東洋水産の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1953年、築地市場を拠点に横須賀水産株式会社として創業し、水産物の取り扱いやマグロの輸出などを行ってきた東洋水産。1962年にはおなじみのマルちゃんブランドを確立し、即席麺やチルド・冷凍食品、電子レンジで温めるごはんなどを続々発売。テレビコマーシャルなどを通して誰もが耳にしたことのある「Smiles for All.」をスローガンに掲げ、ブランドの存在感を高めてきました。
しかし「公平な人事評価制度が整っている」「研修の機会が豊富にある」「給与やボーナスに満足している」という口コミも多いことから、裏を返せば公平な処遇を重視しながら社員を育てている結果であるとも言えます。女性の活躍や、ライフイベントに伴う休暇についても「男女関係なく頑張りが評価される」「育児・介護休暇がとりやすい環境」と会社の施策を評価する口コミが見られます。このことから、従業員のパフォーマンスを上げるための就労環境整備に力を入れている様子がうかがえます。
日本の食卓に笑顔を運ぶためには、まず従業員の笑顔が必要であると理解している東洋水産は、経営理念のひとつに「従業員が報いられる経営」をうたっています。年功序列の社風の中、社員のやりがいや働きやすさを追求することで経営基盤の強化を狙う同社。採用ページのQ&Aでは、求める人物像を以下のように語っています。
Q.どんな人材を求めていますか?
A.真面目に誠意をもって何事にも果敢にチャレンジできる方を求めています。
■選考は何次まで?
東洋水産の中途採用の詳細は、コーポレートサイトの採用ページに掲載されています。2020年3月現在、研究開発、検査・分析、工務、法務、情報システムの分野で中途採用の募集が行われています。
中途採用では、書類選考と数回の面接が行われるようですが、正確な面接回数や選考の詳しいフローは採用ページには明記されていません。口コミによると、人事担当者、人事課長、役員と合計3回の面接が行われたとのこと。
まずは採用ページで募集要項を確認の上、直筆の履歴書と職務経歴書を採用担当宛てに郵送するところから始めましょう。書類選考の結果がメールにて通知される際に、次のステップについて案内されるものと思われます。
■面接内容の傾向は?
東洋水産の面接では、業界への理解と情熱、同社商品に対する意見などについて質問されることが多いようです。
実際に面接を受けた人の口コミによると、「当社の商品では何が好きか」「うちの商品に自分を例えると」など、アイスブレークの一環ともとれる質問によって、同社への理解や情熱を測っていることがうかがえます。同社商品の多彩なラインナップや売り上げ、トレンドについては事前に頭に入れておきたいところです。
また「企業を選択する軸は何か」「水産への情熱を教えてください」など、志望動機についてはじっくり問われる傾向があるようです。どこの面接でも質問される基本的な事項ではありますが、志望動機と同時に業界への理解度も確かめていることがわかります。業界全体の動向や東洋水産の立ち位置など、一度業界マップを頭に描いて理解を深めておくことをおすすめします。
ほかには、「どこへ旅行に行ったか」「最近感動したことは」など、候補者の人柄や素の部分を知るための質問も。これらについては常に誠実に回答することと、何事においても前向きな姿勢を示すことを心がけてみましょう。
東洋水産の面接攻略法(面接対策)
■東洋水産の中期経営計画を理解した上で自己分析をする
東洋水産の面接を受ける前に、2019年~2021年までの3ヵ年を対象とした中期経営計画を理解しておきましょう。この経営計画には、2016年~2018年の3ヵ年計画における投資を成果に繋げ、強化してきた経営基盤の上で新たな成長機会を掴むための施策を盛り込んでいます。
東洋水産は、新たなマーケットの開拓と既存事業の強化をバランス良く両立していくことで、ビジネスにおける新たな境地を目指しています。同社の中途採用では、マーケットの動向に対して高くアンテナを張り、目の前にある課題を的確にとらえ、誠実に業務に当たれる人材が求められます。
■「なぜ東洋水産に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接では、「なぜ東洋水産を志望するのか」をできる限り明確に説明できるようにしておきましょう。面接官はこの問いにより「この人のキャリアを当社で生かせるのか」「当社で何をしたいのか」「それは当社で実現可能なのか」といったことに加え、「本当に当社を理解しているのか」という点も確認をしています。
職種や業界の枠を超えて東洋水産という企業を理解するためには、競合企業の研究が欠かせません。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。味の素株式会社は、東洋水産と海外で合弁会社も設立しています。
- 日清食品株式会社
- マルハニチロ株式会社
- 味の素株式会社
東洋水産の採用面接で実際に聞かれた質問内容
東洋水産が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。東洋水産の場合、中期経営計画を理解した上で、同社の見据える未来と基本戦略に沿った自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。
そして面接の場では、「年功序列の中でも、社員のやりがいや働きやすさを追求することで経営基盤の強化を狙う」社風を意識して、「マーケットの動向に高くアンテナを張り、誠実に業務に当たれる人材」と印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの事例を参考に、業界に関する他の質問にも対応できるよう、自身の経験や知識を今一度整理し、対策を行いましょう。
[20代前半・男性/ルートセールス] 【結果:入社】
[20代前半・男性/ルートセールス] 【結果:入社】
[20代前半・女性/法人営業] 【結果:二次を辞退】
東洋水産の採用面接に向けて
東洋水産の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「会社は社員のやりがいや働きやすさを追求することで経営基盤の強化を狙い、社員は誠実に業務に当たる」という企業風土を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 中期経営計画を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ東洋水産か」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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