2022年08月04日

【平均年収860.3万円】ヤマハの給与・ボーナスが高いのはなぜなのか

【年収のなぜシリーズ】平均年収はどれくらい?年棒それとも月給制?ボーナスは年何回?などの給与体系についての素朴な疑問を、取材データや口コミの内容を通じてお答えします。


ヤマハの平均年収は860.3万円

ヤマハの有価証券報告書によると、平均年収は860.3万円と記載されています。キャリコネに投稿された給与明細を参考にヤマハの年代別年収レンジを算出したところ、20歳代で-30〜30万円、30歳代で-30〜30万円、40歳代で-30〜30万円となりました。男女あわせた民間の正規雇用者の平均年収は495.7万円(国税庁・令和2年分民間給与実態統計調査結果)ですから、それと比較しておよそ1.74倍の額です。

ヤマハの平均年収推移

グラフが表示されない場合はこちら
ヤマハ・5年間の平均年収・平均年齢・従業員数(単体)の推移
決算月平均年収平均年齢平均勤続年数従業員数
2022年3月期860.3万円44.8歳19.6年2387人
2021年3月期884.9万円44.5歳19.4年2389人
2020年3月期948万円44.3歳19.3年2331人
2019年3月期935万円44.1歳19.3年2344人
2018年3月期902.5万円44.1歳19.5年2345人

出典:ヤマハ・有価証券報告書

過去5年間の平均年収の推移をグラフと表組みで示しています。
ヤマハの平均年収は前年を下回り860.3万円でした。
過去5年間では最低の額になりました。

ヤマハの年代別平均年収と中央値

ヤマハの年収中央値は30代で687.4万円

続いて年収実態により近い年収中央値を見てみます。20代から50代までの平均年収・平均月収・平均ボーナス・年収中央値を表にまとめました。

ヤマハの年収実態
年代平均年収平均月収平均ボーナス年収中央値
20代456.1万円30万円80.3万円410.49万円
30代687.4万円44.5万円121.1万円618.66万円
40代883万円56.8万円155.7万円794.7万円
50代961.1万円61.7万円169.4万円864.99万円

※キャリコネの口コミ、有価証券報告書、厚労省・経産省・国税庁発表の調査資料を元に、編集部で独自に算出

ヤマハの賃金体系

経験を重視する年功序列型?課長職で1000万円

口コミ情報の例を見ると、給与体系は年功序列型。
年収例としては、入社1年目の一般社員は300〜400万円、4年目の主任クラスで500万円、12年目の課長代理になると750~800万円、そして20年目の課長クラスで1000万円が目安です。
腰を据えて着実にステップを登っていくタイプの給与体系、また組合がしっかりとしているという口コミもあり、一定水準の賞与の確保など安定感はあるようです。

実際の給与明細を見比べると、目安では見えてこなかった驚きの現実が!

ヤマハ社員の給与明細(キャリコネ)

年齢による基本給の差、役職の有無で賞与の差は大きい

20代営業職(非管理職)の 給与明細

40代営業職(管理職)の 給与明細

職種の違いによる基本給の差はほぼない

30代営業職(非管理職)の 給与明細

30代技術職(非管理職)の 給与明細

年1回の昇給でステップアップ。賞与は年2回

基本給は、通勤手当や住居手当、家族手当を含めた額として提示されています。住居手当は、社宅入居に対して支給されますが、エリアによっては社宅を廃止したところもあるようですから、使用条件の確認が必要です。また、家族手当は子供1人につき月額18,000円が支給されます。
ほかにも、関連会社に出向する場合には、出向手当がつくといった口コミもあります。

口コミには年収の実態を如実に表す証言がありました。

ヤマハ社員の口コミ(キャリコネ)

典型的な年功序列型、だからこそ査定のポイントは

「日本企業にありがちな年功序列型。プラスされるものがあるとすれば上司からの評価か。 そのため急激な給与アップは望めない。査定制度の妥当性については…

製造業の側面としては、まあまあ

「製造現場として決して給与は多くないが、休暇を取りやすいので悪くはない。ただし職種によって手当がつかないこともあるので、年収に30万円ほど差がでることも…

ヤマハと競合他社の平均年収を比較

ヤマハの競合や同業界であるズーム、フォスター電機、ティアック、ヒビノ、河合楽器製作所、ローランドの7社で平均年収を比較します。
各社の最新有価証券報告書に記載されている額は、ヤマハが860.3万円、ズームが758.6万円、フォスター電機が632.4万円、ティアックが644.8万円、ヒビノが526.9万円、河合楽器製作所が566.7万円、ローランドが765.2万円です。
この7社の中で最高額はヤマハの860.3万円で、最低額がヒビノの526.9万円。その差はおよそ334万円で、かなりの差があります。
この比較企業の中ではヤマハは1番目に位置します。

社名平均年収平均年齢平均勤続年数従業員数(単体)売上高
ヤマハ860.3万円44.8歳19.6年2387人2176.96億円
ローランド765.2万円45.4歳19.2年867人296.24億円
ズーム758.6万円41.2歳9.8年101人95.94億円
ティアック644.8万円48.6歳20.8年241人108.44億円
フォスター電機632.4万円44.6歳15.6年438人428.17億円
河合楽器製作所566.7万円45.9歳22.4年1280人593.59億円
ヒビノ526.9万円44.7歳14.6年586人183.74億円

実際に働いた経験のある方の貴重な給与明細からは驚きの発見が!

競合他社の給与明細(キャリコネ)

賞与は同じだが、基本給の違いに注目

JVCケンウッド・30代・営業職(非管理職)の 給与明細

フォスター電機・30代・営業職(非管理職)の 給与明細

出典・参考
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」「2019年国民生活基礎調査」
経済産業省「2021年企業活動基本調査速報-2020年度実績-」
国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」
マイナビ「2022年版 業種別 モデル年収平均ランキング」

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