トーカイの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
岐阜県に本社を置き、寝具のレンタル会社として1955年に創業したトーカイ。同社は「清潔と健康」を軸に、さまざまなサービスを提供しています。その事業は大きく、医療関連サービスや介護用品レンタルを含む「健康生活サービス」、「たんぽぽ薬局」の運営による「調剤サービス」、リースキン業務やビルメンテナンス、次世代エネルギー関連業からなる「環境サービス」と分けることができます。健康生活サービスのひとつである水の宅配サービス「アクアクララ」は、コミカルなテレビCMで一躍有名になりました。
このように同社は人の生活に密着したさまざまなサービスを扱っており、「生活上の問題解決に貢献できることは非常にやりがいがあった」という声が上がっています。とくに営業は個人の裁量に任せられる部分が大きく、「自由に営業ができて良かった」という口コミが見られました。「仕事ができる人、速い人は正当に評価されている」という意見がある一方、「出世の判断基準があいまい」だという声も。売上など具体的な数値よりも、「主体的に動いているか」「勤務時間の長さ」などによって評価されることも多いようです。社内の体制はトップダウンで、体育会系な雰囲気だと感じる人が非常に多い様子。
それゆえ、時には取引先の事情に合わせ、サービス残業や休日出勤を余儀なくされることもあります。同業他社と比べて、労働時間のわりに給与は良くないという意見も散見されます。トーカイで働き続けるには、同社の経営理念に共感し、本当に業務にやりがいを感じられる必要があるでしょう。
一方で、住居に関する福利厚生は整っているとの声も上がっており、とくに独身者、単身赴任者には手厚い住居手当てが出るようです。支店によっては社員寮が完備されているため、遅くまで残業をしたとしても通勤時間の心配をする必要はありません。
「『清潔と健康』を軸としたサービスの提供にやりがいを感じながら、主体的に動く」。こうした社風にフィットする人材かどうか、採用面接では見極められます。同社の採用ページでは「仕事に対して自分が主となれる」人材を求めている旨が明記されていますので、チェックしておいてください。
■選考は何次まで?
同社では現在、岐阜本社をはじめ、地域ごとに社員を募集しています。職種は本社勤務の「事務職」や「社内SE」、支店勤務の「介護用品レンタルの営業職」など地域によって異なりますので、応募したい場所で希望の職種を募っているか確認しておいてください。
応募の際はまず、コーポレートサイトより必要事項を入力し送信します。書類選考の通過者は一次面接に進み、その後最終面接となります。一次面接時には、写真を貼付した履歴書・職務経歴書の持参が必須です。基本的に面接は応募した支店でおこなわれますが、岐阜近辺の支店の場合、最終面接は岐阜本社で実施されます。また、最終面接の前に別途WEB適性検査を受ける必要があります。
■面接内容の傾向は?
面接官は、一次面接から部長や役員が務めることがあり、つづく最終面接では役員または社長が務めるようです。
面接内容は、履歴書・職務経歴書の記載内容をベースに、前職での実績など一般的な質問をされることがほとんどです。営業の場合は「クレームがあった場合の対応」など、やや実践的なことも聞かれますので、前職での経験があれば、実際の行動を思い出しながら回答しましょう。
雰囲気は比較的和やかで、応募者との対話を重視しながら進むようです。面接経験者からは「あまり硬くならなくていい」「緊張することはない」というアドバイスがありました。あまり回答を作り込んでいくよりも、むしろリラックスした表情で受け応えをしたほうが好印象を与えられるようです。
トーカイの面接攻略法(面接対策)
■トーカイの経営戦略を理解した上で自己分析をする
トーカイの面接を受けるにあたっては、同社の経営戦略を理解しておくことが必要です。
高齢化が加速する現在、同社の医療関連サービスや介護用品レンタルを含む「健康生活サービス」や、薬局の運営による「調剤サービス」はますます需要が増えていくものと考えられ、実際にシルバー事業は右肩上がりの伸びを見せています。
同社はこの機会をのがさず、お客さまのニーズに応え続けていくことを掲げているのです。その内容は具体的に、以下の3本柱から成り立っています。
1. 入院患者の在宅復帰の支援
2. 地域に密着した在宅向けサービスの充実
3. 医療機関等の経営環境の変化への対応
加えて、この経営戦略では「新たな在宅向けサービスの開発にも注力していく」という目標も挙げています。
医療・介護の両分野において事業を展開する「総合ヘルスケア企業」としての強みを活かし、新たな在宅向けサービスの開発にも注力してまいります。
このように同社で働く上では、高齢化にともなうさまざまな需要の増加の波に乗り、適切なサービスを提案できるかがカギとなります。医療や福祉に携わった経験があれば、利用者から聞いた意見など自身が肌で感じたことも取り入れながら、需要が見込めそうなサービスはないか考えてみてください。
■「なぜトーカイに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜトーカイなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「医療・介護・サービス業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。
業界や職種の枠を超えてトーカイという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜトーカイなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とトーカイとの違いを調べてみてください。
- 株式会社日本ケアサプライ
- 株式会社ヤマシタ
- 株式会社イノベイションオブメディカルサービス
トーカイの採用面接で実際に聞かれた質問内容
トーカイが目指している方向性や、どういった人材が求められているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。
このように、トーカイの採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「『清潔と健康』を軸としたサービスの提供にやりがいを感じながら、主体的に動く」という社風を意識して、「(※経営戦略をもとに分析したアピール方法の抜粋)」という人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:二次を辞退】
[30代後半・男性/その他] 【結果:結果待ち】
[30代前半・男性/その他] 【結果:最終面接で不採用】
[男性/セールスエンジニア] 【結果:一次面接で不採用】
トーカイの採用面接に向けて
トーカイの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「人の生活に密着した業務を扱う体育会系な社風」の中で、「『清潔と健康』を軸としたサービスの提供にやりがいを感じながら、主体的に動くことができる」人材であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。
- トーカイの経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜトーカイなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。