日本通運の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
宅配便、引っ越し、輸送で知られる物流業界大手の日本通運。陸・海・空のすべての輸送手段がある総合物流企業です。国内だけではなく海外においても事業を拡大しています。特に海外においては、他社と比べて積極的に展開しています。
そんな日本通運は、古い体質が濃い企業のようです。配属された支店にもよりますが、自分の希望はあまり通らず、上からの指示で動き、やりたいことができる企業ではないといった口コミが多く見受けられます。また「仕事も忙しく、休みも取りづらい。残業も多い」「裏方に徹する仕事が多く、繰り返しの仕事や地道な仕事が多い」といった声も見られます。安定した環境のなか、地道にコツコツと退屈することなく業務を進め、一つ一つの仕事によって物流の現場を動かしていると前向きに感じられる人材が求められるでしょう。
ただし配属先によっては、新聞やニュースで取り上げられるような大型案件の仕事ができる場合や、海外も含めてチームとして進めることもあるようなので、そういった業務に携われる人は、やりがいを感じられるようです。
日本通運は、運ぶのが困難な場合も「どうやったらできるのか」を常に考え、創意工夫を繰り返し、新しい道を開き続けることを目指しています。採用面接では、こういった社風にマッチする人材であるかが見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
選考プロセスは、会社説明会、書類選考、面接(3回程)のようです。面接は、一次が人事部、二次が管理職、三次が役員クラスが担当することが多いようです。内定までの所要期間は、2週間から1ヵ月程度のようです。しかし中には3ヵ月ほどかかり、選考スケジュールが長ったという面接経験者もいますので、採用担当者と積極的にコミュニケーションを取り、転職希望時期を事前に伝えるなど工夫しましょう。
日本通運では、国際物流営業(航空、海運、海外引越、産業)、SE(情報システム)、重機建設管理監督者で募集を行っています。コーポレートサイトには各職種の詳細が掲載されてますので、事前によく確認し、なぞその職種を希望するのか説明できるようにしましょう。
■面接内容の傾向は?
面接ではオーソドックスな質問が多い中、積極的に海外展開していることもあり、「知らない土地に行ってもすぐ馴染めるか」「これまでの仕事内容を英語で回答するように」などといった質問もあるようです。前職で海外での仕事経験がある人は積極的にアピールするようにしましょう。また旅行など知らない土地に行ったエピソードなどから、好奇心や新しいものへの期待がもてる人材であるとアピールできると良いでしょう。
また個人の顧客にも対応することが多いため、「前職の経験などからクレームに対してどのような対応し、どんな結果だったか」などといった質問もあるようです。真摯に対応し、顧客がどのような態度をとったか。また、そういった経験を通して何を学んだか(柔軟な対応力や即応力、突破力が身についたなど)、といった具体的なエピソードを用いてアピールできると良いでしょう。
日本通運の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
日本通運の面接攻略法(面接対策)
■「日通グループ経営計画2023」を理解した上で自己分析をする
日本通運の面接を受ける上では、「日通グループ経営計画2023〜非連続な成長❝Dynamic Growth❞〜」を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下のようなものがあります。
経営計画は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの理念に合致する人材であることをアピールしましょう。
モノを運ぶ仕事は、人と人、企業、地域などそれぞれが「大切なモノ」を運ぶということから、責任の重みを感じ努めることが大切です。一つのミスで取り返しのつかない重大なことに発展することもあり、細心の注意をはらい業務を進められる人材が求められるでしょう。これまでの経験などから、細部にわたり、注意を怠らず、小さなことも常に強い責任感で対応し続けてきたことなどをエピソードとして紹介できると良いでしょう。
また海外においても国内においても、物流は決まりきった正解はなく、顧客からの要望はもちろん、社会や時代のニーズによっても、最適なサービスは変化します。そこを常に敏感に感じ取り、常にベストな提案、サービスを行える人材であるとアピールするようにしましょう。前職の経験などから、自分の知識とノウハウをフルに活用し、常に顧客の求めるベストを追及し、喜ばれた経験などをエピソードとして紹介すると良いでしょう。
「大切なモノ」を運ぶという責任感と細部にわたる注意力で、顧客の求めるベストな提案ができる人材であるとアピールするようにしましょう。
■「なぜ日本通運に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
日本通運の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ日本通運か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるのか」といった視点もちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」といった側面も見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、日本通運という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 日本郵政株式会社
- ヤマトホールディングス株式会社
- SGホールディングス株式会社
- 株式会社日立物流
- 株式会社近鉄エクスプレス
日本通運の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、日本通運の採用面接を受ける前には、経営計画に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「運ぶのが困難な場合も『どうやったらできるのか』を常に考え、創意工夫を繰り返し、新しい道を開き続けることを目指す」という社風を意識して、「『大切なモノ』を運ぶという責任感と細部にわたる注意力で、顧客の求めるベストな提案ができる人材である」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
30代前半女性/総務【結果:入社】
30代前半男性/物流企画【結果:内定を辞退】
20代後半男性/総務【結果:一次面接で不採用】
30代前半男性/海外営業【結果:内定を辞退】
日本通運の採用面接に向けて
日本通運の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「運ぶのが困難な場合も『どうやったらできるのか』を常に考え、創意工夫を繰り返し、新しい道を開き続けることを目指す」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 経営計画を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 競合他社についても研究し、「なぜ日本通運か」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
大学を卒業後、ビル衛生管理業務会社に入社。人事部で新卒採用を担当。選考会から内定者フォロー業務に従事。