アズビルの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
アズビルは、計測と制御の技術でビルや工場、プラントなどの大型施設のオートメーション化(自動化)を実現している企業です。ビル設備や工場の製造現場における課題解決を実現するために、設計・エンジニアリング・保守まで一貫して携わり、トータルソリューションを提供しています。
顧客の大半が大手企業であることから、コンプライアンス意識や信頼性を大事にする社風です。
大型な案件が多いため社会への影響力も高く、慎重に業務を進める傾向が強いようです。
一方で、配属される現場では、試行錯誤しながら一人で考えて物事を解決していくことが求められます。納得できる成果を感じたときには達成感が得られるという声もあり、自主的に動いている人ほどモチベーション高く働けているようです。
人事評価の側面では日本の古き良き伝統企業の文化を保ち、「年功序列で出世していく」「業績よりも行動で評価される」という口コミが多く寄せられています。
また、自動制御を得意とする企業として長い歴史を持ち、顧客と長きにわたり信頼関係を築いているのも特徴です。顧客と密なコミュニケーションを取りながら業務を進めることになるので、対人折衝力も求められます。大型案件になると年単位のプロジェクトになるので、途中でトラブルなどが発生し困難な状況に直面することもあります。アズビルが担当している領域は社会インフラの根幹であり、人々の生活や命にも関わるものです。そのため、最後までやり抜く粘り強さと遂行能力も必要です。
面接では、コンプライアンスの意識やコミュニケーションスキル、業務遂行能力があるかどうかを見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
アズビルの中途採用プロセスは、適性検査の受検後に2回の面接があります。
一次面接は人事、二次面接は配属先の部課長が面接官になるケースが多いようです。
募集職種は、技術系職種で開発、設計、営業、SE、施工管理、メンテナンス、ファシリティマネジメントの7種類。事務系職種では本社スタッフ、事業所スタッフの2種類があります。
技術系の中でも、事業部門によって求められるスキルが違うので、自分のスキルや経験を活かせる募集職種はどれなのか、要項を良く確認しておくと良いでしょう。
■面接内容の傾向は?
口コミによると、アズビルの面接は終始和やかな雰囲気で進み、しっかりと話を聞いてもらえるようです。複数の面接官が面接に参加するため、各々から質問が続きます。仕事内容の理解を深めて、多くの質問に答えられるように準備しておく必要がありそうです。
面接では、「現場で一人で考えて物事を解決していく」という社風から、失敗しても最後までやり抜く力、困難を解決する力があるかが評価のポイントと言えます。「今までの最大の失敗は何か」「平行して多案件をできるか」などの質問がされていますので、過去に乗り越えてきた困難な経験などをエピソードとして話せるようにしておくとよいでしょう。
また、会社としてコンプライアンス意識や信頼性を重視していることもあり、面接でも「どのような人柄なのか」を確認しています。例えば、「初対面の人と話すときに気を付けていること」「働く上で大事にしていること」など、個人の価値観を探るようなこと聞かれたという口コミが見られます。信頼できる人材であることを伝えるために、誇張することなく、ありのままの自分を伝えることを意識しましょう。
アズビルは今後グローバル展開を加速していく予定です。面接でも「海外転勤は抵抗がないか」というグローバルで活躍することを見据えた質問もされています。自分のワークライフバランスを考えた上で選考に臨みましょう。
アズビルの面接攻略法(面接対策)
■アズビルの中期経営計画の3つの基本方針を理解した上で自己分析をする
アズビルの面接を受ける上で、中期経営計画の3つの基本方針を理解しておくことが必要不可欠です。
同社の理念である「人を中心としたオートメーション」を軸として、長年の顧客を中心に長期的なパートナーシップを築いていくこと、グローバル展開を加速させること、常に学び続けること組織であることを目指しています。
今後の方向性としては、顧客の大型設備劣化に伴う改修案件やプラントの保守体制の強化、工場やビルの管理の新たなオートメーション化の実現、ノウハウを活かして環境・エネルギー分野でソリューションを拡大していきます。
アズビルは、ビルや工場といった企業を支える施設からガス水道などの人々の暮らしを支えるインフラまで、さまざまな分野に携わっています。計測と制御の技術によって、社会の基盤がつくられて安全安心な生活に繋がっているのです。そのためには、高い品質を保ち、永続的に顧客からの信頼を得ることが必要です。
同社の理念に共感し、国内外の事業環境を理解しているかが面接で確認されるポイントと言えます。
近年では、従来の計測制御技術に加えて、IoT技術を用いた新しいソリューションを展開しています。新しい技術を常に学び続ける姿勢や新たな価値を提供していこうとする姿勢が評価されるといえるでしょう。
この中期経営計画は、今後活躍する人材を採用する人事戦略にも影響します。しっかりと理解した上で、自己分析に落とし込み、面接でこれに合致する人材であることをアピールしましょう。
■「なぜアズビルに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
アズビルの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜうちの会社なのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、アズビルという企業についてしっかり理解する。
そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 横河電機株式会社
- 株式会社日立ハイテクソリューションズ
上記の2社は、計測制御の分野で高いシェアを取っている企業です。特に横河電機はトップシェアを持っている競合なので、比較しながらアズビルの特徴を把握すると良いでしょう。
アズビルの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、アズビルの採用面接を受ける前には、中期経営計画の3つの基本方針に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では「コンプライアンス意識や信頼性を大事にする」という社風を意識して、「慎重に仕事に取り組める人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[30代前半・男性/空調設計・設備設計] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・男性/研究開発] 【結果:入社】
[20代後半・男性/財務] 【結果:一次面接で不採用】
[30代後半・男性/セールスエンジニア] 【結果:一次面接で不採用】
アズビルの採用面接に向けて
アズビルの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- コンプライアンス意識や信頼性を大事にする社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 同社の基本方針を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる 。
- 競合他社についても研究し、「なぜアズビルか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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