ライオンの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
「今日を愛する。」というコーポレートメッセージをかかげ、数多くのヘルスケア用品を提供するライオン。その歴史は古く、2011年には創業120周年を迎えました。
歴史ある企業のためか、口コミには「保守的」というキーワードが散見され、報酬や昇進は「年功序列」という声が聞かれます。ただ、「基本的に真面目で優秀な人が多いため、年功序列でも大きな問題はなく、うまく回ってる」との声もあり、制度に対する不満は少ないようです。また、「若手でも活躍できる風土が整っている」という口コミからは、年功序列を残しつつも、手をあげれば活躍のチャンスを与えられる環境であることがうかがえます。
女性の働きやすさに関しては、「まだまだ男性社会の雰囲気が根強く残っている」という意見があるものの、「結婚しても出産しても女性にとって働きやすい職場」という声が多数聞かれます。
「職場は明るい」「いい意味でも悪い意味でもアットホームな環境」「他人とうまく協力できる人、真面目な人が多い社風」というように、調和を大切にした家庭的な雰囲気が同社の特徴のようです。「プライベートと仕事にくっきりメリハリつけたい人には抵抗があるでしょう」といった口コミもあり、こうした文化がフィットするかどうかは個人の志向や姿勢によると言えるでしょう。
総じて、保守的でありながらも人を大切にする社風が特徴のライオン。応募者が社風とフィットするかどうかは、採用者側が見極めたい重要なポイントのひとつとなりますので、それをふまえて準備を進めましょう。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトに選考フローに関する記載はありませんが、口コミなどの情報によると、書類選考→面談(複数回)→筆記試験→最終面接という流れが一般的なようです。このフローに、WEB試験が加わるという情報もありますが、職種や状況に応じて異なるので注意してください。また、職種によっては英語や中国語などの語学力が求められ、筆記試験での配点が高くなることもあるようです。
同社のコーポレートサイトには、現在数多くの職種で中途採用の募集がおこなわれています。情報は随時更新されますので、応募を考えている人はこまめにチェックしておきましょう。
また、同社には、キャリアアップや家庭の事情などにより退職したOBOG向けの「キャリア・リターン制度」「ジョブ・リターン制度」も用意されています。
■面接内容の傾向は?
「これまでの経歴」「志望動機」「ライオンでやりたいこと」など、一般的な質問がほとんどです。これらの質問は、自己分析をしっかりとおこなうことで十分に対応できるでしょう。
ある面接経験者は、「(面接準備として)商品知識を広げる」ことをアドバイスとしてあげています。同社が扱う商品は、日常生活における「困りごと」の解決が商品アイデアにつながりやすいという特徴があるので、日頃から消費者としての視点を大切にしたいところです。さらに、「自分がその商品の開発に関われたなら、どんなことを実現したいか」という視点を持てると、より深く理解できるでしょう。
面接の雰囲気は「フレンドリー」という口コミもあれば、「圧迫面接だった」という口コミもあります。面接官によって雰囲気は変わってきますので、どんな面接官であっても落ち着いて対応できるように、事前にできる準備は万全にしておきたいものです。
ライオンの面接攻略法(面接対策)
■ライオンの「LIVE計画(LION Value Evolution Plan)」を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、中期経営計画を理解しておきましょう。
ライオンでは、2030年に向けて「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」という新たな経営ビジョンと、その実現に向けた中期経営計画を策定しました。2018年~2020年までを対象とする中期経営計画は「LIVE計画(LION Value Evolution Plan)」。将来を見据えた成長のための取り組みや体制を整備すると同時に、経営効率を向上させて収益体質の強化を目指します。
その戦略の柱は「新価値創造による事業の拡張・進化」「グローカライゼーションによる海外事業の成長加速」「事業構造改革による経営基盤の強化」「変革に向けたダイナミズムの創出」の4つです。
さらに、こうした戦略を実行していくにあたり、求める人材像として以下の要素をあげています。
〜ライオンの求める人材像〜
・戦略を牽引、確実に成果をあげるリーダー人材
・任された役割の実現に向け、部下に指示・支援できる管理職と専門性の高いスペシャリスト
・自らの仕事の課題を自律的に解決し、遂行する社員
ほかにも、「L-Compass(エル・コンパス)」(ライオン行動の羅針盤)という行動指針を定めていますので、コーポレートサイトで必ず確認しておきましょう。
経営ビジョン、中期経営計画「LIVE計画」、「L-Compass」はすべてつながっています。したがって、それぞれの意味を自分なりによく考えて理解し、自己分析にしっかりと落とし込む必要があります。経営ビジョン実現のために自分にどういった貢献ができるのかを、具体的かつ論理的に語れるようにしておきましょう。
■「なぜライオンに転職したいのか」の明確化には他社研究を
面接では、「なぜライオンか」という質問に説得力をもって答える必要があります。この質問には「応募者がどんな仕事をしたいのか」「それがここで実現できるのか」を確かめる目的もありますが、応募者がしっかりと企業研究したうえで応募しているかを確認する意図もあります。その業界や職種の魅力だけでなく、ライオンでしか実現できないことを見つけ出し、訴求することが大切です。そのためには、以下のような競業他社についても研究をおこなったうえで、「なぜライオンか」について語れるようにしておきましょう。
- 花王株式会社
- ユニ・チャーム株式会社
- プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
ライオンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ライオンが目指している方向性や、どのような人材が求められているのかが分かってきたのではないでしょうか。
同社は、保守的でありながらも人を大切にする社風で、和を尊ぶ文化があるといいます。こうした社風の中で、自分ならばどのように貢献ができるのかを伝えることが大切です。また、2030年に向けた経営ビジョンや中期経営計画を理解したうえで、自らの仕事の課題を自律的に解決し、遂行できる人材が求められます。同社が求める人材像に合致することを伝えるために、具体的なエピソードを用意しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代前半・男性/特許技術者] 【結果:入社】
[20代後半・男性/研究開発] 【結果:二次面接で不採用】
[40代後半・男性/会計関連職] 【結果:一次面接で不採用】
[10代後半・男性/研究開発] 【結果:二次面接で不採用】
ライオンの採用面接に向けて
ライオンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 保守的でありながらも人を大切にするという社風を意識したうえで、自分ならどのような貢献ができるのかを具体的なエピソードを交えて伝える。
- ライオンの中期経営計画「LIVE計画」や行動指針「L-Compass」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜライオンか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。