TISの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
IT関連業務支援を手掛けるTISインテックグループの中核企業であるTISは、国内大手のシステムインテグレーター(Sler)として、3000社を超える顧客のビジネスをITで支えています。業務領域とする業界は、金融、製造、流通、サービス、公共、通信など幅広く、業界や業種を問わず多くの企業を相手にしているのが特徴です。そのため、挑戦できる仕事の幅を広げたいという人に向いている会社と言えるでしょう。口コミにも、「さまざまな業種・業界のお客様と関わることができるため、自分の知識の範囲をどんどん広げていくチャンスが豊富にある」「顧客に各業界の大手企業を持っているため、その業界の先端に近いPJに関われることが多い」といった声が数多く寄せられています。その反面、「プログラムだけやりたい人には向いていないかもしれない」という声もあります。
仕事の特性上、「プロジェクトの状況によっては休日出勤、残業はしなくてはならない」という口コミもありますが、昨今は積極的に働き方改革を推進しており、「会社としては残業や総労働時間の抑制、休日出勤も極力ないよう取り組んでいるため、働き易い環境と言える」という口コミも見られます。
キャリアアップに関しては、「どちらかというと実力主義で、若手でもやる気と実力、恵まれた上司によってキャリアアップが可能」「自主的に周りを巻き込んで物事を解決できる人材や一つ上のポジションの業務・役割をこなせている人が出世しやすい」といった声があります。
また、TISにはアルムナイ・ネットワークがあり、一度離職した卒業生が復帰するケースも見られます。いわゆる出戻りを否定するのではなく、外で積んだ経験を組織に生かしていく取り組みは、同社のフラットな社風の表れと言えるかもしれません。
■選考は何次まで?
基本的な流れは、WEBエントリー⇒書類選考⇒一次面接⇒適性検査(WEB)⇒二次面接⇒オファー面談となっています。
エントリー情報をもとに書類選考が進められ、合否にかかわらず連絡が届きます。一次面接は、配属候補部門の役職者(部長、副部長)との面接となり、合格の場合に適性検査を受検します。二次面接は、ポジションにより役員および人事との面接となります。最後にオファー面談がおこなわれ、人事担当者から処遇や福利厚生などについての説明、配属予定部門の社員から業務内容およびミッションなどについての説明があります。なお、面接回数などが変更となる場合もありますので注意してください。
こうした選考プロセスや入社後の育成体系については、TISのキャリア採用サイトに詳しく掲載されています。このサイトには社員インタビューや採用メッセージのほかにプロジェクトストーリーも掲載されていますので、事前に必ず目を通しておきましょう。
■面接内容の傾向は?
全般的に奇をてらった質問はなく、「これまでの仕事の中で、最も思い出に残っているものは何か?」や「これまでのキャリアをどのように生かすか?」というように、これまでの経歴や今後のビジョンを問うものが多いようです。だからこそ、事前にしっかりと準備をしておくことが大切です。人となりが見られる傾向にありますので、志望動機、将来の展望、自分の長所、短所などは、具体的なエピソードを交えて答えられるようにしておくとよいでしょう。
また、「あなたは動物でなにか?」というような意表を突く質問をされたという口コミもありますが、このような質問であっても、自分の長所や短所を把握して抽象化することで答えられるはずです。圧迫面接だと感じた場合であっても落ち着いて対応できるよう、事前準備は万全にしておきましょう。
TISの面接攻略法(面接対策)
■TISの中長期戦略を理解した上で自己分析をする
面接を受けるにあたって必ず押さえておきたい中期経営計画についてご紹介します。
TISでは、2016年7⽉に事業持株会社体制への移⾏を機に『グループビジョン2026』を策定し、2026年までに、「先進技術・ノウハウを駆使しビジネスの⾰新と市場創造を実現する」ことを目指しています。
この『グループビジョン2026』の達成に向けた⼟台構築として位置づけられているのが「中期経営計画(2018-2020)」です。ここでは、スピード感のある構造転換を図るために、戦略ドメインの拡充が描かれています。新ドメイン創出に向けた投資や要員転換はもちろんのこと、グループの変⾰を牽引するモデル⼈財の重点的な育成が掲げられており、リーダーとしての資質ある人財が求められていると言えます。
具体的には、戦略ドメインを牽引するアカウントマネージャーやサービスマネージャー、事業戦略を顧客とともに策定するコンサルティング⼈財、業界知⾒・業務ノウハウを商品化できるサービスプロデュース⼈財、新たな事業を企画・推進できる社内起業家⼈財、戦略ドメインを品質と⽣産性で⽀える⾼度な技術⼈財を重点的に育成するとしています。こうした中、「多様な社員が働きやすい環境作りを⾏い、意欲的に取り組める環境の実現」を目指しているので、フラットな環境で意欲的に働けるということを印象づけたいところです。
■「なぜTISに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜTISなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった側面に加えて、「本当に当社のことを理解しているのか」という点です。
同じ業界や職種が存在する中で「なぜTISなのか」という問いに答えるためには、同社の理解を深めることはもちろん、競合企業との違いを明らかにしておく必要があります。少なくとも、以下のような企業についてはしっかりと調べておきましょう。
- SCSK
- 伊藤忠テクノソリューションズ
- 野村総合研究所
TISの採用面接で実際に聞かれた質問内容
TISが目指している方向性や、どういった人が求められているのかが分かってきたのではないでしょうか。
TISの場合、業界を問わない顧客を相手としたSlerであるため、幅広く挑戦する意欲をもっているかが問われます。主体的にプロジェクトに関われる人にはキャリアアップのチャンスが多い会社なので、前職での経験や今後のビジョンを具体的に語れるように準備しておきましょう。また、構造転換に向けてチェンジリーダーとなりうる人財が求められています。リーダーとしてのあるべき姿を明確にし、自分にどんな貢献ができるのかを語れるとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておくことをおすすめします。
[40代後半・男性/システムコンサルタント] 【結果:入社】
[20代後半・男性/プロジェクトマネージャー] 【結果:最終面接で不採用】
[20代前半・男性/プログラマー] 【結果:入社】
[30代前半・男性/ネットワークエンジニア] 【結果:一次面接で不採用】
TISの採用面接に向けて
TISの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。