【面接対策】スプリックスの中途採用面接では何を聞かれるのか

「春 spring」をモチーフにした社名を持つスプリックス（SPRIX）は、「教育を通して春を届ける」を理念に、1997年に設立されました。「森塾」を始めとした同社の教育コンテンツは、「自立学習RED」「フォレスタ」他の学習部門のみでなく、「東京ダンスヴィレッジ」など、生涯教育の運営にも力を入れています。

実際に勤務する方の口コミを見ていきましょう。学習塾をメインとした仕事ゆえか、受け持つ生徒達に関しての声が多く見られます。「やる気を引き出し、その結果として成績アップにつながった時の喜び」「生徒と親しくなっていく楽しさ」など、教育が好きならば大きなやりがいを感じる最適な環境にあるといえます。社員と非常勤講師（アルバイト）間の風通しも良く、若々しい気持ちで楽しく業務ができるという意見も。さらに「ブランド力が強い上に、成果も出しているのでやりやすい」「少子化の心配があるも、一人の子供に対しての教育費があがっていることでプラスになる」と、営業面や将来性を評価する声もあります。

反面、「受け持つ生徒の人数で評価されてしまう」「楽しんで学ぶのも良いが、成績をあげることに重点を置いていない」など、教育ビジネスの矛盾点をあげる人や、「忙しい時期には休憩すら取れない」「塾の仕事は夜間が多く、残業もしばしば」といった業務の多忙さを指摘する意見もあります。また、数字や結果にのみ重点を置く体質に嫌気を感じる人もおり、職場や人間関係によって受け取り方は変わってくるようです。

「教育を通して世界中の人への貢献」を掲げる同社は、「仕事での充実感を得るとともに、自分自身の成長も図れる」「持てる力を存分に発揮し、教育・社会に貢献していける」人材を求めています。採用面接では、このような社風に合う人物であるかを見定められるといえるでしょう。

同社の採用プロセスを見ていきましょう。口コミサイトによると、書類選考後に1〜3回の面接を経て内定となります。結果まではおおよそ1ヶ月程度となりますが、1週間程度で通知されることも多いようです。

面接官は主に管理部門、部長、役員が担当しますが、最終面接は社長との個人面談という声も。初回はグループ面接で、回を重ねるに従い個別面接になるという口コミも見られますが、これらは時期によって異なる傾向にあるようです。

現在の募集職種は、「個別指導」「教育ITコンテンツ」「生涯教育」からなる3つの事業部および「本部スタッフ」に分けられており、それぞれ給与、待遇、勤務時間・勤務地が異なりますので、コーポレートサイトの情報に目を通し確認をしておきましょう。なお、いずれも面接会場は「池袋・新潟を予定」となっています。

圧迫のような雰囲気はなく、和やかな雰囲気の中進みます。特に変わった質問もされず、志望動機や入社後のビジョンといった一般的な問いが続けられるので、コミュニケーションスキルを重視した傾向にあるといえます。基本的に人を相手にした業務となるので、明るくハキハキとした、元気の良い印象を与えることがポイントとなるでしょう。

教育について強い熱意を持った面接官が多いという口コミが見られますので、雰囲気に圧倒されず、質問に対して自分の言葉でしっかりと回答できるよう、シミュレーションをしておきましょう。「考え過ぎずに素直な気持ちと意欲を見せることが必要」との声もあるので、質問を曲解したりせず、明確な思いを伝えることが大切です。

以上を踏まえながら、コーポレートサイトに掲載されている同社の理念やビジョンを熟読し、会社の雰囲気をしっかりと掴んだ上で面接に臨みましょう。

スプリックスの面接に臨む際は、同社の経営方針を正確に理解することが必要となります。ビジョンとして「教育ITで世界No.1企業になること」を掲げる同社は、下図のように既存事業の「森塾」をベースとした上で、さらなるITコンテンツの充実を計画しています。

しかしながら最新の決算説明資料を見ると、売上高および営業利益はプラス成長を見せてはいるものの、「一教室あたりの生徒数減」「中途採用人員計画未達成」と、少子化や人手不足の影響を受けていることが見て取れます。次期計画において、直営の「森塾」の教室数増加により増収を図ってはいますが、それは同時に人件費・新規教室開設費・宣伝費の増加にもつながるため、下記の計画にて対応していく方針です。

まず、売上構成の8割以上となる学習塾の分野においては、個別指導教室を増加させるとともに、新規生徒獲得へ向けての宣伝活動、対応人員の採用増をおこなうとしています。これは、少子化にはあるものの個人の教育費単価が上昇していることで、さらなるシェア拡大を予測した計画といえます。中でもITを活用したフランチャイズ教室に関しては、前期の倍近くとなる50教室の開校を予定し、その展開速度を生かした運営で、業務の大幅な効率化を推進する狙いです。

教育関連では、「フォレスタシリーズ」を始めとする既存事業の維持・拡大や、新たなコンテンツの研究・開発を継続するとし、事業の成長を促進させるとしています。

こうした経営戦略をしっかりと読み解き自己分析に落とし込んだ上で、「今の自分に必要とされているものは何か」を明確にし、「教育を通じて社会貢献していく意欲」を持った人材であるとアピールできるよう、面接前に対策をしておきましょう。

スプリックスの面接では、「なぜスプリックスを選んだのか」という質問をされることがあります。ここでは面接官が「入社後の明確なビジョンがあるか」「これまでの経歴が当社にどのような利益をもたらすか」といった点を見るだけではなく、「当社について本当に理解しているのか」を見極めているといえます。

業界や職種理解のみにとらわれず、スプリックスという企業の経営理念、経営方針をしっかり把握した上、競合の比較対象になりやすい他社を知り、研究していきましょう。一例として以下の企業をあげますので、研究の参考にしてみてください。

• 株式会社東京個別指導学院
• 株式会社京進
• 株式会社リソー教育

企業研究を通じて、スプリックスの経営方針やどのような人材を求めているかが分かってきたのではないでしょうか。面接の場では、同社の企業理念である「教育を通し人々に新たな春を届けたい」ということを意識し、「自己の成長とともに、社会や未来へ向けて大きく貢献をしていける」といった人材と印象づけられるよう、複数のエピソードを準備しておきましょう。

以下は、実際に面接の場で聞かれた内容です。これらを読んだ上で「このような質問にはどう回答するのが良いか」「熱意を伝えるにはどうしたらよいか」など、シミュレーションしてみてください。

スプリックスの採用面接を受けるにあたり、押さえておきたいポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下となります。

• 「教育を通して世界中の人の人生に貢献」という社風を意識して、これにマッチした人材ということをアピールする。


• スプリックスの経営方針を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。


• 競合他社についても研究し、「なぜスプリックスか」に対する答えを明確にしておく。