バンダイの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
たまごっちシリーズや、ガシャポン(カプセルトイ)など、人気玩具商品を多く手掛ける業界最大手のバンダイ。玩具はもちろんのこと、プラモデル、フィギュア、食品、アパレル、生活雑貨、くじの製造販売など多岐にわたる商品の開発・販売をしています。またカフェや直営店などのロケーションビジネスも手掛けています。
そんなバンダイは、エンターテインメント企業のため、どんなことも楽しくする文化があり、それによって明るくアットホームな雰囲気といった口コミが多く見られました。一方で年功序列で体育会系な側面もあり、「業務は走りながら覚えろといった感じ」などという声も見受けられます。
業務においては、1年目から商品企画もでき、若い社員でも活躍することができます。また「自分の担当する商品が販売されたり、準備したイベントが開催されることで非常にやりがいを感じる」「子供たちの喜ぶ顔が見れるのが楽しい」「自分が担当したものが店頭に並んだ時の感動は大きい」などといった声が多く、モチベーションの高い社員が多いことが口コミからもうかがえます。新しい商品を自分が提案するチャンスが常にあるため、保守的な人よりも開拓精神の強い人、チャレンジ精神の強い人が求められるでしょう。
バンダイは、斬新な発想と、あくなき情熱でエンターテインメントを通じた「夢・遊び・感動」を世界中の人々へ提供しつづけることを目指しています。採用面接ではこうした社風にマッチするかが見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
バンダイの選考プロセスは、書類選考、面接(2回以上)、SPIという流れです。面接官は、人事部と部長クラスなどが担当するようです。内定までの所要期間は、2週間から1ヵ月程度のようですが、中には3ヵ月ほどかかったという方もいますので、積極的に採用担当者とコミュニケーションをとり、転職希望時期を事前に伝えるなど工夫すると良いでしょう。
バンダイの中途採用では、商品企画、海外営業で募集を行っており、正社員登用を前提とした契約社員の採用を行っています。コーポレートサイトの採用ページにて、詳細が記載されています。また詳しい事業展開なども記載されていますので、事前にしっかり確認するようにしましょう。
服装においてもスーツ着用の必須はなく、私服もOKとしています。個性を出したいと思う人は私服で臨むと良いでしょう。
■面接内容の傾向は?
面接では、やはり玩具に関する質問が数多く見受けられます。「子供の頃によく遊んでいた玩具は?」「おもちゃを開発する上で何が最も重要だと思うか?」「なぜ世の中に玩具があると思うか?」などといった質問が見受けられます。当たり障りのない回答や、表面的な回答では、面接官に思いは届きませんので、おもちゃに対する熱い情熱を自分の言葉で伝えられるよう、準備しておきましょう。
また、「面接官にあだ名をつけてください」「今までで一番アドレナリンが出たことは何ですか」「あなたをお菓子にたとえると?」などといった一風変わった質問も多いようです。バンダイでは常に新しいものを提案・開発し続けるため、こういった質問から即興性や発想力、ユニークさなども見られていると言えるでしょう。そこをしっかり念頭に置いて、アピールできると良いでしょう。
バンダイの面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
バンダイの面接攻略法(面接対策)
■バンダイナムコグループの中期計画を理解した上で自己分析をする
バンダイの面接を受ける上では、バンダイナムコグループの中期計画を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下のようなものがあります。
バンダイナムコグループの中期計画は今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの戦略に合致する人材であることをアピールしましょう。
バンダイは玩具だけではなく、菓子・食品、アパレル、生活用品なども展開しており、中途採用においても、玩具以外の様々な分野で才能を生かし、活躍してもらいたいという思いがコーポレートサイトで見られます。各方面にアンテナをはり、これまで経験してきたことが、バンダイではどう活かせるかということを積極的かつ具体的に伝えることでアピールに繋がるでしょう。
また例えばガシャポンのカプセル自体をトイにすることで環境に配慮する等、ユニークな発想力・提案力に加え、従来の形に捉われず、社会のニーズにも合わせた商品の開発力が重要なポイントとなるでしょう。加えて子供のために買っても良いと親に思わせる価格を設定するため、コストにおいてはシビアな面もある業界です。わくわくするような子供の感覚と冷静に査定する能力の両方を持ち合わせていることもアピールできると良いでしょう。
多方面に視野を広げ、面白い商品、社会のニーズに合う商品を夢と冷静さをもって生み出せる人材であるとアピールしましょう。
■「なぜバンダイに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
バンダイの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜバンダイか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるのか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」といった側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、バンダイという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 任天堂株式会社
- 株式会社タカラトミー
バンダイの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、バンダイの採用面接を受ける前には、中期計画に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「斬新な発想と、あくなき情熱でエンターテインメントを通じた『夢・遊び・感動』を世界中の人々へ提供し続ける」という社風を意識して、「多方面に視野を広げ、面白い商品、社会のニーズに合う商品を夢と冷静さをもって生み出せる人材」だと印象づけらるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
20代前半男性/機械設計【結果:入社】
20代前半男性/クリエイティブ関連職【結果:一次面接で不採用】
20代後半女性/プロジェクトリーダー【結果:一次面接で不採用】
20代後半男性/代理店営業【結果:一次面接で不採用】
バンダイの採用面接に向けて
バンダイの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「斬新な発想と、あくなき情熱でエンターテインメントを通じた『夢・遊び・感動』を世界中の人々へ提供し続ける」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- バンダイナムコグループの中期計画を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜバンダイか」に対する答えを明確にしておく。
グローバルウェイ エージェントについてお知りになりたい方はこちらのサイトをご覧ください。こちらからでも登録できます。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
大学を卒業後、ビル衛生管理業務会社に入社。人事部で新卒採用を担当。選考会から内定者フォロー業務に従事。