大塚商会の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
大塚商会は、「ITでオフィスを元気にする」というミッションのもと、さまざまなIT機器・システムを提供する「システムインテグレーション事業」と、導入後の運用面での支援を行う「サービス&サポート事業」の二つの事業を柱として、幅広いサービスを展開しています。
顧客数は100万社以上という、この圧倒的な数字は、高い営業力によるものです。大塚商会は、営業力を高めるため、評価項目をポイント化し、それが報酬に反映されるという独自の人事評価制度を導入しています。こうした制度に対し、「本人のやる気があれば、十分にキャリアアップを狙うことのできる社風」「成果を上げれば表彰されたり給与に反映されるので、頑張り甲斐はある」との声が多く見られ、一人ひとりがモチベーション高く仕事に取り組める環境であることが分かります。
もちろん、「年間レースにより、昇格・賞与・インセンティブ等が営業成績に連動」するため、「実力主義なので、がんばった分得るものも大きいが、調子が悪いときなどはストレスも大きい」「一人一人の営業にかかる数字は相当なものになる」「忍耐力があり、高い目標に対して燃えてがんばれる人でないと続かない」との声も見られます。しかし、その分、目標を達成したときのやりがいは大きく、「自分の力で契約まで持ち込めたときの達成感・やりがいはとてもある」「売り上げに関しては自分がどれだけ会社に貢献できているかは一目瞭然」という口コミが多く寄せられています。
個々のノルマが明確であり、それを達成するためには、「残業しなければ終わらないほどの仕事量」「精神力と体力は必須」「朝早くから終電ぎりぎりまで仕事することがたびたびある」と、時に厳しい状況に直面することもあるようです。しかし同時に、「売れればそのやり方が正しいという考え方」「自分のやりたいように仕事はできる」と、自主的・自律的に仕事に取り組める、実力主義ならではの社風も伺えます。
徹底した実力主義の風土の中で、一人ひとりがモチベーション高く、自主的・自律的に仕事に取り組む。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
大塚商会の中途採用プロセスは、WEBエントリー後、書類選考と筆記試験・適性検査と、3回の面接です。1次面接は現場社員の課長クラス、2次面接は部長クラス、最終面接は役員と人事担当者が担当します。
募集職種は、「営業」、「SE」「スタッフ」の大きく3つに分類されます。さらに、「営業」はエリア営業、専任営業、特化営業の3つに、「SE」はアプリケーションエンジニア、テクニカルエンジニア、CADエンジニアの3つにコースが分かれています。事業分野や専門領域、勤務地等によって、それぞれの職種の中でさらに細分化されるため、募集職種の全体像を把握した上で、「その中でもなぜその職種に応募したのか」という点を明確に説明できるようにしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接内容には、「徹底した実力主義の風土の中で、一人ひとりがモチベーション高く、自主的・自律的に仕事に取り組む」という社風が大いに反映されています。特に「営業」職種の面接においては、「コンサルティング営業の真髄とは?」「営業として数字を残す為に何をしたか?」という質問が多く見られ、自主的・自律的に営業という仕事に取り組める人材かどうかが、評価のポイントと言えます。中には、「営業のロールプレイがあった」という声も見られるため、しっかりと対策が必要です。
また、「成果主義だが大丈夫か?」「激務だが耐えられるか?」というカルチャーフィットを直接的に確認する質問とともに、「働くとは、どういうことだと思いますか?」「あなたにとって人生とは?」「お金についてどう思いますか?」と、人生観・仕事観を問う質問も多く見られます。「徹底した実力主義の風土」にフィットした上で、同じ価値観を共有できるかを確認していることが分かります。
大塚商会の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
大塚商会の面接攻略法(面接対策)
■大塚商会の行動指針を理解した上で自己分析をする
大塚商会の面接を受ける上では、行動指針を理解しておくことが不可欠です。行動指針は、以下の3つで構成されています。
●常にお客様の目線で考え、お互いに協力して行動する。
●先達のチャレンジ精神を継承し、自ら考え、進んで行動する。
●法を遵守し、社会のルールに則して行動する。
これは、大塚商会の企業カルチャーの土台となる価値観。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの行動指針に合致する人材であることをアピールしましょう。
大塚商会は、「徹底した実力主義の風土の中で、一人ひとりがモチベーション高く、自主的・自律的に仕事に取り組む」という社風ですが、これと行動指針の観点を絡ませたエピソードを紹介することで、より強力なアピールにつながるでしょう。
例えば、これまで携わったプロジェクトにおいて、高いコミュニケーション能力によって顧客ニーズを正確に捉え、困難な場面においてもチームワークを発揮して乗り越えたエピソードは、「常にお客様の目線で考え、お互いに協力して行動する」のアピールにつながります。その困難な場面に直面した際、チームワークを発揮するとともに、自分自身がどのように自主的・自立的に考え、行動したのか、その具体的な内容に触れることで、「先達のチャレンジ精神を継承し、自ら考え、進んで行動する」という側面についてもアピールが可能です。
■「なぜ大塚商会に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
大塚商会の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ大塚商会か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、大塚商会という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- アスクル株式会社
- 株式会社野村総合研究所
- 株式会社オービック
大塚商会の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、大塚商会の採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「徹底した実力主義の風土の中で、一人ひとりがモチベーション高く、自主的・自律的に仕事に取り組む」という社風を意識して、高いコミュニケーション能力とチームワークを発揮することで組織貢献できる人材であることを印象づけられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
27歳男性/代理店営業【結果:内定を辞退】
25歳男性/代理店営業【結果待ち】
22歳男性/法人営業【結果:入社】
29歳男性/法人営業【結果:面接中止】
大塚商会の採用面接に向けて
大塚商会の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「徹底した実力主義の風土の中で、一人ひとりがモチベーション高く、自主的・自律的に仕事に取り組む」という社風を意識する。そして、高いコミュニケーション能力とチームワークを発揮することで組織貢献できる人材であることを、自分の言葉でアピールする。
- 大塚商会の行動指針を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜ大塚商会か」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。