ADKマーケティング・ソリューションズの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
1956年の創業から約半世紀足らずで、業界第三位の広告代理店に成長したアサツー・ディ・ケイ。株式会社ADKホールディングスを純粋持株会社とする持株会社体制へと移行し、社名もADKマーケティング・ソリューションズへと変更されました。業界の変化に伴い、社内も大きな変革期を迎えています。
そんなADKマーケティング・ソリューションズを支えるのは、「全員経営」という社訓。全員が会社の利益を考えて行動する風土であり、採用ページにも「第二経営者求む」と大きく書いたロゴが掲げられています。
若い人でも部署やチームによっては良くも悪くも他社と比較できないほどの権限が与えられる反面、ただ待っているだけでは仕事を与えられない可能性もあります。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。また、会社自体が上場廃止、再上場へと大きく舵を切っている最中であることから、変革期を乗り越えていける柔軟性も重要となるでしょう。
■選考は何次まで?
ADKマーケティングソリューションズの採用は、持ち株会社であるADKホールディングスにて一括で行われています。募集職種は「営業」「クリエイティブ」「コーポレート」など11のグループにおおまかに分けられており、さらに具体的な職種へと振り分けられています。ADKグループのうちどの会社の配属になるのかは、応募の際求人票にて確認できるので、配属先をしっかりと確認した上で応募しましょう。
書類審査後、適性試験と二回の面接が行われます。最終面接は複数の役員が行うため、かなり緊張したという声も。「取り繕うと見破られる」などの声もあり、自分をよく見せようとするよりも自然体でふるまう度胸も必要です。こうしたケースがあることを予め認識したうえで、どのような質問に対しても、落ち着いて、論理的に回答できるよう、準備をしておきましょう。
面接の結果が出るまで3カ月以上かかることもあるため、現在就業していない方は、その間の生活費についても計画的に準備しておく必要があります。
■面接内容の傾向は?
ADKマーケティングソリューションズの面接でよく聞かれる内容に、「業界が不況だが、なぜ広告業界なのか」というものがあります。広告業界にあこがれる人は多いものの、現実的には新聞で話題になるほど、業界自体が不況にあえいでいます。その中でも、どうしても広告業界でやっていきたいという覚悟があるかどうかがポイント。しっかりとした動機がないと採用に至るのは難しいかもしれません。
HPにも「第二創業者募集」と大きく書かれており、与えられた仕事をこなすだけではなく、縮小する業界の中で自ら仕事を生み出していく姿勢が求められていることがわかります。
また、「長所」「自分のSWOT分析」「自分が採用されたとしたら何が原因か」など、自分の強みについても聞かれる可能性が高いでしょう。今までの業務の実績を振り返り、自分の強みはなんなのか、会社に何を提供できるのかを、しっかりと、かつ簡潔に説明できるようにしておきましょう。
複数の応募者と共にディスカッションを行い、「あの中で一緒に働きたくないのは誰か」と聞かれるといった、グループでの面接が行われることもあるので、心の準備をしておきましょう。
ADKマーケティング・ソリューションズの面接攻略法(面接対策)
■ADKマーケティング・ソリューションズの経営戦略を理解した上で自己分析をする
ADKマーケティング・ソリューションズ の面接を受ける上では、グループビジョンを理解しておくことが不可欠です。主だったグループビジョンには以下のようなものがあります。
・戦略的洞察:消費者に行動を起こさせる、その動機を見つけ出す
・創造力:独創的なクリエイティビティを発揮し、消費者の行動に働きかける
・実現力:困難と思われるタスクにも真摯に向き合い、確実に実現する
ADKマーケティング・ソリューションズ のグループビジョンは今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこのグループビジョンに合致する人材であることをアピールしましょう。
蓄積されたデータの高度な分析力、消費者現場の観察力、課題を捉え解決していく創造力、成果を上げるための実行力といったものが評価されます。これまで築き上げてきたスペシャリティの内容と、得られた成果をまとめておきましょう。
グループビジョンにあるように、「困難と思われるタスクにも真摯に向き合い、確実に実現する」という姿勢は、ADKマーケティング・ソリューションズ にとって重要な要素です。行き詰ってもチャレンジし続け、目標を達成したというエピソードがあれば準備しておくとよいでしょう。
広告業界に入るということは、ユーザーやクライアントとのコミュニケーションのプロになるということ。円滑なコミュニケーションを行うことを心がけてきたことを説明できるようにしておきましょう。グループビジョンに合致する人物であることをよりスムーズにアピールできるはずです。
■「なぜADKマーケティング・ソリューションズに転職したいのか」の明確化には他社研究を
ADKマーケティング・ソリューションズの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜADKマーケティング・ソリューションズか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、ADKマーケティング・ソリューションズという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社電通
- 株式会社博報堂
- 株式会社東急エージェンシー
ADKマーケティング・ソリューションズの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、ADKマーケティング・ソリューションズを受ける前には、「戦略的洞察」「創造力」「実現力」といったグループビジョンに基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。
そして面接の場では「全員経営」という社訓、転職者が多く風通しのいい風土、若いうちから任せてもらえる文化という社風を意識して、上司への提案力はもちろん、責任ある仕事を遂行し困難な目標を達成できる人材であることを印象付けられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
20代後半男性/マーケティング【結果:1次面接で不採用】
30代前半男性/代理店営業【結果:内定辞退】
30代前半男性/マーケティング【結果:入社】
20代前半女性/制作ディレクター【結果:内定辞退】
ADKマーケティング・ソリューションズの採用面接に向けて
ADKマーケティング・ソリューションズの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の4つです。
- 「全員経営」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 「戦略的洞察」「創造力」「実現力」といったグループビジョンを理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜADKマーケティング・ソリューションズか」に対する答えを明確にしておく。
- 円滑なコミュニケーション力をアピールできるよう、緊張しても自然体でふるまう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
慶応義塾大学卒業後、大手ITメディア、出版社ライターを経て、旅行会社に勤務。新規事業企画に携わる。