新日本科学の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
国内初の医薬品開発受託研究機関(CRO)として1957年に創業した新日本科学。創業の地である鹿児島県をはじめ、国内各地に拠点を持つほか、海外にも積極的に展開しています。現在の主な事業は、医薬品開発受託(CRO)事業、トランスレーショナルリサーチ(TR)事業、メディポリス事業の3つで、CROにおける全てのフェーズを受託しているのが特徴です。
同社は、いわゆるオーナー企業であり、現在は2代目となる永田良一氏が代表取締役会長兼社長兼CEOを務めています。そのためか、社長の思想や企業理念は「哲学」として社員に浸透しているといいます。口コミには、「理念手帳を渡され、毎週理念に基づいた行動を書きとめ、毎週報告しなければならない」といった情報も。社長の強いリーダーシップや理念浸透が組織としての結束を生み出す一方、人によってはこのような環境に窮屈さを感じることもあるようです。こうした社風がフィットするかどうかは、応募者・採用側双方にとって大事なポイントとなります。
同社に在籍する社員は、医師、獣医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師などの医療スペシャリストなど、多様性に富んだ属性で構成されています。口コミには、「社内には様々な分野のスペシャリストがいる」「色々なキャラの方々が働いており、刺激的」といったコメントが見られます。社員同士の仲も良いようで、「飲み会に行ったりみんなでスポーツしたりする」という口コミも。また、出産や育児を経験した女性についても、「本人の意思次第で、同じように働いていくことは可能」なようです。
仕事に関しては、「繁忙期はやはり忙しく、残業や休日出勤がかさみます」という声があるものの、「仕事内容に関しては色々な実験テーマがあり面白味を感じた」「安定よりチャレンジを求めるにはもってこいの会社」という口コミからは、挑戦を歓迎する環境であることがうかがえます。
面接にあたっては、同社の社風を理解し、自分の専門分野でどんな挑戦ができるのかを語れるようにしておきましょう。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトに選考フローに関する記載はありませんが、書類選考後に3回程度の面接がおこなわれることが一般的なようです。最終面接の前に、企業理念についての小論文を提出するという情報もあります。
応募はコーポレートサイト内の応募フォームを使用するか、履歴書・職務経歴書を郵送またはEメールで送付する形となります。なお、職種によって勤務地が異なりますので、注意してください。
■面接内容の傾向は?
質問内容はオーソドックスなものがほとんどです。特に「職務経歴」や「志望動機」、「自分のやりたい領域」といった質問には明確に答えられるようにしておく必要があります。そのため、事業内容について徹底した研究をおこなうことは言うまでもありません。
加えて、同社では、理念が重視されているため、企業理念や経営理念をおさえておくことが不可欠です。そのうえで、企業の目指すところと自分の目指すところを照らし合わせ、志望動機にからめて論理的に語れるとよいでしょう。
面接は、和やかな雰囲気のもとにおこなわれることもあれば、多少の圧迫感を伴うこともあります。ある面接経験者は、「圧迫面接でも臆することなく、堂々と素直に臨めば問題ないと思います」とアドバイスしています。面接では、コミュニケーション力やフレキシブルな対応力を見極められますので、自分を見失わずに落ち着いて対応するように心がけましょう。
新日本科学の面接攻略法(面接対策)
■新日本科学の中期経営戦略を理解した上で自己分析をする
新日本科学では、2023年度までを対象とした中期経営戦略を策定しています。
まず、主力のCRO事業においては、特徴のある優位性を確立することで、海外CRO勢との競争力強化につなげる意向です。これにより、営業利益を2019年度の22億円から2023年度には30〜34億円程度にまで引き上げたいとしています。
TR事業では、経鼻投与製剤において、DHE製剤以外の他製品の自社開発とライセンスアウトを進める戦略を打ち出しています。また、鼻から脳への薬物送達を可能とする「Nose-to-Brain技術」ついては、複数の製薬企業と共同開発を並行しておこない、ライセンスアウトを目指す方針です。
さらに、ガバナンスの観点では、これまで推進してきた働き方改革や女性活躍に加えて、やり抜く力を意味する「GRIT」を持つ組織を構築していく方針です。そのために、自主研修の全員参加などを目指します。
面接対策として、こうした戦略をしっかりと理解し、自己分析に落とし込むことが重要です。そのうえで、戦略と自分の強みややりたいことを重ね合わせ、面接の場でアピールできるようにしましょう。
■「なぜ新日本科学に転職したいのか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
新日本科学では、「なぜ新日本科学なのか」という問いに対する回答が重要視されます。したがって、この問いに対しては、説得力をもって答える必要があります。
面接官はこの質問によって、「応募者がどんな仕事をしたいのか」「それがここで実現できるのか」「社風にフィットした人材か」を確かめると同時に、応募者がしっかり企業研究をしたうえで応募しているかを確認しています。その業界や職種の魅力だけでなく、新日本科学でしか実現できないことを見つけ出し、「同業他社ではなく、新日本科学である理由」を伝えることが大切になります。
そのためには、以下のような競業他社についても徹底した研究をおこなうことが必要でしょう。
- イーピーエス株式会社
- シミックホールディングス株式会社
- 株式会社トランスジェニック
- 株式会社リニカル
新日本科学の採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通じて、新日本科学が目指している方向性や、求める人材像が分かってきたのではないでしょうか。
新日本科学は、企業理念の浸透によって組織の力を最大化している企業です。まずは、その理念を理解し、自分の目指すところと重ね合わせることが大切になります。そのうえで、同社で挑戦したいことを論理的かつ情熱的に伝えられるとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[30代前半・男性/研究開発] 【結果:最終面接を辞退】
[30代前半・男性/臨床開発職] 【結果:結果待ち】
[20代前半・男性/研究開発] 【結果:内定を辞退】
[20代後半・女性/医療福祉関連] 【結果:入社】
新日本科学の採用面接に向けて
新日本科学の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 理念を重視した社風を理解したうえで、自分の専門分野でどんな挑戦ができるのかを伝える。
- 新日本科学の中期経営戦略を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜ新日本科学なのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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