【面接対策】gumiの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】gumiの中途採用面接では何を聞かれるのか

2014年に上場したゲーム制作会社、gumiへの転職。一時はgumiショックも経験、人気タイトルを輩出しながら黒字と赤字を行き来している同社。中途採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事内容や成果を問われるのはもちろん、社風に合うかどうかも含めて多角的に評価されます。事前にしっかり対策しておきましょう。


gumiの採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

「すべての人々に感動を」を企業理念に、世界に受け入れられるゲームタイトルの創出に取り組んでいるgumi。会長メッセージには「誰も踏み出したことのない未来へ」とあり、たくさんの失敗を経験することでより早く成功に到達できることを説いています。行動指針には「果敢に挑戦を」「常に前向きな姿勢で」などとあり、最新のトレンドに敏感な人々が困難に対して前向きに取り組んでいく組織であることを強調しています。

口コミからは「完成度を追求するのでつきつめたい人にはよい」「大きいIPを扱ったゲームを作れる」などとあり、成長意欲の高い人が入社してくる様子がうかがえます。

しかし、「プライベートは皆無」といった残業の多さや、「当たりはずれがあり、ヒットしないと業績が厳しい」ことから短期で転職する人も多い様子。現実問題、技術の移り変わりが早いため20代の人が多く、新しい技術を習得できない人は自ら去っていくといった厳しい雰囲気も漂っているため、そもそも生涯働きたいと考えて就職する人は少ないようです。

常に一歩先を目指すため、果敢に挑戦を続ける。このような社風に合う人物像かどうかを、面接ではチェックされています。

選考は何次まで?

書類選考後、適性検査と面接1~2回が行われます。選考期間は1週間~1カ月と比較的短め。面接結果の連絡もHPに「3営業日以内にご連絡します」とあり、「面接に行ったその日に現場を見せてもらった」という人もいることから、短期決戦となりそうです。適性検査については口コミに「簡単な質問形式でSPIのような試験ではない」とあり、準備は特に必要ない様子。社内の平均年齢が30歳と若いため、応募者も「できる限り若いうちに」と考えてキャリアの早い段階で転職を検討しています。応募の際ポートフォリオを作っておくとスムーズ。自分がかかわった主な作品について、「どのような企画でどのような役割を担ったのか」、「どのような成果を上げることができたのか」、「画面のキャプチャ」などを簡潔にまとめた書類を用意しておきましょう。

実際に面接を受けた人の感想では「雑談のような雰囲気でよく脱線する」などとあり、「ビジネススキルとコミュニケーションスキルを見られていると感じ、笑顔で人当たりよく接しつつも、テキパキと回答」したとのこと。会話の流れを重視しつつ自己アピールをさりげなく盛り込む対応力も重要となりそうです。

面接内容の傾向は?

「好きなゲーム」「gumiのゲームをしたことがあるか」など、ゲーム経験を問われます。ゲームはするけどgumiのゲームを知らないという場合は、必ずいくつかやってみて、感想を言えるようにしておきましょう。HPの募集要項に「何事もポジティブに捉え、行動に移せる方」などと書かれていることが多いため、ポジティブな感想をアピールするとよさそうです。

次にベンチャーで残業が多くなりがちなことから、体力やストレス耐性について聞かれることも。困難な状況を乗り越えた経験談などを用意し、エピソードとともに「大丈夫です」とアピールしましょう。そのほかにも、たとえば求める人物像に「受身ではなく、能動的・自発的に仕事ができる方」とあれば、自発的に行動したエピソードを用意しておくなど、募集要項に沿って自分の能力の中で強調したい点を整理しておくといいでしょう。

プログラマの場合は技術に対する知識を突っ込んで聞かれることも。すでに持っている技術をアピールするのはもちろん、最新版の参考書を一読するなどして、勉強を続けていることもアピールしたいところです。

gumiの面接攻略法(面接対策)

gumiの経営戦略を理解した上で自己分析をする

gumiの面接を受ける事前準備として、経営戦略にも目を通しておきたいところ。経営戦略のポイントをまとめました。

出典:gumiのサイトより

これまでのモバイルオンラインゲーム事業に加え、新規事業として主にXR領域(VR、AR、MR等)やブロックチェーン領域に対して積極的な投資

gumiの経営戦略は、人材の採用基準にも反映されます。経営戦略の要点を理解し、自分が入社することでその経営戦略に対しどのような貢献ができるのかを説明できるようにしておくとベストでしょう。

オンラインゲーム事業ではIPタイトルでヒットを出すことが目標。アニメのタイトルやキャラクターなどを活用したゲームに関わった経験があれば、積極的にアピールしたいところです。海外IPホルダーとの連携も計画されているため、海外案件を担当できる人材の募集も増加中。海外オフィスとのブリッジングなど海外との折衝経験がある場合は、ぜひ海外案件に応募を。

新規事業では仮想現実や拡張仮想といった、XRの領域に注力していく予定。新しい分野のため、経験がない人の方が圧倒的に多いはずですが、日ごろから興味を持って勉強している人が有利になる可能性大。最低限の知識は書籍やニュースなどで勉強して行きましょう。

またブロックチェーンの分野でもファンドから出資を受け、事業を拡大しています。ビットコインに興味があり、具体的に関わった経験があったり普段から勉強している場合はエピソードとしてまとめ、自己PRに落とし込みましょう。

「なぜgumiに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

gumiの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜgumiか」というものがあります。この質問には、応募者のやりたいことと自社の仕事内容が一致するかどうかを確認し、採用後のミスマッチを防ぐ目的のほか、企業研究をしっかりと行っているかどうかのチェックの意味合いも兼ね備えています。

より説得力のある理由を説明できるようにするためには、業界や職種について理解するのはもちろんのこと、競合他社についても調べておくとよいでしょう。具体的には以下のような企業について調べておくのがおすすめです。

  • 株式会社ディー・エヌ・エー
  • 株式会社サイバーエージェント
  • ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社

gumiの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、gumiの採用面接を受ける前には、経営戦略に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「常に一歩先を目指すため、果敢に挑戦を続ける」という社風を意識して、「IPタイトルでのヒット創出」「XR事業やビットコイン分野の新規事業」の実現に向けて役に立つ人材であると、面接官を納得させられるよう、複数のエピソードを準備しておくとよいでしょう。

とにかく移り変わりの早い業界。またいくら無料ユーザーが増えても課金されなければ会社は経営的に困難な状況に陥るという難しさもはらんでいます。今何が流行っているか、どういった課金方式にユーザーが反応しているのかといった、最新の動向に注意を向けておくことが必要です。gumiのゲームや自分の好みのゲームに熱中するだけでなく、様々な方法で情報収集にも努めましょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。過去の応募者の回答内容と採用不採用判断を参考に、自分だったらどのように答えるのかを考えながら読んでみてください。

20代後半男性/プログラマ【結果:一次面接で不採用】

質問

一番好きなゲーム、好きな理由

回答

黄金の太陽シリーズが好きです。ゲームボーイアドバンスのグ…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代後半男性/総務【結果:一次面接で不採用】

質問

gumiのゲームをしたことがありますか

回答

ソーシャルゲームを行ったことがなかったので、先日登録し…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代前半男性/プロジェクトマネージャー【結果:入社】

質問

社内の状況を踏まえ、その状況に対して対応できそうか。

回答

当時はチャレンジする意思を問われることが多く、そのような質…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半女性/プログラマ【結果:入社】

質問

C++についてどこまで理解しているか

回答

テンプレートに関する質問までは答えられましたが、テンプ…(口コミの続きとアドバイスを見る

gumiの採用面接に向けて

面接内容の傾向を踏まえ、gumiの面接のために、準備しておきたいポイントをご紹介してきました。要点は以下の5つです。

  • 「常に一歩先を目指すため、果敢に挑戦を続ける。」という社風を意識して、これにマッチする人材であることをPRする。

  • 「求める人物像」を読み、それに合致する人材であることをアピールできるエピソードを準備。

  • gumiのゲームをやってみたり、ゲームの流行について情報収集しておく。

  • gumiの経営戦略を理解し、その戦略の実現に貢献できる人材であることをアピールする。

  • 競合他社についても研究し、「なぜgumiか」について説得力のある回答ができるようにしておく。
これらの点に注意して面接対策を行い、当日は自分ならではのアピールができるようにしてください。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

慶応義塾大学卒業後、大手ITメディア、出版社ライターを経て、旅行会社に勤務。新規事業企画に携わる。