セコムの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
日本で初の警備会社として誕生したセコム。1964年東京オリンピックの選手村警備で認知度を高めました。その後人的警備だけでなく、日本初のオンライン安全システム「SPアラーム」を開発しました。現在では、セキュリティを中心に、防災、メディカル、保険、地理空間情報サービス、BPO・ICT、不動産事業などを展開しています。また海外18カ国でも事業を展開しています。
そんなセコムは、愛社心が強く、経営理念に共感している社員が多いようです。毎年クリスマスには社長から社員の家族にチョコレートが届けられるそうで、会社を自慢に思う社員も多いそうです。男性が多い会社ではありますが、様々制度が整っているため、女性も働きやすい環境のようです。やりがいの面でも「目に見えない安心をお届けする難しさはあるが、顧客から感謝されるととても嬉しい」「仕事がらお客様個人にも社会的にも信用されている」などといった声があります。
しかし、労働環境は整っていない部分もあり、「夜勤明け後の残業が辛い」「24時間勤務は体力的にキツイ」「異常が発生した際は休憩が取れない」などといった声も多々あります。また「泥棒や火災に遭遇することもあり、気の弱い人は精神的に負担になる」「緊張が続くこともあるので、肉体的にも精神的にも疲れる」などといった声もあります。気力、体力に自信があり、物怖じせず挑戦意欲の高い人材が求められるでしょう。
セコムは、最新技術を駆使し、セキュリティに関する不安、高齢化が進むことで発生する事案、災害に対する課題など、社会の変化に対応し、「安全」「安心」「快適」「便利」な社会を支えるサービスの提供を目指しています。こういった社風にマッチする人材であるかが採用面接では見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
セコムの選考プロセスは、書類選考、セミナー・適正検査、面接(2回程)という流れになります。適正検査では、一般常識の試験で、長時間の試験のようですが、「特別難しい問題はない」といった声が多いです。内定までの所要期間は、概ね2週間から1ヵ月程度です。体力が資本となる業界ということで、選考期間中に健康診断を受けるよう指示されます。
面接の雰囲気は良く面接官は優しく丁寧な対応だったという声が多いです。一次面接は管理部門、二次面接は本部長が面接を担当するようです。
セコムの中途採用では、ATM対応スタッフ(契約社員)、常駐業務スタッフ(契約社員)、セキュリティアドバイザー(営業)、施工管理・設備管理、事務職を募集しています。
コーポレートサイトには、各職種の募集要項、採用コンセプト、ワークライフバランス、会長メッセージ等が記載されてますので、応募前にしっかり確認するようにしましょう。
■面接内容の傾向は?
セコムの面接では、24時間、365日稼働している業界ということで、「体力に自信はあるか」「24時まで飲酒禁止だが大丈夫か」「夜勤に耐えられるか」などといった質問が多いようです。ただ「大丈夫です」と答えるだけではなく、「スポーツ経験があり忍耐強く続けてきた」「夜勤の仕事の経験がある」などこれまでの経験などをエピソードとして紹介し、根拠をしっかりと伝えることが大切です。
また「困難な状況で、打ち勝った経験について」などの質問があるように、精神面の強さも求められます。困難な状況の中で、いかに挑戦できたか、諦めない強い意志をもっているか、どのようなことがあっても動じることなく対応できるか、などをエピソードを通してアピールできると良いでしょう。
面接経験者の口コミに、質問のみを受け付ける面接であったという声もあります。セコムの理念などをよく理解し、共感したところを伝える、仕事のイメージをしっかりもち、疑問に思った点などを事前にまとめておくことで、業界のことセコムのことを理解しているというアピールにもつながりますので、準備しておくと良いでしょう。
セコムの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
セコムの面接攻略法(面接対策)
■「セコムグループ2030年ビジョン」を理解した上で自己分析をする
セコムの面接を受ける上では、「セコムグループ2030年ビジョン」を理解しておくことが不可欠です。主だった内容な以下となります。
セコムグループ2030年ビジョン
〜「あんしんプラットフォーム」構想の実現により、かわりゆく社会に、変わらぬ安心を。〜
これまで以上に、社員に「誇り」を、お客様に「信頼感」を、そして全てのステークホルダーにセコムの「将来性」を感じていただきたいという思いを込めています。
これまでのセコムが培ってきた社会とのつながりをベースに、セコムと想いを共にするパートナーが参加して様々な技術や知識を持ち寄り、セコムとともに暮らしや社会に安心を提供する社会インフラが「あんしんプラットフォーム」です。
セコムはこの「あんしんプラットフォーム」を通して、きめ細やかな切れ目のない安心を提供していきます。
セコムグループ2030年ビジョンは今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこのビジョンに合致する人材であることをアピールしましょう。
コーポレートサイトの会長メッセージの中に、"現状に安住しようとする怠惰な心を打ち破り、前進・進歩への意欲と信念を持ちつづける「現状打破の精神」"という理念があります。変わりゆく社会に対し、現状のままではなく、常にベストを尽くし対応する、あるいは先んじて対応をするということが求められます。これまでの経験の中で、変化する環境に対応する能力をもち、変化の中で先を見据え先手先手で動ける人材であることを、エピソードを交えアピールすると良いでしょう。
セコムの手掛ける安心のサービスは、年齢、家庭、会社、病院、公共施設など幅広いサービスとなります。個人から会社、地域、国レベルのことにまで、顧客一人ひとりのニーズに対応し、サービスを提供するということは、広い視野で、細かく潜在するニーズを見つけられるかがポイントとなります。そして建物の鍵などを預かることもある警備業なので、どのような顧客に対しても絶対の信頼感を持たれることも重要です。これまでの経験の中から、顧客のニーズをいかに引き出すことができたか、幅広い着眼点をもって対応した実績、そして揺るがない信頼を得られたことなどをエピソードとして伝えられると良いでしょう。
現状に甘えることなく常に変化に対応する能力をもち、絶対の信頼感と顧客の潜在ニーズを見つけ応えていける人材であることをしっかりアピールしましょう。
■「なぜセコムに転職したいのか」の明確化には他社研究を
セコムの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜセコムか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、セコムという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 綜合警備保障株式会社
- セントラル警備保障株式会社
- 株式会社全日警
セコムの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このようにセコムの採用面接を受ける前には、セコムグループ2030年ビジョンに基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「最新技術を駆使し、セキュリティに関する不安、高齢化が進むことで発生する事案、災害に対する課題など社会の変化に対応し、「安全」「安心」「快適」「便利」な社会を支えるサービスの提供を目指す」という社風を意識して、「現状に甘えることなく常に変化に対応する能力をもち、絶対の信頼感と顧客の潜在ニーズを見つけ応えていける人材である」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
29歳男性/警備【結果:入社】
31歳女性/システムエンジニア【結果:二次面接で不採用】
21歳男性/BE【結果:結果待ち】
34歳男性/輸送【結果:入社】
セコムの採用面接に向けて
セコムの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「最新技術を駆使し、セキュリティに関する不安、高齢化が進むことで発生する事案、災害に対する課題など社会の変化に対応し、「安全」「安心」「快適」「便利」な社会を支えるサービスの提供を目指す」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- セコムグループ2030年ビジョンを理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜセコムか」に対する答えを明確にしておく。
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大学を卒業後、ビル衛生管理業務会社に入社。人事部で新卒採用を担当。選考会から内定者フォロー業務に従事。