パルの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
パルは、1973年に、ジーンズショップを大阪にオープンし、カジュアルファッションの事業をスタートさせました。現在では、ファッションや雑貨の分野で50ほどの自社ブランドを持ち、全国に900店舗以上展開する大手アパレル企業として名を馳せています。
「社員と株主みんなの幸せのための経営」を経営理念に掲げているパル。社員の幸せとは、一人ひとりの自発性を発揮できる状態と定義づけ、「出る杭を引き上げる社風」であると発信しています。
この社風につながる評価制度や研修制度を取り入れ、主体的に考えて動く人を歓迎し、成果を出した人をしっかり評価しているという同社。実際に勤務経験がある人の口コミでは、どのように捉えられているのでしょうか?
「やる気があり結果を出せば、若いうちからでも昇進できる実力主義の環境」という声が多く見られました。入社年次や経歴よりも本人の意欲や成果を重視し、裁量ある仕事を任せられていることから、「出る杭を引き上げる社風」は実際に根付いているようです。
一方、実力主義であるがゆえ、競争的な側面も見られるようです。販売職では個人の販売達成目標が明確に決められており、売上を上げていくことに喜びを感じるタイプでないと厳しいという口コミも。
また、「現場を大事にしている」という声が複数見受けられました。ここでいう「現場」とは、販売店舗のこと。販売職の口コミを見ると、上司にも声を上げやすく、実際にその声が反映されることもよくあるようです。同社では、すべてのキャリアの基本は、店舗販売だと考え、入社後は販売職からスタート。このキャリアパスからも現場を重視していることがうかがえますね。
社員の自発性を大事にし、実力主義、現場第一主義のアパレル企業であるパル。口コミには、会社の社風を読み取れる情報が多く掲載されていますので、コーポレートサイトとあわせて確認し、面接対策に役立てていきましょう。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトによると、Webエントリーを通過した後に面接が行われます。口コミの情報では、面接の回数は通常2~3回とのことでした。
中途採用は、「本社採用」と「店舗採用」でエントリーが分かれています。本社採用では、「ディストリビューター」「デザイナー」「生産管理」「EC担当」「グラフィックデザイナー」「商品企画」の職種、店舗採用では、「販売」「店長」の職種で募集されています。同社コーポレートサイトで、ブランドや店舗ごとに各職種の募集が行われていますので、チェックしておきましょう。
■面接内容の傾向は?
全体的な傾向として、奇をてらった質問はなく、オーソドックスな面接であるようです。
ただ、アパレル企業なので「ファッションがどのくらい好きなのか」という点は見極められるでしょう。面接経験者によると、無難なスーツではなく、自分が好きなブランドの服を着て、ファッションへのこだわりをアピールした方が良いとの声もありました。
また、「SNSをどのように使いこなしているか」といったトレンド産業ならではの質問も出てくるかもしれません。同社では、従業員が自社ブランドの服をコーディネートした写真をSNSで発信して広めていく「社内インフルエンサー制度」があるとのこと。SNSでの発信力がある方が有利になりそうです。
同社サイトの採用ページには、求める人物像として「個性的で積極性のある、面白い人」という記載があります。こうした部分を伝えるためには、自分の内面と向き合い、自分の独自性はどこにあるのか、自分は何を大事にしているのかなどを掘り下げ、自分の言葉で語れるようにしておくとよいでしょう。
パルの面接攻略法(面接対策)
■パルの中長期ビジョンを理解した上で自己分析をする
パルの面接を受ける前に、中長期ビジョンを理解しておきましょう。
同社は、2016年に持株会社体制に移行し、持株会社のパルグループホールディングスを設立しました。ここでは、パルグループホールディングスが2020年2月期第2四半期決算説明会で発表した中長期ビジョンを見ていきたいと思います。
5つのうちの「WEB事業推進」で特に力を入れているのが、EC販売の強化です。
実店舗販売も重視している同社ですが、顧客のニーズの変化からEC化の加速は避けられないでしょう。こうした事業環境であることを理解して、パルでどのように貢献したいかを考えてみるとよいでしょう。
■「なぜパルに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
これまで、社風やビジョンを見てきて、パルという企業を理解できてきたのではないでしょうか。しかし、ファッション業界の中でも「なぜパルを希望しているのか?」と問われたとき、さらに明確な答えを伝えるには、同業他社との比較が欠かせません。
比較して見えてくる、同社の事業優位性や展望、強み・弱み、ブランドの世界観やターゲットの特徴、人事制度の特色などを洗い出していきましょう。同じアパレル企業でも、違いがはっきりとわかるはずです。ここでは、パルと同様に自社ブランドを製造・販売する上場アパレル企業をピックアップしました。参考にしてみてください。
- 株式会社ワールド
- 株式会社オンワード樫山
- 株式会社アダストリア
- 株式会社バロックジャパンリミテッド
パルの採用面接で実際に聞かれた質問内容
パルが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。
同社の場合、「出る杭を引き上げる」という実力主義の社風を理解したうえで、これまで挑戦してきたことや、やりたいことへの情熱をアピールできると良いですね。また、社員の個性を大事にしていることから、「自分らしさは何なのか」という視点で、他者と差別化できる自身の特徴を分析しておくのも必要です。
ここでは、面接経験者が実際に聞かれた質問を紹介しますので、これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかり考えながら準備していきましょう。
[20代後半・女性/デザイナー] 【結果:入社】
[20代前半・女性/店長] 【結果:入社】
[20代後半・男性/服飾デザイナー] 【結果:入社】
[20代前半・女性/店長] 【結果:最終を辞退】
パルの採用面接に向けて
パルの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。