【面接対策】みずほ銀行の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】みずほ銀行の中途採用面接では何を聞かれるのか

国内三大メガバンクグループの一つに属するみずほ銀行への転職。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策しておきましょう。


みずほ銀行の採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

三大メガバンクグループの一つ「みずほフィナンシャルグループ」の一端を担う「みずほ銀行」。第一勧業銀行、日本興業銀行、富士銀行という、かつて日本の経済成長を支えてきた、大手銀行の分割や合併により誕生しました。

メガバンクといえば、体育会系的なハードなイメージがありますが、「他のメガと比べると、体育会系的な人はいない」「優しい人が多い」「マイルド」などの口コミが多く、比較的穏やかな職場環境であることがうかがえます。一方で、「少し上の先輩には意見できるが上司には言えない」、「上の言うことは絶対」といった声もあります。「支店による」「上司に左右される」「当たり外れがある」との投稿からわかるように、職場の雰囲気は店舗や部署によりかなり異なるようです。

キャリアステージに応じた各種研修や自己啓発のための通信教育、資格取得支援、公募留学制度など、人材育成のための制度が充実しているのも同社の特徴。「やる気のある人には良い」「自己啓発や勉強が好きな人には満足できる」環境が整えられている反面、「研修制度がしっかりしている分、その準備がかなり負担となる」との声もあります。

上下関係のマナーを守りつつ、立場や意見の異なる人とも協力して業務を遂行できる。また、スキルアップのためにコツコツと努力を続けられる。そのような人材であるかどうかが面接では見極められます。

選考は何次まで?

採用は、みずほフィナンシャルグループで一括して行われ、募集職種と勤務地が明記される形で、随時募集がかかります。同グループのWEBサイトからエントリーシートに入力し、審査に通ると面接へ進むことができます。

面接の回数は、2回から10回。職種や個人によって異なりますが、多くの場合2~3回+最終面接程度で終わるようです。

1日のうちに若手社員、管理職、人事など、複数の面接が行われることも多く、「その都度同じような内容のことを聞かれた」、「最初の面接は穏やかだったが、後は圧迫面接だった」などの口コミも多数寄せられています。1日複数回の面接をこなす体力と、どのような面接官であっても適宜対応できる柔軟性が必要であることがわかります。

選考期間は長ければ1ヶ月かかっているケースもありますが、面接後、1週間以内に何らかの連絡があることがほとんどです。

面接内容の傾向は?

「なぜみずほ銀行か」「なぜ銀行なのか」といった志望動機や、前職を辞めることを考えたきっかけ、自己PRなどのオーソドックスな質問が中心です。ただし、同じ日に何度か同様の質問をされる可能性が高いため、回答がぶれないよう、しっかり掘り下げておく必要があります。

「変わった質問はなかった」との声が大多数である一方、「全く売れない八百屋がある。その野菜はおいしくない。どうやって売り上げを伸ばせばいいか?」「自分を乗り物にたとえると何か?」など、突拍子もない質問を投げかけられ回答に困ったとの声もちらほら。

言葉に惑わされず、営業力を見てもらえたり、自分の長所や柔軟な発想力をアピールできたりするチャンスだととらえ、一呼吸おいて落ち着いて対応するようにしましょう。ただし、実際に投げかけられるかわからない個性的な質問をいくつもシミュレーションし、それに対しての完璧な回答を用意するのは、効率的な方法ではありません。

「なぜ銀行なのか」、「そのなかでもなぜみずほ銀行なのか」、「自分はどういった性格でどのような経験を積んできており、それらをどのようにみずほ銀行で生かせるのか」などを、しっかりと分析しておくことこそ重要といえます。

みずほ銀行の面接攻略法(面接対策)

みずほ銀行の中期経営計画を理解した上で自己分析をする

急激な社会の構造変化に柔軟に対応すべく、みずほフィナンシャルグループは、指標となる「5ヵ年経営計画 ~次世代金融への転換」を2019年に策定。みずほ銀行でも、その計画を軸にして事業を展開しています。人事戦略にも関係してくるため、面接を受ける前にしっかりと理解しておきましょう。

みずほフィナンシャルグループ コーポレートサイトより

同計画では「ビジネス構造」「財務構造」「経営基盤」の3つの改革を同時に進めることにより、必要なところに必要な人員や店舗などを配分し、新しい時代のニーズに応えていくことを基本方針に設定。

それをベースに、例えばビジネス構造改革では、従来の金融という枠に縛られずに、自由な発想で「金融に関する新たな価値」の創造を目指します。

みずほフィナンシャルグループ コーポレートサイトより

また、経営基盤改革では、新しい人事戦略への転換を宣言。古い体質の国内大手企業にありがちだった、その企業だけで使える人材の育成から、社員一人ひとりの希望や能力に応じて社内外で活躍できる人材を育てていく旨を明記しています。

みずほフィナンシャルグループ コーポレートサイトより

図表でも確認できるように、計画では「ミスマッチの解消」といった表現が多く使われています。そこには、日本を代表するメガバンクといえど、激変する社会のニーズに柔軟に対応していかなければ生き残れないとの危機感が感じられます。

従って、メガバンクの安定性を求めて応募してくる求職者は好まれず、それを志望動機にしているケースでは不採用になっていることが口コミからもわかります。

「広い視野で物事の本質を見極めることのできる」、「課題を見つけ出し、幅広い視点で解決のための手段を講じることのできる」、そんな人材が求められているのです。

「なぜみずほ銀行に転職したいのか」の明確化には他社研究を

面接では、「なぜみずほ銀行」なのかが必ず問われます。周知のとおり、みずほ銀行は国内三大メガバンクの一つ。しかも、三行の中では、業績や平均給与など三番手に位置づけられることが多い銀行です。

なぜみずほ銀行なのかといった質問には、なぜ他のメガバンクではなく、三番手のうちなのかをしっかり確認しておきたい意図もあると考えていいでしょう。

そのため、他のメガバンク2行の企業研究は必須です。2行と比べても優れているみずほ銀行の強みや魅力を理解していることを、しっかりとアピールしましょう。

  • 株式会社三井住友銀行
  • 株式会社三菱UFJ銀行

みずほ銀行の採用面接で実際に聞かれた質問内容

以上のように、採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切ですが、みずほ銀行が望む人物像について、徐々にイメージがつかめてきたでしょうか。

面接の場では、「協調性」「勤勉さ」「柔軟性」「広い視野」などを併せ持つ人材であることが伝わるエピソードを、いくつか準備しておきましょう。

では、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[20代前半・女性/代理店営業] 【結果:内定を辞退】

質問

他のメガと比べて何がよかったか?

回答

みずほは他のメガと比べても、売上よりも…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・女性/その他職種] 【結果:入社】

質問

年上との付き合いで気をつけていることは?

回答

年齢に限らず、「親しき仲にも礼儀あり」と思っている…(口コミの続きとアドバイスを見る

[年代不明・女性/代理店営業] 【結果:内定を辞退】

質問

他業種が銀行の役割を担おうとする中今後銀行の役割は?

回答

最初は銀行の基本的役割について述べた。そして決済手段を持つ…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代後半・女性/事務管理] 【結果:二次を辞退】

質問

自分の血液型が合っていると思うときはいつか?

回答

B型だと思うときは、休日に1人で映画を観に行ったりして…(口コミの続きとアドバイスを見る

みずほ銀行の採用面接に向けて 

みずほ銀行の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 「立場や意見の異なる人とも協力して業務を遂行できる」「スキルアップのためにコツコツと努力を続けられる」人材であることをアピールする。

  • グループの「5ヵ年経営計画 ~次世代金融への転換」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合のメガバンクについても研究し、「なぜみずほ銀行なのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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この記事の執筆者

関西学院大学商学部卒。証券会社営業などを経て現在はフリーランスで活動。保険、年金、投資など幅広いジャンルに対応。2級FP技能士。


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