オリコの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
オリエントコーポレーション(以下、オリコ)は、1954年に創業した老舗の信販会社として実績を重ね、現在では業界トップクラスの大手上場企業として幅広い金融サービスを展開しています。
クレジットカードのイメージが強いオリコですが、主力事業は自動車や住宅リフォーム、家電、学費などのローン事業です。特にオートローン事業は契約件数、取扱高ともに国内トップシェアを誇っています。2015年にはタイに子会社を設立し、東南アジアでのオートローン事業拡大を見据えて活動しています。その他、銀行の個人融資保証、BtoBの決済保証、EC決済ソリューションといった事業を展開しています。
信販事業は、お金の面から個人の生活を豊かにすることを至上命題としています。顧客は個人の消費者や加盟店がメインであるため、さまざまな立場にある人とコミュニケーションを取り、信頼関係を結ぶことが重要となる業種です。実際、中小販売業者への営業やエンドユーザーの債権回収といった多岐にわたる現場仕事のうえに成り立っており、顧客視点を持って細やかなやりとりが必要とされる場面が多く出てきます。また、社内でも幅広い業務があるため、関係各所と協調できる姿勢やコミュニケーション力が必然的に磨かれる環境だといえるでしょう。
こうした環境が同社の社風にもつながっているようです。口コミには、「人当たりが良い人が多く働きやすい」「社内の人間関係が良好」「職場が和気あいあいとしている」など、社員の人柄や職場の雰囲気を評価する声が多く見られます。経営方針でも「人間性を尊重し風通しの良い魅力ある職場をつくる」と謳っており、カルチャーとして浸透していることがうかがえます。
一方で、「基本的に年功序列」「実力主義志向で若いうちから成長したい人には物足りない」といった声や「福利厚生や研修制度がしっかりしている」といった声もあり、日本の大企業らしい部分も垣間見えます。個人間の競争で成長することより「社員同士で協力しあい、安定した組織を基盤に、チームで目標達成に向け仕事を成し遂げていくスタイル」が社風として根付いているようです。
■選考は何次まで?
2020年2月現在、中途採用で募集しているのは、「情報セキュリティスペシャリスト」「社内弁護士」「データアナリスト」の3つで、専門性の高い職種が対象となっています。コーポレートサイトによると、書類選考、適性検査をパスした後、数回の面接を経て採用となります。
また、嘱託社員募集も随時行っており、全国各地の事業所での一般事務やオペレーターといった職種があります。こちらは、WEB応募通過後、本社で面接を受けるという流れです。
■面接内容の傾向は?
全体的に奇をてらった質問はなく、オーソドックスな面接であるようです。「信販業界を希望した理由」や「オリコや業務内容のイメージ」「長所や短所」といった基本的な質問が多いという口コミが見受けられました。
職種によっては、「周りからどう見られているか」「さまざまな人とコミュニケーションを取れるか」といったことを聞かれることもあるようです。同社の社風のベースである「周囲と協力し合えるか」「顧客の立場に立って物事を捉えられるか」といった人間性を尊重する部分も、面接にも反映されていると言っていいでしょう。また、面接官の対応は穏やかで、終始なごやかな雰囲気で進んだという声も散見され、同社の雰囲気を感じ取ることができます。
加えて、現在の募集職種である「情報セキュリティスペシャリスト」「社内弁護士」「データアナリスト」では、経歴やスキルが重視されます。自身のこれまでのキャリアや得意分野のアピールだけでなく、なぜオリコなのか、オリコでどのように経験を活かせるのか、会社が進む方向性をしっかり分析し、志望動機を準備しておく必要があります。
オリコの面接攻略法(面接対策)
■オリコの新中期経営方針を理解した上で自己分析をする
オリコの面接を受ける前に、同社の新中期経営方針を理解しておきましょう。
2018年10月に発表された新中期経営方針(2020年3月期~2023年3月期)では、基本方針である「Innovation for Next Orico ”新時代のオリコ”に向けた強固な収益体質の再構築と新たなビジネスモデルの創出」をもとに、6つの基本戦略が策定されています。
新中期経営方針を踏まえ、自分自身の経験を活かして具体的にどのように貢献していきたいか、どのように活躍できるかを言語化し、面接でアピールできるようにしましょう。
近年、キャッシュレス化やECの加速で注目される決済サービスや、さまざまなベンチャーが手掛けるFinTechなど、金融業界にも変化の波が押し寄せています。こうした時代の変化を見据えて、チャレンジできる人材が求められていることを理解し、面接に備えましょう。
■「なぜオリコに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜオリコなのか」というものがあります。面接官がこういった質問をするのは、応募者の経歴やスキル、人となりだけではなく、「どれくらいオリコで働きたいと思っているのか」「本当にオリコのことを理解しているのか」を知るためという側面もあります。
同社を客観的に理解するためにも、競合となりうる他社について調べておくのがベストです。具体的には、以下のような企業について研究しておくといいでしょう。
- 株式会社クレディセゾン
- 三菱UFJニコス株式会社
- イオンクレジットサービス株式会社
オリコの採用面接で実際に聞かれた質問内容
オリコが目指している方向性や、どういった人材を必要としているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。面接に向けた準備では、新中期経営方針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、お客様視点とチームワークを活かして新たな価値を生み出してきたエピソードを紹介すると良いでしょう。
ここでは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問を参考に、どんなことを聞かれるか予想して事前に面接対策をしてみてください。
[20代前半・男性/法人営業] 【結果:入社】
[20代後半・女性/カスタマーサポート] 【結果:入社】
[30代前半・男性/プロジェクトマネージャー] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:入社】
オリコの採用面接に向けて
オリコの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 人間性を尊重して社員で協力しあい、目標を成し遂げる社風を理解して、コミュニケーション力の高さとチャレンジ精神を兼ね備えている人材であることをアピールする。
- 新中期経営方針を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜオリコか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。