い、探求心を高めながら責任感を持って取り組む」という社風ですが、これに沿ったエピソードを「営業の要旨」の視点も絡めて紹介することで、より強力なアピールになります。例えば、現在の職場で問題が生じた時に、高い当事者意識と責任感を持って解決に当たったエピソードがあれば、そのプロセスを具体的に紹介することで「信用を重んじ確実を旨とする」のアピールにもつながります。

また、住友化学の技術開発においては、中長期的な視点を持つことが重要ですが、それは「営業の要旨」にも強く表れています。これまでのキャリアについて紹介する際、技術系職種においては特に、「中長期的な視点」と「社会的責任」を意識しながら取り組んだエピソードを紹介することで、「営業の要旨」第2条の観点でもアピールすることができるでしょう。

「なぜ住友化学に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

住友化学の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ住友化学か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。

業界理解や職種理解の枠を超えて、住友化学という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。

  • 三菱ケミカル株式会社
  • 三井化学株式会社
  • 旭化成株式会社

住友化学の採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、住友化学の採用面接を受ける前には、「営業の要旨」の行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「組織的な大企業文化の中で、社会的責任の大きいダイナミックな仕事と向き合い、探求心を高めながら責任感を持って取り組む」という社風を意識して、高い当事者意識と責任感を持ち、中長期的な視点を持って仕事に取り組める人材であることを印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

27歳男性/研究開発【結果:入社】

質問

前職での業務内容について

回答

社外秘情報や専門用語を使用せずに、わかりやすく…(口コミの続きとアドバイスを見る

28歳男性/研究開発(生産技術センター)【結果:1次面接で不採用】

質問

職務内容について、自分が最も貢献した部分はどこか?

回答

技術関連の質問がハイレベルで…(口コミの続きとアドバイスを見る

33歳男性/研究開発(情報電子科学部門)【結果:1次面接で不採用】

質問

新しいことに取り組むのは怖くないですか

回答

現職と募集内容がマッチングしていないと…(口コミの続きとアドバイスを見る

32歳女性/経理【結果:入社】

質問

今まで行った中で一番大変だった仕事は?

回答

社員は真面目で温和な人が多いので、自己主張のアピールが強いよりは…(口コミの続きとアドバイスを見る

住友化学の採用面接に向けて

住友化学の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「組織的な大企業文化の中で、社会的責任の大きいダイナミックな仕事と向き合い、探求心を高めながら責任感を持って取り組む」という社風を意識する。そして、高い当事者意識と責任感を持ち、中長期的な視点を持って仕事に取り組める人材であることを自分の言葉でアピールする。

  • 住友化学の行動指針「営業の要旨」を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社について研究し、「なぜ住友化学か」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。


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